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2021シーズン振り返り

今シーズンも終わった。
去年よりもずっと長く、一昨年よりは短いけどずっと濃い、そんなシーズンだったと思う。一試合ずつ振り返るという手もあるがあえて短くまとめるならば、彼のこの言葉にすべて集約されるだろう。

It's been a fun ride guys and I really appreciate you for that.
And I'll miss you guys. So thank you guys again. Faithful, thank you very much for everything. It's been crazy man, just all the comebacks at Levi's, comebacks on the road, ups and downs, it's been a hell of a ride guys.
I love you guys. So, see ya.


開幕戦から最後の一ヵ月まで、落ち着くことはなく、
それはもう、ジェットコースターのような興奮をもらった。

感想はこの辺にして、各ポジションの振り返りという形で今シーズンを総括しようと思う。


■Wide Receiver
やはり最初に書くべきはこのポジション、この男だろう。
今シーズン通じて話題の中心となり、かつ去年のような悪夢を見せられることを半ば覚悟していたファンを救った"救世主"ともいえる男、
そう、Deebo Samuelである。

いつしかWRBという新しいポジションまで生み出してしまった彼はMVP級の活躍。来年リーグトップクラスでの延長は確実か。そして他選手もAiyukはシーズン当初はシャナハン得意(!?)の追い出し部屋行きなんて言われたところから見事復活し当初の期待通りのプレーを見せてくれ、2年目のJauan Jenningsは無事成長しその足の遅さから信じられない数の1st downをもたらせてくれた。他にもTrey Lanceの良い相棒となったSherfieldなども含め過去10年のSFでも最も活躍してくれたのではないだろうか。
まだまだ若いユニットなので今後の成長が楽しみ。

■Running Back
シャナハンオフェンスの肝となるランを支えるこのポジションは想定外の連続だった。そもそも前述のWRBを生んでしまった要因は昨年までのエースMostertにある。昨年のHigh ankle sprainから復活しいよいよ開幕戦!と思ったらたった3キャリーでまさかのシーズンアウト。歯車が狂った瞬間である。(来年安く残ったら許す、サイドラインでは楽しそうにしてたし)
しかしWRBとともにシーズンを救う選手がまさかルーキーから現れた。
今年の6巡指名、Eli Mitchell。たまにレーンを間違えることもあるが視野の広さと小柄ながら必ず奥に倒れるエフォートで1000ヤード近く走ってくれた。Javonteには敵わないものの今年のルーキーRBでは2番目の評価をあげたい。

ということで今年は非常に層の薄い中でMitchellとDeeboの二人がケガを抱えながらもランを支えてくれた。今年の3巡、鮭ことTrey Sermonは来年のための投資と信じ今後がんばってもらいたい。

■Tight End
本来のチームの顔George Kittleさんは変わらずのパフォーマンス。序盤はややけがで欠場し、今年はブロック職人に徹していた。と見せかけて今年もしっかり1,000ヤードレシーブを決める辺り、やはりリーグNo.1 TEの名は伊達じゃない。ランブロックでもDE相手にしっかりブロックを決め今年もアウトサイドを蹂躙していたもののNFCCCでのボンミラーには苦戦(RSでは勝ってたけど)、この経験を来年にぶつけて、今度こそMF Vengeanceを決めてくれることを期待したい。他若手のDwelly, Woernerはブロッカーとしては頑張ったものの今一つだったか。ここは今後のテコ入れが必要かも。(早速TEコーチが首切られたけど)

■Offensive Line
今年のオフシーズン唯一の不安はIOLだったわけだが、結果として過去一、二のユニットだったのでは。大ベテランAlex Mackの加入によりパスプロは本当に安定し、Cの重要性を改めて気づかせてもらった(37歳だけどまだ続けてくれるよね…?)左サイド、リーグNo. 1タックル Trent WilliamsはPFF史上最高評価をたたき出しいよいよ人間の域から外れ始め、Tomlinsonは年々成長し鉄壁になってくれた。しかしそんな人外Trentもケガを抱えたままプレーする機会が多くいよいよ衰えが見え始めたか。。右サイド、アーロンドナルド絶対こ〇ろすマンことBrunskillは期待値をなんとか超える働きだったもののやはり穴であるには変わらず、Staleyの魂を継いだ(はずの)男McGlincheyは増量しブルに負けにくくなったがシーズンアウト、来年一年は勝負の年になるか、それとも先にトレードされるか、要注目である。

■Quarterback
最後にしてもよかったけど、そうすると長くなるので。。。
名実ともにチームの顔として5年引っ張ってくれた色男Garoppoloへの感謝は言葉に言い切れない。最初にみたSFが不遇のドラ1Alex Smithが名もなきベテランと先発を争っている時だった身としては初めて"フランチャイズQB"のいるチームを応援することができた。(膝つきアフロはノーカン) SBにも連れて行ってくれたし今シーズンは将来を約束されたルーキーをドラフトされてもなお、リーダーとしてメディアの矢面に立ち続けた。最後まで勝ち切ることはできなかったが今年は当初のモビリティも戻ってきたようなので新天地では必ず復活してくれるだろう。(できれば指名権をいい感じのを頼む)そしてその姿を一年後ろから学んだ我らが希望、Trey Lanceが来年からはチームを率いることとなる。細かいことは言わないが今年見せた才能の片鱗をオフシーズンで磨いてほしい。


■Defensive Line
チームの裏の顔、通称脳筋ディフェンスの要たるDLは、やはり顔であり続けた。Nick Nosaは完全復活、Armsteadは5テクでも3テクでもなんなら1テクでも暴れまわりBucknerトレード論争に2年越しで答えを見せつけた。

他DJ Jones, Ebukam, Willis, Key, Givens, Omenihuなどのローテーションプレーヤーも1本目級の活躍をみせ周りから支え続けた。今年で契約の切れる選手が数名いるがどれだけ残せるかがこのチームの生命線となるだろう。そしてバケモノDLのKinlawがしっかり復活、成長してくれればさらに強固な壁を築くことができるはず。
 
■Linebacker
Warner aka ALL-PRO FREDはいつリーグに認められるのか。。と思いつつ今年も世間的に目立たなかったのはまさかの3年目Al-Shaairの活躍もあったからだと思いたい。W1でまさかのGreenlawが離脱、結果14試合欠場した穴をきっちり埋めてくれた。来年RFAなのでほぼ確実に戻ってくると考えれば、来年この3人がW1から並ぶ姿は壮観だろう。

■Cornerback
シーズン通じて最も悩まされたポジションはここ。昨年見事復活したVerrettにより片面は鉄壁と思われたがW1にACL断裂、期待を裏切らないスぺ体質を見せつけた(今回で何回目…?)その後は常に野戦病院状態、もう片方のスターターMoseleyも捻挫で欠場することが多く、シーズン中に獲得したNormanを先発に置かなくてはならない事態となった。とはいえ終盤には昨年opt outしプレーしていないルーキーAmbry Thomasがようやく実戦で使えるようになったことでなんとか形となった。

そして個人的には 隠れたチームの最古参(何度もクビ切られてるけど)であるDontae Johnsonが今シーズン最大の山場となった@GBでアダムスにやられながらもなんとか穴を埋めた姿には心を打たれた。しかしながら層、質ともに最も不安が大きいポジションには変わらないため今オフシーズン最大の関心事の一つとなるだろう。FA, ドラフトでスプラッシュを上げてくれることに期待している。

■Safety
ここは最も安定したポジションだったのでは。Mr. underratedのWardは変わらずディフェンスの核、怪我多きベテランTarttも今年は比較的健康のままフィールドのあちこちに顔を出し、隠れた要としてよく働いていた。ルーキーであるHufangaも5巡とは思えないほど普通にローテーションに入っていたことからこのポジションはこのまま現状維持していきたい。課題はTarttの去就、彼の問題は怪我のみなのでチームには残ってほしいものの年齢を考慮すると新しい血を入れるのも一案か。

■Special Team
最後はここ。大ベテランKのGouldは年を感じさせないパフォーマンス。プレーオフでは空気を読まない試合前練習で一躍有名になったが、これくらいのメンタルがあればまだ現役でいけるはず。

PのWishnowskyは安定感を欠いたシーズン。相手のマフを誘うナックルパントの精度はあれど明らかなミスパントが多々見られた。ここはST全体の低調含めコーチからテコ入れが必要となるはず。


ということでざっと振り返っても全体的にレベルが高く完成度の高いチームだったのではないだろうか。だからこそ最後の敗戦は辛かったが、そもそも今年はLanceを指名した段階で少なくともファンは勝負の年とは考えていなかったはず、それをここまで楽しませてくれたことにまずは感謝したい。
そしてなによりこれから数ヵ月後には我らがGaroppoloさんとの別れが待っている。この5年(実働3年)彼がファンにもたらしてくれた希望を考えると辛いものがある。しかしながら試合後のLynchとの抱擁、最後の会見での「今後チームとGaroppoloともに良い行き先を検討していく」という言葉からすると、フロント、選手で良い関係が築けていたのだと信じて、彼にとって良いチームを選べることを祈りたい。
あとは例年通り来シーズンに向けての人事が動き出す。今週早速コーチ人事が発表されたが今後FA, ドラフトの考察が始まるということでその辺りもまとめていこうと思う。今回はひとまずこの辺で。

今シーズンもお疲れさまでした!Go Niners!














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