ドラフトマッチ1回戦 プレシジョンのジャッジ

パワプロアプリとパワプロクンポケットのコラボ、コラボといえるか怪しい。KKTです。



将棋のドラフトマッチと同様に、BBOでも学生、OBの間でドラフトマッチが行われています。こういう形の試合形式も面白いと思っていて、今後もたまに開催されるといいなあと個人的には思ってます。

今回のパートナーは大学の後輩です。オランダの大会に出たり、文部で組んだりと定期的に組んでいるパートナーで、即席ペアという感じではないです。

試合形式は4チームによるDKOの16ボード前後半と、かなりしっかりした試合形式です。

結論から言うと、第一試合は勝ちました。今週の土曜日に表の決勝があります。



今日は、第一試合からジャッジで困ったハンドを一つ紹介します!


あなたはWEST。

13番ボード、both vul 4番手

7543
J87
T
AT653


(P)-1C-(1H)-X;
(P)-2D-(P)-?

1C=16+
1H=S or C+D (サクション)
X=Semi positive(5-7) or no stopper BAL FG
2D=NAT

Plan the call.































































実際のハンドは以下です。

画像1

実際には2Sを選択して3NTへ。スペードが打ち抜かれて1ダウンでした。



テーブルでは、PASS、2S、2NT、3Cの4択で迷っていました。

そもそもパートナーの2Dはフォーシングなのかどうかがポイントで、もしNFだとしたらこちら2Dで撤退しても良さそうな感じがします。マイナーはこちらが抑えているため、Southが持っているのはほぼスペードなので、3NTはスペードが打ち抜かれそうな感じがします。

ただ、もし2Dに強い手を含むなら、2Sか3Cでつなぐのが良さそうだと思いました。3Cはちょっと強そうに見えるかなと思って2Sを選択しました。

後から考えてみると、こちらには3NTは無さそうですが、5Cや5Dはあるかもしれないので、3Cとつなぐのが良かったです。パートナーがD6C4みたいな手を持っている可能性があり、そのときは5Cが良さそうな感じがするためです。

実際の手も5Cが結構良いコントラクトですが、1264ならもう少し弱い手でも5Cが良いコントラクトになりそうです。



そして、今後こういう状況になったときに、一般的にはどうすれば良いのか、有識者に聞いてみました。すると、

semi positiveのXは、2/1システムの1の台のオープンにレスポンスできるくらいの強さを保証しているので、レスポンダーの2回目のビッドまでフォーシングで大丈夫

という回答が返ってきました。



つまりどういうことかというと、今回のビッドならオープナーの2Dはフォーシングで、レスポンダーの3CはNFということです。

たしかに、2/1で1の台のオープンに対してレスポンスを返した場合に、オープナー側はリバースをして、オープナーの3回目のビッドまではフォーシングになることを考えれば、

プレシジョン1Cでオープンして、レスポンダー側がセミポジティブを示したなら、レスポンダーの二回目のビッドまでは耐えている気がします。



たしかに多少オーバーランするリスクもありますが、そのときは2/1システムでもオーバーランしている可能性が高いです。

一方で、オープナーの2の台のビッドがNFとしてしまうと、特にオープナーが2スーターの強い手を持った時にビッドに困ってしまいます。

こういうところのバランスを考えたときに、レスポンダーの二回目のビッドまではフォーシングという取り決めは理にかなっていると思いました。




こんな感じで試合で困った場面が出たときに、一般的なところを決めておけば、次回以降はオープナー側もレスポンダー側も確実な展開が増えます。

なので反省するときは次につながるような形で反省すると良いのかなと思いました。

もちろん、試合の前にビッド練習するなどして自分たちの得意とする展開を増やしておくのも大事だと思います。

せっかくいいシステムを導入しても、練習不足によって自分たちが慣れていないと失点につながります。

ビッドシステムを新しく作る/使うときはこういうことを意識して、自分たちの技といえるものにしていこうと思った、そんな試合でした。



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