【ブリッジ】5th best【2022後期日本リーグ後半戦④】

ゼルダ発売に向けて今更ながらブレスオブワイルドをプレーしてるKKTです。オープンワールド楽しいです。


R13開始前で114VPの6位。途中は8位になったりして降格筆頭でしたが、あと2ラウンド13VPずつ取ればアベレージに復帰できるくらいの位置に戻りました。R13を勝てれば残留濃厚。依然として残留争いでひりついた熱いラウンドでした。

R13 vs BUNTA

プリエンプトされた後、弱くて長いメジャーの捌き方を考える

あなたはサウス

#21 we vul 3rd

J83
AJT5432
8
97

1D-(2S)-?

アクションはどうしますか?


















テーブルで考えたのは、

・パス、X、3H、4Hのどれか。
・パスは控えめすぎる。こちらがバルなので4Hに向かってアクションしたい。
・3Hはオーバービッド。パートナーがH3枚で18点くらい持ってるときに6Hにオーバーランしてしまうかもしれない。
・4HがNATならビッドしたいけど、フィットジャンプになるかもしれない。5Dには耐えていないので選びにくい。
・ダブルから3Hもしくは4Hをビッドすれば弱くて長いメジャーを示すことが出来るかもしれない。

ダブルしてハートビッドが一番良さそうだと思ったのでダブルしてみた。






ハンドと展開は、

1D-(2S)-X-(4S);
4NT-(5S)-X///

相手の5Sxになりました。ディフェンスはD8リードからDKの勝ち、HK-9-J-7となって、パートナーのHQが続いてワンダウン。長いハートが隠れてしまったのでハートの取れる枚数が分かりにくくなってしまいました。

イーストの5Sは少し頑張り気味ですが、ウエストがスペード長そうなことと、NSが点数沢山持ってそうなこと、バルが良いので良い賭けになってそうです。こういう勝負の仕方もあると勉強になりました。


後から考えると、最初に4Hとビッドするのが良かったです。手を示し切ることが出来るから後のNSのジャッジが楽になりますし、相手のスペースを奪えるから相手の妨害にもなります。ディフェンスに回ったときもパートナーにハートの長さを伝えてあるから、テーブルで起きたようなエラーが起きにくくなるのも良いです。

終わった後パートナーに意見を聞いてみたら、「自分は4Hが良いと思います。フィットジャンプにはならないでしょう。」と言ってました。4Hフィットジャンプならなそうだよね、と思ってたので意見一致して良かったです。FSJ使ってるとしても4MはNATに取り決めるべきでしょう。というか大抵の4MジャンプはNATで、1S-(X)-4HだけSPLにしておくのが良さそうです。


ちなみに裏のビッドは、

(1D)-2S-(P)-2NT;
(P)-3D-(3H)-4S;
(5H)///

でサウスの5Hになりました。サウスはいったんパスから入って後からハートビッドすることを狙ったらしいです。たしかにパスしてからハートビッドすれば、必ず弱くて長い手になるからそういう選択も有りそうです。ウエストはだいたい4Sがベスコンだし、相手のビッドをブロックしたいからシャットアウトの4Sが良さそうです。もし4Sをビッドしていたら4Sで買いきれた可能性があるので惜しかったです。


有識者にもサウスのアクションを聞いてみました。
「自分はパスします。だいたいもう一度アクション出来るでしょうから、そこで3Hか4Hをビッドすることを狙います。」
「4Hがこういうハンドを示すなら4H、フィットジャンプの約束ならダブル。私はフィットジャンプの約束が好きです。」
「4Hにジャンプしても点数が少ないことにはならないので、ダブルに賛成。フィットジャンプに見えるかも云々は同意しかねるけども。競り合いでのゲームビッドはナチュラル。」
「4Hがプレーになるなら4Hで良いんじゃないですか。約束が曖昧ならダブルしそうです。」
「4Hが良いと思う。ただ、4Hフィットジャンプの可能性を切れなかったなら仕方ない失点。あんまり反省してもしゃーないので取り決めを確認しておこう、って感じ。4Hフィットジャンプをフォージングにするわけにも行かないので、4Hはto playかなぁと。プリエンプトにプリエンプトするみたいで4Hがplayなの怪しさ感じるけどやっぱplayやなって。」
「最初のダブルは仕方ない。5Sが大当たりで諦めるよりない。」
「4Hはto playだとしても、ネガティブダブルを選ぶ。この手はメイクするにもプリエンプトするにも中途半端で、今4Hをビッドしなければいけないようには感じない。初手プリエンプトと違って、今回は①Pdがオープン点を持っていることが分かっている②敵にスートを表明されているから、オークションを邪魔するメリットがやや薄れてる感じ。となると、しっかりした目的のあるハンドじゃないとリスク過多になりそう。具体的には4Hオープンする手でビッドする。結果的に5Sまでビッドされたのはオポーネントが当てたからであって、それを防ぐことを検討するよりも、2ダウンさせられなかったことを話し合う方が生産的だと思う。」
「X、パス、4Hどれが良いかよく分からない。NVなら4H良いと思いますが。5S言われたのは不幸だと思います。十分な根拠は無いと思いますが。」

会場にいたユースの同期くらいの3人にも聞いたら全員パスすると言っていて意見がかなり割れました。パス、ダブル、4Hのどれを選んでも差が小さいとすれば、個人的には4Hを選びたいです。理由は相手にプレッシャーがかかりやすいのと、一番具体的に手を示していて後の失敗が起きにくいからです。自分は「相手に最後のゲスをさせよ」という格言が好きです。ポーカーは迷ったらオールインできるラインを選ぶし、麻雀は迷ったらリーチします。


続いて、

3Mプリエンプトされた後の2164の捌き方

あなたはノース

#23 both vul 3rd

Q4
7
AJT974
AKJ8

P-(3H)-?

アクションはどうしますか?














実際のハンドは、

日本リーグのハンド

P-(3H)-4D-(P);
5D///

でノースの5Dになりました。5Dはダイヤのアナーの配置も悪いしメジャーも負けてしまうから2ダウンでした。


たらればですが自分がサウスでボスメジャーウイークの2Hでオープンしてたら、

2H-(P)-3C-(P);
3D///

2H=H5+,S4+
3C=1suiter ST, pup to 3D
3D=accept

という小技を使って3Dで買いきれたかもしれなかったので惜しかったです。バルだしメジャーの内容も悪いので2Hオープンしないですが。


1テーブルだけ3Hxで終わってるのはノースで3Hにダブルしてサウスが流したということですが、サウスから4Sが返ってきたらどうする約束だったのか気になります。パスなのか、5Dなのか。

ちなみに今年の朝日でも似たようなハンドが有って、

朝日のハンド

イーストがサウスの3Sオープンに対して1246でどうアクションするか。朝日のハンドはウエストが裏でスペードを抑えているパターンがあるし、13点くらい持っていて動けなかった場合とかも有り得て、3NTや3Sxが良いかもしれないからダブルが良いと考えてます。

けど今回の日本リーグのハンドはパートナーが12点持っていることが無いし、3Hオープナーの表だから3Hxを流したいパターンも少ないし、4Dが良さそうです。


R13は#21で取られたのが大きくて、20IMPくらい負けて5VP弱しか取れずでした。ラストラウンドを前に痛い敗戦をくらってしまいました。R13終了時点でのVP順は下です。

自分たちは7位チーム

最終ラウンドは1位vs2位、3位vs4位、5位vs6位、7位vs8位という組み合わせ。どのチームも消化試合じゃない珍しい最終ラウンドになりました。7位の我々としては5位と6位が対戦してくれるのがかなりラッキーで、15VP弱くらい取れたら必ず残留できます。


R14

プリエンプトされた後のオープニングリード

あなたはウエスト

#7 both vul 2nd

AJ63
9642
863
K5

(3C)-P-(P)-P

オープニングリードは何を打ちますか?













テーブルで考えたのは、

・黒いスーツは打ちにくいので赤いスーツの2択。
・ハートは4枚でダイヤは3枚なので、ダイヤの方が全体のブレークが良さそうだからダイヤの方が取れる枚数の期待値が高い。

素直にダイヤを打ってみた。








実際のハンドは、

ダイヤを打ったらハートの下にスペードが消えて4メイクされでした。


後から考えてみると、SA打ってダミー見て考える方が良かったかもしれないです。理由は、
・プリエンプトしたサウスはサイドスーツの点数が少ないことが多いから、Kの裏のAを取ってしまう頻度が低い。
・ノースの弱点を攻めるのが正解のことが多いので、一旦ダミーを見たい。
・スペードが当たりならそのまま攻めればいいし、外れならシフトできる。シフトして間に合うならスペードともう一つのスーツの2つを試せることになる。

こういうオークションの時はブラインドリードするよりもA取ってみる方が良いこと多いのかなと思いました。



続いて、

ダブルドコントラクトのディフェンスを考える

あなたはサウス

#12 we vul 4th

T93
----
KQJ94
QT754

(1S)-4H-(4S)-X///

相手の4SxになってパートナーのリードはHQ(ルジナウ、HKを保証してHAを否定)。ダミーは、

AQJ42
7643
T
986

T1:HQ-3-S3-T

次に何を出しますか?




















実際のハンドは、

T1:HQ-3-S3-T
T2:DK-A-8-T

自分はウエストでプレーしててジャストメイクでした。サウスは長考してDK出したので危ないところでした。

トラベリングを見ると結構作られてるテーブルがあります。AKはAがATT、Kがカウントを使っていると難しいです。サウスはHKを打たれたときに切った方が良いのか、AKに期待してラフしない方が良いのか分かりにくいからです。実際裏もHKをラフせずに作られていました。HA分からないならラフしないディフェンスも自然なので仕方ないです。

自分は4の台まではカウント要求があまり重要でないと考えているので、AK from A、KQ from Kで打たれた側はATTでシグナル出すのが良いと考えてます。こうすることで打たれた側から見たときにどこから打っているか分かりやすいから今回のようなエラーは起きにくくなります。いつでもATTだからシフトして欲しいスーツがあるときにノンカモンで伝えることが出来るのも良いです。ダブルトンでラフしたいときはエンカレッジを出せば良いので、切って落ちるときはATTでも対応できます。

困るのは打つ側がAKQxxみたいな持ち方をしているときに何枚取れるのか分かりにくくなることですが、そもそも4の台より低いコントラクトだったら取り損なって作られることが少ないです。低い台ならラフされた後にもう一度ディフェンスに手番が回ってくるケースも多いので。激しく競り合って5の台や6の台になったときはそのスーツで何枚取れるのかが大事になってくるから、5の台より上のコントラクトではKをカウント要求が良いと考えてます。


続いて、

パートナーのリードが上手だったハンドを紹介します

自分はウエストにいて、自分の1Hオープンから下のように展開してノースの3NTになりました。

1H-(P)-P-(X);
P-(1NT)-P-(2NT);
P-(3NT)///

パートナーはC9をリード。C9-K-A-4。

このビッド展開でパートナースーツを打たずにアンビッドスーツの9を打ってくるときは98xxxの5枚を持ってそうですし、サイドにエントリーも有りそうだと思ってCJを続けてみると、ディクレアラーからCTが落ちてきてくれました。クラブをクリアしてDAで入ったときにクラブ取って1ダウン。パートナーのクラブリードが上手でした。パートナースーツの2枚じゃなくて、自分の5枚スーツを選んで落としたのが5th bestぽくて良いです。

ちなみに裏は同じようなビッド展開でイーストはハートリード。ノースはAで勝ってダイヤ。イーストは三巡目を勝ってC9シフト。C9-K-A-4。ウエストはSQにシフトしたので、SAで勝ってスペードフィネスして33で4メイクで10IMP取りでした。


R14は全体的にスコアが良くて20IMPくらい勝って14.8VP。目標VPを達成しつつ、6位も捲って5位フィニッシュで1部残留。良い感じに順位も5thになりました。後半戦は終始ひりついた残留争いでしたが、強いチーム相手に勝って残ることができたのが嬉しいです。今回は残留して満足ですが来期は入賞できたら良いなあ。


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