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ウイルス性胃腸炎について解説します!

みなさん、
本日もご覧頂き、ありがとうございます!からすまです!
本日は、寒い時期に発生件数が多い「ウイルス由来の食中毒」を解説します😊

夏場は細菌性が多く、冬季はウイルス性が多い傾向にあります。

主な原因ウイルス

ウイルス性胃腸炎の原因となる代表的なウイルスは以下の4つです。
下記の中では、最もノロウイルスが有名で、感染力が強いため、毎年11-3月に流行します。警戒しないといけないですね💦

1. ノロウイルス(全年齢で発症、特に大人に多い)
感染経路
汚染された食品(特に二枚貝)を食べる
感染者の嘔吐物・便からの接触感染・飛沫感染
症状
突然の激しい嘔吐・下痢・腹痛
軽度の発熱(37~38℃)
特徴
非常に感染力が強い(10~100個のウイルスで感染)
アルコール消毒が効かない(塩素系消毒剤が有効)
冬場(11~3月)に流行:ノロウイルスに限らず、冬にウイルス性感染症が流行する理由ですが、色々理由があります。
<冬にウイルス性感染症が流行する理由>
①低温環境下に強いウイルスが多い
②空気が乾燥するとウイルスが飛散しやすくなる
 (湿度が高いと水分に包まれ沈殿しやすい)。
③空気が乾燥することで、手や物の表面に付着したウイルスが残りやすい。
④寒さや乾燥で体の防御機能が弱まる
→ 胃酸の分泌が減ることで、ウイルスが腸まで到達しやすい。
→体温が下がると免疫細胞の働きが鈍るため、ウイルスに感染しやすくなる。
⑤冬はカキや貝類が旬で、生や加熱不足で食べる機会が増える。
二枚貝はノロウイルスを蓄積しやすく、感染のリスクが高い!
⑥室内で過ごすことが多いため、密な接触が増える(集団感染へ発展しやすい)


2. ロタウイルス(乳幼児に多い)
感染経路
感染者の便からの接触感染
汚染された手や食器を介した経口感染
症状
白っぽい水様性の下痢(白色の便が特徴的です)
発熱(38~39℃)
嘔吐(1~2日続く)
特徴
乳幼児の胃腸炎の主な原因
ワクチン接種で予防可能
冬から春にかけて流行


3. アデノウイルス(乳幼児に多い)
感染経路
飛沫感染・接触感染(手やおもちゃなどを介して広がる)
症状
長引く下痢(1週間以上続くことも)
軽い発熱・咳・鼻水を伴うことも
特徴
1年中感染するが夏に多い(プール熱の原因です!)


4. サポウイルス(全年齢で発症)
感染経路
汚染された食品(特に貝類
人から人への接触感染
症状
ノロウイルスと似た嘔吐・下痢・腹痛
ノロよりも症状が軽い
特徴
大人も感染しやすいが、重症化しにくい


感染経路と予防方法

💡ウイルス性胃腸炎は、主に「経口感染」と「接触感染」で広がります!


ウイルス性胃腸炎の治療

  1. 水分補給を徹底(経口補水液・スポーツドリンク)→普段OS1などの経口補水液を美味しく感じないのですが、ウイルス性胃腸炎の時に飲むと、何故か美味しく感じました。体が求めているのかもしれません笑

  2. 食事は無理せず、消化の良いものを少しずつ摂取(おかゆ・うどん・スープなど)

  3. 下痢止めは使わない →以外かもしれませんがウイルス性胃腸炎の場合、下痢止めは使いません。理由はウイルスを排出させるためです。

  4. 嘔吐・下痢物の処理は塩素系消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)を使用  →エタノールが有効なウイルスと次亜塩素酸系が有効なウイルスがいます。上記ウイルス性胃腸炎の場合は、次亜塩素酸系が有効になります。逆に、インフルエンザウイルスでは、エタノールが有効です。この違いは、ウイルスの構造にあり、エンベロープというタンパク質の膜の有無です。ちなみに、新型コロナウイルスは、エンベロープ無しなので、アルコール消毒が有毒でした。


特にノロウイルスは感染力が強く、手洗いや消毒が重要です。 予防を徹底して、感染を防ぎましょう! 😊

本日もありがとうございました!次回もよろしくお願いします😊
からすま

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