IT用語、間違ってるのに正しい言葉たち!?

はじめに

こんにちは、小池です。

日頃同僚と話していると、同じことを話しているはずなのになにか妙だ・・・ということがたまにあります。

その違和感の原因は大体は勘違いであったり覚え違いであったりして、片方が間違ってたね、ということがほとんどです。

ですが、時折どちらが正しいとも言えない微妙な原因に行き当たることがあります。

僕はそれに遭遇した時、なるべく話をそらしてなかったことにしています。

政治や宗教、野球のチームやキノコタケノコの話に近い、IT業界で雑談で話したくない話題筆頭。

それは「読み」の話です。

Null

何もないこと、何も示さないことを意味するNullという英単語を、プログラミング言語ではしばしば使います。

コードの中に頻出するため、コードレビューの際に「ここのNullってさ・・・」と話に出ることも多い重要な単語です。

・・・これ、どう発音しますか???

嫌な汗をかいてきました。

例えるなら満員列車に乗り込んだら周りに女性の方が多く居て、何かしらトラブルに巻き込まれないよう両手でつり革の鉄棒を掴んで駅に着くのを待っている時と似た気分を感じます。

誤解の無いよう丁寧に取り扱わねばならない、非常に繊細な問題ということです。

さて、この単語ですが、僕は(←重要!)ヌル、と読みます。

自分にハードウェア言語を教えてくれた一番初めの先輩もそう呼んでましたし、次の職場の重鎮プログラマさんも、勤務中に消えてしまって一か月しか一緒に仕事をしなかったO君(元気でしょうか)も、僕のじいちゃんもみんなヌルと呼んでいたため、ヌルと呼んでいました。

ですが、ナルと呼ぶ人もいるのです。

今のところ会ったことはありませんが、いるらしいのです。

ネットの海は広大で、僕の知らないことがたくさんあります。

念のため先ほど調べてみたところ、英語的にはナルが正しくて、ヌルと呼ぶのは日本だけ、といった雰囲気のことが論争になっておりました。

僕としては伝わればそれでよいと思っていますので、ナルでもヌルでもどちらでも構わないと思います。

ただ現実でナルと呼ぶ人に会った時にビックリしないように、ナル学派の存在も覚えておこうと思います。

width

横幅のことを表す英単語です。Webページをデザインする際によく使いますね。

厳密に設定する必要があるときなどに会議でよく口頭に上がるのですが、たまに「おっ」となります。

先に言っておきますが、僕はこれをワイズと読みます。

なのですがこれは一般的に誤りで、ウィドス、ウィズといった読み方が正しいとなっています。

ですので基本的に正しい方で覚えるのが良いと思われますが、自分の周りではワイズがやや多数派だったりします。

相手がどちらの読み方をしているかで柔軟に呼び分けてもいいかと思います。

ちなみに高さを表すheightですが、ハイトが一般的には正しいですがヘイト派もいます。

厳密な言葉遣いが要求されるITの世界でこれほど読み方がブレる単語も珍しいですね。

Git

出ました、とっつきにくいクセに必須級のシステム、Gitです。

バージョン管理システムとして絶大な人気を博しているGitですが、人気ゆえにどこでも使われており、面接なんかで「Gitの使用経験はありますか?」などと聞かれます。

そういった場面で面接官と違う読み方をしてしまうと、採用の成否に響くという可能性も0ではないでしょう。


たぶん。

読み方は大抵のところではギット、となります。

ですがジット、という人も時折います。

そういう時は違和感をぐっと飲みこんで、優しく相手に合わせてあげると、相手はあなたのことが大好きになることでしょう。

大人の対応、素敵ですね。

ちなみに僕はうっかりジットと呼んでしまう呪いにかかっています。
優しくされたい。

GIF

読み間違い世界代表、GIFです。

画像の保存形式のひとつなのですが、ウィキペディアに専用の記事があるくらい騒がれ、IT関係なく知っている人が多い有名単語です。

※wikiの記事は以下を参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/GIFの発音

ネットの海のサーファー達なら一度はGIFの読み方論争に巻き込まれて言語の難しさを学んだことがあるでしょう。そうでもないか。

読みは2つ。ジフとギフです。
あなたはどちらで読みますでしょうか?

こちら、作成者の方がジフが正しいと発言されたようですが、ギフも人気でよく使われる読み方です。

僕は「なるほど、Gから始まるのはジフが正しいんだな」と学び、意識してジフと読むようにしているのですが、世間的にはどっちでもいい感じみたいです。

そういえばジフと呼ぶようにしてからでしょうか、僕がGitをジットと呼ぶようになったのは・・・

ジフ、嫌いです。

なんて、こんなくだらない逆恨みをしているのは僕くらいのものではないでしょうか。

おわりに

以上、よく読み方が問題になる英語を4つピックアップして紹介してみました。
どうでしょう、面白かったでしょうか。

僕が思うに言葉の発音の違いというのはどんなところでもついて回るものだと思っていて、あれが間違ってるとかこう読むべきとかいうものではないように思います。

読み方も表現もだんだんと移り変わっていくもので不変のものではないものなので、柔軟に使いながら役立てる努力ができれば最高なのではないでしょうか。

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