フリースタイルダンジョン1回戦 競り合いのグランドトライ

一発ラフ狙ったお前のライトナーダブル、一杯食わせてやるぜ俺のライトなリダブル。KKTです。


フリースタイルダンジョン1回戦に参上しました。パートナーはドラフト杯全敗のブリッジ始めたての方でした。

気になったハンドをいくつか振り返っていきます!


競り合いのグランドトライ

あなたはEAST。

3番ボード、we vul 4番手

AJ64
A2
KJ98
A84

(3H)-3S-(4H)-?

Plan the bid.












4NTがRKCBならRKCBするのがベストですが、ユースは寺本式が基本なので4NTはテイクアウトになっています。

なのでメジャーフィットしたときのスラムトライする選択肢としては下記の4つからうまく選択する必要があります。

①4NTをビッドしてパートナーの5mを5Sに直す。6SへのトライでNF。
②5Sをビッドして6SへINV。パートナーは敵スーツ二つ負けないなら6Sへ。
③5Hをビッドして7Sへのグランドトライ。ハートのファーストラウンドコントロールを保証。
④6S(7S)をビッドする。NF。

今回の手は③がぴったりなので5Hをビッドしました。必要なカードがSK,SQ,HK,DA,CKあたりで、4枚くらいあれば6S、全部あれば7Sが出来そうだと思いました。



実際のハンドは下です。

画像1

パートナーの手は5S,6D,6Sのどれをビッドするかというボーダーくらいの手でした。ハートの1stラウンドコントロールが分かっているので、SA,CA,DKがあれば7Sできることを考えれば6Dの方が近かったのかなと思いました。

なお実際のテーブルではライトナーダブルが回ってきてリダブルするかどうかのゲスになりました。こちらとしては13個ある自信がなく、エクストラバリューも無いのでパスにしました。結構できそうですし一回戦のモンスターらしくライトなリダブルをして、6Sxxをプレーするのも有りだったかなと少し後悔しています。


追記:

寺本ノートでは5Hはハートのコントロールを保証するスラムトライみたいです。必ずしもグランドトライではなく、1stコントロールを保証するわけでも無いようです。その上でWESTは6Dをビッドして良さそうみたいです。しかし7Sをビッドできるかというと微妙なところで、ビッドできなくても仕方ないくらいみたいです。介入が入ったときはスペースが無くなっていて、確信をもってグランドをビッドするのは簡単ではないということみたいです。

また、4NTをいつでもRKCBにしてしまうのも簡単で良いみたいです(特にMの時)。パートナーと感覚で揉めたくないならRKCB良さそうですね。



続いて、

ショートクラブのエスケープ

10番ボード、both vul 1番手

J87
K2
AJT73
QJT

1C-(P)-P-(X);
?

1C=C2+,11-21 may have longer Diamonds

心がざわつく展開となりました。何をコールしますか?














実際のハンドです。

画像2

自分はパスしてなんとかなることを期待しました。1の台なら捕まりにくく、サウスにビッドされれば後は安全だと考えました。1Dをビッドすると再度Northに手番が回るのと、パートナーにC+Dの手を想定される可能性があって余計危ないかと思った感じです。


後から反省して思ったのは、1Dをビッドして良かったかなと思いました。ダイヤの方が長くてダイヤに逃げたい手も当然あるのでパートナーは想定できるでしょうし、1Dがリードショーイングになるというメリットもあるのでここは積極的にビッドしていくべきでした。いわゆる攻防の一手になるビッドなので、リスクがあったとしても良いビッドになるのかなと思います。



続いて、

ディフェンスの手筋

あなたはWEST。

13番ボード、both vul 4番手

J754
AQ97
J764
7

(P)-P-(2S)-P;
(4S)///

オープニングリードはC7を選びました。ダミーは下です。

A63
5
2
AJ986432

T1:C7-A-5-Q
T2:C2-T-S8-?

Plan the defense.












実際のハンドです。

画像3

実際は以下のように進行して1ダウンしました。

T1:C7-A-5-Q
T2:C2-T-S8-D4
T3:S9-4-A-D5
T4:H5-8-J-Q
T5:S7-3-H4-T
T6:H6-7-S6-2
T7:D2-A-3-6
T8:CK-HK-9-3

T2でパートナーは冷静にオーバーラフせずを選択しました。オーバーラフした場合にパートナーにDAがあったとしても4つ目が見えにくいのが問題で、またスペードが集められる形になるのでクラブを取られてしまう展開になりかねないと思います。

一方オーバーラフしなければ、損はせずにクラブがエスタブリッシュすることは無くなります。また、相手の手番にしておくことで情報が増えてディフェンスしやすくなるのも良さそうだと思いました。

特に序盤でセッティングトリックが見えるまではリスクのある勝負に出ない、というディフェンスの手筋的な上手なディフェンスでした。


以上となります!

今回のダンジョンは35-22でモンスター側の勝利でした。全体的に内容も良くて、良い試合をすることができたので良かったです。


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