【ポーカー】3betポット ディフェンス側 2オーバー+バックドアの守り方を考える【10NLz】

バックドアフラッシュは引けない。


10zの3betポットをレビューしていきます。

PokerStars - $0.10 NL FAST (6 max) - Holdem - 6 players

BTN: $13.86 (138.6 bb)
SB: $8.95 (89.5 bb)
BB: $7.46 (74.6 bb)
UTG: $10.01 (100.1 bb)
MP: $10.37 (103.7 bb)
Hero (CO): $8.19 (81.9 bb)

SB posts $0.05, BB posts $0.10

Pre Flop: (pot: $0.15) Hero has Ad Qd
2 folds, Hero raises to $0.25, fold, SB raises to $0.90, fold, Hero calls $0.65

Flop: ($1.90, 2 players) 3h 4c 3d
SB bets $1.00, Hero folds

Results: $1.90 pot ($0.09 rake)
Final Board: 3h 4c 3d

SB wins $1.81

プリフロは3betコールで守るにちょうど良いと考えてコール。フロップ開いてバックドア+2オーバー。SBにハーフ強打たれて、ちょっと厳しいので降り。フラッシュ引いてもペアボードだからフルハウスに負けるし、相手のベット大きいから強そうだと思ったので。

snowieで解析したらブランダー判定でした。コールして戦う方が良いみたいです。たしかにAQdd降りるとポケットペア以外はほぼ降りることになるので降りすぎだったかもしれません。

反省点
・3betポットのCBに降りすぎたかもしれない。オリジナルのハーフベットにどのくらいの頻度で、どういうハンドで守れば良いか分かってなかった。


GTOwizardでプレーラインを確認します。

プリフロ

CO

・オープン率は30%弱程度。wizardレンジはハイカード優先で、スーコネとかローポケットをフォールドに回す傾向。


SB

・SBの3bet率は10%強。wizardはサイズが4倍強で若干大きく、レンジが若干狭いのでポラライズ気味の3bet。ライト3にはAxsを選ぶ。
・ポケットペアをコールドコールに回したい場合には、AJsとかKQsのようなブロードウェイスーテッドをコールドコールに回す。ボードカバレッジを広げつつ、4betに困るレンジを狭くできる。効率良く参加率を上げたい場合に使える。


CO

vs SB 3bet

・フォールド7割、コール1割、レイズ2割。wizardはコールよりもレイズの方が多い。
・コールするのはAQs、KQs、AJs、JJ-TTあたり。4betして5betに降りるには勿体ないハンドはコールする。AQo、AJo、KQoをライト4に回すのはブロッカー効果を期待しているのと、ポストフロップがスーテッドよりも戦いにくいから。

wizardではレイズがコールより2倍多いですが、実戦ではコールがレイズよりも2倍以上多いです。GTOと実戦で乖離の大きいスポットになってます。AQo、AJo、KQo、ポケットペア、Axs、そこそこのブロードウェイスーテッドなどのハンドがコールレンジに含まれる傾向。実戦よりもGTOwizardのコールが少ないのはSBの3ベットサイズが大きくてオッズが悪いことも原因の一つです。


フロップ

SB

・チェック6割弱、ベット4割。ベットサイズはハーフ~75%くらいの大きなサイズを使ってフロップからポラライズ気味。OOPで戦いにくいからファストプレー気味にしたいのと、2オーバーが弱めだからチェックレンジを守りたいから。
・AA~TTはTTが最もベット率が高くて、AAがベット率が低い。これはオーバーカードへのプロテクションの意味と、チェックレンジにナッツを残してチェックレンジを守る意味がある。AAはエクイティが90%くらいあるのでナッツ扱いできるが、KKは87%、QQは86%、JJは81%、TTは75%と段々エクイティが下がっていくのでナッツとして扱いにくくなる。
・ブラフレンジには2オーバー+バックドアを選ぶ。オフスートの組み合わせもAcJhみたいにフロップに出ている色で構成する方が良い。相手のフォールドレンジのAsJsをブロックしないからと予想。

SBの戦略は直感的で分かりやすいです。


CO

SB75%サイズCBに対して

・フォールド4割弱、コール5割弱、レイズ1割強。
・2オーバーの良いハンドはコール。ハイカードの強さが一番優先、次にバックドアを持っているかどうか。AKのエクイティは52%、AQは49%、AJは44%、ATは41%、KQは35%。ATを降りてKQをコールするのは、コールレンジがAに偏り過ぎないようにするため。
・TT、99でレイズを返すのはプロテクション狙い。

思ったよりもコールとレイズが多くてフォールドが少ない印象でした。wizardが実戦の相手よりも抵抗率が高くなるのは、①3betをコールするレンジが狭くて強い②MDFを意識している③SBのCBレンジが実戦よりも弱い あたりが考えられます。②はSBの75%サイズブラフベットが利益的になる成功率43%で、それよりも多くCOが降りるなら全てのエアーで75%サイズのブラフベットを打つのが利益的になります。

とはいえMDFを守り過ぎるとレンジの差で負けてしまうから、実戦ではある程度フォールド過多になるのは仕方なさそうです。それでも5割くらいは守りたいところで、AQsのバックドア付きは上から5割くらいには入るのと、相手の2オーバー(KJs)に一部勝っていて、JJ-TTへの捲り目もあるからコールするようです。


まとめ
・3betポットのIPで2オーバー+バックドアはコール。特にドライボードの場合は2オーバー系を降りすぎるとフォールド過多になるので、良い2オーバーはコールで回す。

3betのフロップは極端に降りすぎるスポットの一つなので、柔軟にハンドを選んで抵抗できるようにしたいです。

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