2022 SF プレシーズン見どころ+ロースター予想
見どころ①ランスの成長に震えて眠れ
今年最も大きな注目ポイント。去年才能の片鱗は見せつつもやはり経験不足を感じるプレーだった彼がどこまで成長しているか。(そもそも数えるほどしか先発経験がないので伸びしろしかないわけだが)
残念ながらキャンプではいわゆるハイライトしか公開されていないので記者の評価のみが頼りになるが、どの記者からも「課題だった中央へのミドル、サイドライン際の精度が向上した」「ポケットの中での判断が良くなった」など総じて高い評価をもらえている。レッドゾーンオフェンスの成功率も向上し、2minドリルも完遂するなどシャナハンからも評価を受けていた。一方でFred Warnerに3INTしたりWard, Moseleyの先発CBがいない中でパス成功率が上がらなかったりと好不調の波があるとのこと。とはいえキャンプ通じてAiyukとの連携は手が付けられないらしく、今年はDeeboとともに大ブレイクする可能性もあり。
今年は彼に合わせてオフェンスがガラッと変わる可能性もあるので楽しみであると同時に、"あの"ガロポロさん+怪我だらけのロースターでもNFC CCまでいけたわけなので、あまり気負いせずに試合に臨んでほしい。
見どころ②IOLの完成度
今年の不確定要素は間違いなくここ。昨年はようやく一流C Alex Mackを置いて安定したインサイドだったがわずか1年で引退、順調に成長したLG Tomlinsonも流出したことでいきなり弱みになってしまった。
幸い昨年2順で投資したにも関わらず4スナップしか出ていない穀つぶしAaron Banksが成長を見せLGに当確、加えて今年の4巡新人Spencer BurfordがまさかのRGに固定された。元々ドラフト時には「全体的にそつなくこなし手の使い方が上手い一方で特筆するパワーはなさそう」としていたが今のところ1stチームのすべてのスナップに出ている模様。まさかの当たりを引いてしまったかもしれない。
ただ残りの一枠Cがまだ固まっておらず、どちらもUDFAから這い上がってきたベテランのBrendelとBrunskillが争っている。Brunskillは昨年までプレーを見ているのである程度想像がつくがBrendelはほとんど実績はない。
どちらが収まるにしろ期待よりも不安が大きいが、なんとかシーズン通じてユニットとして安定していってもらいたいところ。まずはPre W1でGBの強力DLにどこまでできるかが見もの。
見どころ③DBのローテーション争い
昨年Verrettの予定調和の突然の離脱により一気に層が薄くなったDB、非常に充実しているSFロースターのラストピースと言われていた。今年数少ない補強としてCharvarius Wardを獲得しEmmanuel Moseleyとのコンビで確定と思われる。
と書いた翌日にWard, Moseleyともにstrainで練習を離脱、早速49IRsへの順応を見せた。ということでここは控え選手の質をどれだけ高められるかが長いシーズンを乗り切る要となると考える。先発の二人を除くと昨年終盤アウトサイドの先発を務めたAmbry Thomas、今年獲得した元バストドラ1のDarqueze Dennard、実はチームの最古参となっている便利屋Dontae Johnson、あとは若手のDemmondore Lenoir, Samuel Womack, Tariq Castro-Fieldsとなる。キャンプレポートをみるとNBはDarqueze Dennardがほぼ確定、他選手は外/中、1st/2nd問わずかなりいろいろと試しているらしく、誰がどこに収まるかは未知数。甲乙つけがたいとみるか、レベルの低い競争なのか、どちらにしろプレシーズン、特に1戦目のGBは要チェックとなる。
ロースター予想
前提として今年は去年に引き続きChampionshipクラスのロースターが残っているので、先発の顔ぶれはほぼ変わらない。その上で怪我が増えてきたときのために控えの厚みが作れるかが焦点となる。というわけで最終ロースター予想を記載するがプレシーズン前のため今後評価が変わる可能性も否めない。()内の名前はPS候補として挙げている。
QB(2):
Trey Lance, Nate Sudfeld
言及するまでもないQB1、控えをSudfeldと新人Purdyが争う形。正直控えQBが出る時点でシーズンはおしまいなのでもはやどっちでもいいが、2M保証している+サイドラインの相棒としてSudfeldを残すのが妥当か。
Pre W2にてLance欠場が決まっているので一応ここで競争が見れるはず。
RB(5):
Elijah Mitchell, Trey Sermon, Ty Davis-Price, Jeff Wilson, Kyle Juszczyk
(+Jordan Mason)
ここは昨年からのエースMitchellが先発、怪我だけが懸念。ローテとして昨年怪我に悩まされたSermonが巻き返しなるか。また、3巡R Davis-Priceは他二人と異なりギャップスキーム向きのパワーランナーのためチェンジアップに割とスナップ数を稼ぐのではと期待している。あとは不動のFB Juiceは確定。注目はUDFAのMason、キャンプで活躍しているらしくWilsonはいるものの番狂わせを起こす可能性あり。余談だがシャナハン政権では過去二回「上位RBを外した代わりに下位RBが活躍する」ということが起きている。(2017年では4巡Williamsの代わりにUDFA Breida、2021年には3巡Sermonの代わりにMitchell) Masonが活躍することは喜ばしいことだがTy Davis-Priceが活躍してくれることも切に願う。
WR(6):
Deebo Samuel, Brandon Aiyuk, Jauan Jennings, Ray-Ray McCloud, Danny Gray, Malik Turner
昨年同様AiyukをX, SamuelをZで動かしながらとなる。JenningsとGrayでタイプの異なるSlotとして、McCloudがどこかにローテーションで入るイメージ。特に今年はAiyukはブレイク必至のため非常に楽しみ。
Turnerを今回入れたが6番手以降が全く未知数である。新加入のSneadが複数ポジション出来るならここに入る可能性は大いにある。ここはPSに入る選手も何名かいるはずなのでプレシーズンでは要注目。
TE(3):
George Kittle, Ross Dwelley, Tyler Kroft
→(8/29追記)
George Kittle, Ross Dwelley, Charlie Woerner
ここは去年とほぼ変わらず。チームの顔Kittleさんに加えて年々パスターゲットとして活躍しつつあるDwelley、今年新加入のベテランKroft。
Kittleさんの他が地味すぎるので、レシーブ出来るブロッカーとしてHB的役割の選手をロースターカットの辺りで他所から拾ってくるのではと期待している。Kroftがその役割の可能性があるがブロックについては過去スタッツを見ても載っていないためプレシーズンではチェックしなくては。
(8/29追記: 怪我から復帰したWoernerが普通に使われていたのでKroftと入れ替え)OL(8):
Trent Williams, Aaron Banks, Jake Brendel, Spencer Burford, Mike McGlinchey, Daniel Brunskill, Jason Poe, Jordan Mills
(+Dohnovan West, Nick Zakelj, Alfredo Guitierrez)
→(8/29追記)
Trent Williams, Aaron Banks, Jake Brendel, Spencer Burford, Mike McGlinchey, Daniel Brunskill, Jason Poe, Colton McKivitz, Jaylon Moore
(+Dohnovan West, Nick Zakelj, Alfredo Guitierrez)
先述のIOLに加え全体では8人。不動のLT Williamsと怪我明けのMcGlincheyは信頼しつつ、極つぶしの汚名返上を期待するBanks, 新人のBurfordという若手を実績なしのベテランBrendelがどうまとめていくかに注目している。控えは本当にどこでも出来るBrunskillに加え新加入のMillsとUDFAのPoeで回すか。Jaylon MooreはPUPスタート、Colton McKivitzはシーズン中の怪我人次第で再契約とみる。
(8/29追記: McKivitzが一番控えOTとして安定していた、Mooreも復帰したのでそのまま残りそう)DL(10):
Nick Bosa, Javon Kinlaw, Arik Armstead, Samson Ebukam, Drake Jackson, Charles Omenihu, Hassan Ridgeway, Kevin Givens, Kemoko Turay, Jordan Willis
ここは先発は盤石な一方、タレント豊富なローテが非常に悩ましい。新人Jacksonと昨年獲得した若手のOmenihuは伸びしろしかなくシチュエーションでしっかり活躍できると期待、DJ Jones流出で手薄になった1テクを小柄ながらハイモーターなGivensと新加入のRidgewayで埋めたい。あとはこちらも新加入のTurayとランストップも優秀なWillisにしておいたがどうなるかはわからない。Nkemdiche, Barrett辺りはカットされても怪我人次第ですぐ呼び戻されそう。LB(5):
Fred Warner, Dre Greenlaw, Azeez Al-Shaair, Demetrius Flannigan-Fowls, Oren Burks
→(8/29追記)
Fred Warner, Dre Greenlaw, Azeez Al-Shaair, Oren Burks, Marcellino McCarry-Ball
こちらも言うまでもなくリーグ最高のトリオで盤石。ちなみにGreenlawとAl-Shaairは2019年NFLで来年にはUFAになる、どちらを来年以降残すかはシーズン中にわかるかも。STとしてFlannigan-Fowlsと新加入のBurksは要注目。
(8/29追記: UDFAのMcCarry-Ballが割と使われていた印象、Flannigan-Fowlsと入れ替えか)
CB(7):
Charvarius Ward, Emmanuel Moseley, Darqueze Dennard, Demmondore Lenoir, Dontae Johnson, Ambry Thomas, Samuel Womack
(+Tariq Castro-Fields)
→(8/29追記)
Charvarius Ward, Emmanuel Moseley, Samuel Womack, Demmondore Lenoir, Dontae Johnson, Ambry Thomas, Tariq Castro-Fields
ここも先述の通り控えが悩ましい。先発のWardとMoseleyが怪我なく過ごしてくれればなにも問題なしだが早速二人ともstrainで数週間アウト、プレシーズンなのでレギュラーシーズンよりも慎重にケアしていることを差し引いても控えがしっかりしてくれることを祈る。NB先発はDennard、元ドラ1らしくやれるか?他は若手のLenoir, Thomas, Womackに大ベテランのJohnsonで固める。
(8/29追記: DennardがカットされたのでCastro-Fieldsを繰り上げ)
S(4):
Jimmie Ward, Talanoa Hufanga, Tarvarius Moore, George Odum
(+ Leon O'Neal Jr.)
ここはHufangaの活躍が楽しみなのと、OdumがSTで頑張ってもらうくらいか。WardもそろそろAll-Proに名前が挙がるくらい目立ってもらいたい。ST(3):
Robbie Gould, Mitch Wishnowsky, Taybor Pepper
ここも変わらず。Gould様とハードタックラーのWishnowskyに比べて影の薄かったPepperだがMaddenのOVRが27にも関わらず自分の紹介画像を作れと本営に直談判したことで一躍有名に。そのおかげで30まで上昇したようだが、シーズン中どこまで伸びるかもある意味注目。
ということで、だいたいの見どころとロースター予想をまとめたがあくまでキャンプ情報のみなので今後のプレシーズンを楽しみに待ちたいと思う。
そしてプレシーズン初戦はなんとあのGB、Jordan LoveがSF Dと対峙するという一大イベントも待ち構えているので目が離せない。。
※ゲームパス代に充てますので、気が向いたらサポートおねしゃす!
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