高松宮記念 人気馬の取捨

今日は東京ビッグサイトにてAnime Japanがありますね。僕の推しも出るので今ちょうど向かっています。その合間に春のGI開幕戦があるなら、そりゃやるしかないでしょう。ぶち当てたいと思います。
僕の本命予定は、前走かなりの大成長を見せたあの馬です。ここを勝って、混沌としたスプリント界の絶対王者になれる、そんな逸材だと思っています。


人気馬の見解

③ナムラクレア

良い所⭕️
常に人気を背負って馬券内に入ってくる安定感が素晴らしい。昨年の高松宮記念で2着となっているように、舞台適性・道悪適性は十分。重賞4勝の実績があり、今のスプリント界では常にトップクラスに君臨している。

悪い所❌
若い時は坂路番長として鳴らしたが、最近はそこまで動かなくなり、シンプルに当時の勢いは無いと言える。
重賞4勝ではあるがいずれもGIIIであり、GIでも毎回人気を背負いながら勝ち切れないのは、GI取るだけの爆発力が足りていないということ。実績上位とはいえ、衰えも隠し切れない中で、今更GI取るんか?って話。

⑤トウシンマカオ

良い所⭕️
「GI馬の器やろぉ!」でお馴染み。460キロ台だった昨年から、少しずつ馬体を増やして前走のオーシャンSでは480キロまで成長。いよいよゴリゴリのスプリンターらしい馬体になった。
京阪杯ではルガル、オーシャンSではビッグシーザーに完勝しており、ついに本格化したかもしれない。

悪い所❌
前走オーシャンSから中2週と間隔が詰まるのは、休み明けでもしっかり仕上げてくるこの馬にとっても、データ上でもよろしくない。
走法的に外から少しずつ加速していくことで能力を発揮するタイプだが、中京で4角大外を回すのはご法度。
ルメールで人気するだろうが、この人は直線でも追い出しを待つタイプであり、この馬に合う気はあまりしない。そもそもこの人、中京の乗り方よく分かってないやろ。藤岡康太に聞いてから来い。

⑥ルガル

良い所⭕️
馬体の成長がとんでもない。京阪杯でトウシンマカオに完敗しているとの主張もあるが、そもそもその時とは別馬になっているので今回は逆転できる。
今年の高松宮記念も当日雨予報で道悪となりそうだが、母方はダート血統であり(デビュー戦がダートなのも頷ける)、前走稍重の表示以上にタフだった京都の芝であれだけ突き抜けるのであれば、道悪適性は相当のものである。

悪い所❌
中京ではダート(しかも未勝利戦)の実績しかなく、芝は初めて。近走の好成績も、直線が平坦な京都で積み重ねたものばかりで、ラストに急坂が待ち構える中京で同じように末脚を伸ばせる確証は無い。
また前走を除いてスタートは出遅れており、GIのスプリント戦で出遅れは致命的。

⑭ママコチャ

良い所⭕️
かの有名なGI白馬ソダシたんと全く同じ血統(全妹)であり、能力は疑いようがない。
元々はマイルを主戦場としていたが、距離短縮で気性を気にしなくて良くなった結果、才能が開花。昨年のスプリンターズSを制しており、川田神が継続騎乗するというのはそういうこと。
中京の相性も良く、無闇に逆らうのは得策ではない。

悪い所❌
ほんまに強いか?というのはずっと思ってる。姉より優れた妹なんておらんやろ。
気性を理由にスプリント転向しただけで、馬体的には距離不足の印象で、スプリンターズSは川田神の鬼がかり的な騎乗があってこそ。メンバーレベルが格段に上がる今回も能力が足りるか。

②マッドクール

良い所⭕️
トモの筋肉量が多く、えぐいケツしてる。
中京での実績も十分であり、唯一大敗したCBC賞は熱中症の影響があったことから度外視可能。次走のスプリンターズSでハナ差の2着と巻き返しており、舞台替わりでパフォーマンスを上げてくるのなら十分に逆転可能。

悪い所❌
ケツがでかいだけにバランスの悪さはいつも気になる。今回と同舞台で行われた昨年のシルクロードSでは、賞金加算が必須の立場でありながら3着に敗れており、しかもその負けた相手は前哨戦仕上げのナムラクレアとファストフォース。次走のワンツーで悲観する必要は無いと捉える声が大きいが、斤量差もありながら完敗しているのは事実であり、メンバーレベルの上がる今回は、人気するなら嫌うべきタイミングか。

⑯ウインマーベル

良い所⭕️
3歳時から王道のスプリント路線を歩み、2022年スプリンターズS2着の実績を持つ。一時期不調に陥っていたが、調子が結果に直結するタイプであり、立て直した近走は1400とはいえ連勝中。特に阪神Cは阪神1400で圧倒的なパフォーマンスを発揮するアグリ・グレナディアガーズ、スプリンターズSを勝ったママコチャなど好メンバーを倒しており、能力は最上位クラスと言っても過言ではない。
中京でも2022年葵Sを圧勝した実績があるし、力のいる馬場(雨はダメ)で削り合いになるのであれば、少し長めの距離に適性のあるこの馬が最後までしぶとく伸びてくることは容易に想像できる。

悪い所❌
いかにもウインの馬らしく内枠を利してくるタイプなので、外枠になると厳しい。また内枠だとしてもスタートに不安があり、初速も1200では足りないため、動きづらいポジションに押し込まれるリスクが高い。
先ほど中京実績があると書いたが、古馬になってからは結果を出せておらず、左回りでは内に刺さりやすいことからも、ベストは右回りか。

ビクターザウィナー

良い所⭕️
海外競馬でも存在感を示す日本馬が、思うような結果を出せていないのが香港の短距離。同じ香港でも別距離であれば互角以上にやれていることからも、凱旋門賞のように馬場が合わないということはなく、シンプルに能力で劣っていると言わざるを得ない。香港に来るのはオセアニア生産馬が多く、オセアニアでは高額賞金レースが短距離に偏っている(らしい)のだから、短距離馬に力を入れているのは当然の話。ちなみに言うと日本は中距離の賞金が圧倒的に高いので、つまりそういうこと。
話を戻すが、そんな香港の短距離界でもトップクラスに位置し、前走でラッキースワイネス等を破っていることからもこの馬の能力は相当のもの。日本馬が参戦した12月の香港スプリントでも、日本馬が惨敗する中でこの馬は4着に入っており、少なくとも香港においての力の差は歴然。
あとは日本でどうかだが、シャム厩舎は過去に海外遠征実績も豊富で、今回も日本に前乗りし、ジョッキーが20日にレースのため帰国する必要がたるにもかかわらず、19日の中京競馬場での追い切りに乗りに来るほどの力の入れよう。これは本気で取りに来ている。王者不在の今の日本スプリント界では、たとえホームであっても香港馬に喰われる可能性も十分にある。
スタートがめちゃくちゃ速く、香港スプリントでは日本トップクラスのジャスパークローネよりも速くスタートし、3角手前までなかなかハナを譲らないくらいだった。今回のメンバーでは楽に逃げさせてしまうと、そのまま逃げ切りということも想像しやすい。

悪い所❌
香港は洋芝でタフであるため、日本の芝に合う確証がない。実際持ち時計としては日本で足りるものではなく、スピード不足となる可能性は否定できない。
またスタートが良いとはいえ、それはゲートボーイのいる香港での話であり、日本ではゲートボーイがいないため、いつも通りのスタートが切れない可能性も考慮しておきたい。
あと洋芝で走るから道悪も行けるというのはまた別の話であり、血統的にもノーザンダンサー系の父を持つこの馬は、道悪で強く推せるものではない。

最終見解

◎⑥ルガル
ダートでデビューし、なかなか勝ち上がれなかったが、未勝利突破後、芝の短距離に転向(たまたま除外されて代わりに芝に出走してみただけらしい。運命。笑)すると才能が開花。当時はまだ緩さが残り、勝ち切れない甘さがあったが、重賞でも安定して好走はしてきた。
意外にも重賞初制覇は前走のシルクロードSだが、ここで見せたパフォーマンスは圧巻の一言だった。
まずはパドック。調教の段階から超抜時計を叩き出しており、動きの成長を感じさせてはいたが、それはパドックで確信に変わった。500キロ超えの大きな馬体に身が入り、後肢の踏み込みは深く力強くなった。過去映像と見比べてもらうと本当に別馬みたいなので、見られる人は本当に見て欲しい。このレースではスタートが改善されたのだが、これはまぐれではなく、馬体(特に後肢)の成長に由来するものと考えている。実際陣営も「スタートで踏ん張れるようになった」と話しており、過去にも成長と共に先行できるようになった馬は何頭も見てきており、この馬も同じパターンで今後は安定したスタートに期待して良いだろう。
ということで抜群のスタートを決めたところ、しばらくは誰もついて来れず「もしかして逃げちゃう?」と思わせるくらいだった。しかし、テイエムスパーダを前に行かせると何事もなく折り合い、スムーズに流れに乗った。直線を向く頃には同馬をかわし、直線では外目を選んで無理に追い過ぎることなく楽に突き抜けた。
勝った相手はアグリや、次走阪急杯であわやの2着だったサンライズロナウドなど弱くないメンバーだけに、0.5秒差は完全にレベルが違ったと言うべきである。

2走前の京阪杯ではトウシンマカオに2キロの斤量差がありながら0.3秒差と完敗しているが、この時はスタートで後手を踏み、3角までのリカバリーで脚を使ってしまったために、直線で弾け切れなかったことによるもの。次走で大成長を遂げる前の結果に過ぎないため、この時の差だけで判断するのは早計。あの頃とは馬が違う。

鞍上の西村淳也騎手×杉山晴紀調教師のコンビは相性抜群であり、ジョッキーもこの馬で初GIをと意気込んでいるしその自信も見える。技術面では次に勝つべき若手はこの人だと思っているし、ここで勝って、人馬ともに今年の大きな飛躍に期待します。

相手は全く分かりません。全部来そう。
みんなでぶち当てましょう!!