
【長文】過去ではなく、未来に向けて
今日はちょっと堅い話かもしれないし、熱量が高くて、温度差が生まれるかもしれない。
でも、今日しか残せない言葉がありそうな気がするので、ここに記しておこうと思う。
そんな心構えをして見て欲しい。
お付き合いいただけるとうれしいです。
世界一音楽を楽しむ場所を守っていくための僕たちの決断を、報道番組で取り上げて頂けたことは、大きな力となりました。皆様のメッセージもしっかり届いています。ありがとうございます!
— 工藤秀平 Shuhei Kudo (@kkshuhei) February 27, 2020
無観客ライブを無料配信 会場費などはファンからの寄付で | NHKニュース https://t.co/XjQ0Rx5CoY #PlayGoose
今日20時から、1年前に行ったPlay.Gooseの無観客ライブを再放送する。
1年前の2020年3月3日は、もともと恵比寿LIQUIDROOMでライブをする予定だった。
それまでのツアーなどのライブは、基本的にPlay.Goose 4人のみで行ってきた。
でもこの日は「公開実験室 P.G Lab」と題して、お客さんから意見をもらいながらライブを作り、そして、更なるオンガクの楽しみ方を実験するライブを行う予定だった。
お客さんにはサプライズで、K.K.の木村くんをステージにあげ、バンドを率いて、新しいPlay.Gooseのバンド編成という形でみんなにライブを届けようと思っていた。
数ヶ月前からリハーサルを重ね、準備を進めていたが、ライブ当日が近づくにつれて新型コロナウイルス感染症関連のニュースはどんどん大きくなっていった。
ギリギリまで可能性は捨てたくなかったので、ライブ決行のパターン、中止のパターン、延期のパターンなどあらゆるパターンを考えていた。
チケットの販売なども払い戻しなどがないように、特殊な方法を取って予約のみにしたり、舞台周りのスタッフや、音響や照明の方にも随時連絡をしながら、どんな状況でも対応できるように、とにかく準備をした。
しかし、国からライブの規制が発表され、ライブ開催ができないことになった。
中止や延期も考えたが、「新型コロナウイルスの影響がいつまで続くかわからないこの状況で、今不安な日々を過ごすみんなに、ライブを届ける方法はないか。」をとにかくたくさん考えた。そしてチームでひたすら話し合った。
そして、浮かんできたのが「無観客ライブ」だった。
今となってはこれは、普通の思考回路に感じるかもしれないが、このライブを決意した日に、無観客ライブを行っている人は僕の周りにもテレビの向こうにもほとんどいなかった。「無観客ライブ」という発想自体あまり浸透していなかったので、このアイデア自体がそう簡単に決断できるものではなかった。
カメラはどうする?スタッフはどうする?音響は?照明は?人が入らない客席をどうする?など考えることは膨大だった。
でもインターネットを通じて音楽を届けてきた僕たちだったからこそ、「画面を通してオンガクを届ける」これだけには自信があった。
だからまず、考えないといけないことをすべて紙に書き出して、膨大な情報を数日でまとめて、各所に電話をかけまくった。そうして、安全に放送ができるとわかったので、「無観客ライブを行う」という大きな決断をした。
ここから先は

【月4長文 or 写真記事更新】工藤秀平の考えていること
Goose house時代から現在のPlay.Gooseに至るまでリーダーを務め、K.K.としても活動する工藤秀平。本人が普段考えているこ…
【サポートで工藤秀平を応援しよう!】サポートをしていただいた方には工藤秀平から直接メッセージを送らせていただきます。本日もお読みいただき、ありがとうございました!