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高求人!? 治験のCRO業界について

数ある記事の中から、ご覧いただきありがとうございます!新薬開発/薬剤師のからすまです。本日は「治験のCRO業界について」についてお届けます!

<CROとは?>
CROはContract Research Organizationの略で、日本語では「医薬品開発業務受託機関」といいます。CROは、製薬会社から臨床試験(治験)の業務を受託し、医薬品や医療機器の開発をサポートする企業のことです。新薬開発には、多大なコストと時間を要しますが、CROに外注することでコスト削減・開発スピード向上が可能になります。そのため、近年、CRO業界は世界的に成長を続けています。

<CROの主な業務>
CROが担う業務は多岐にわたりますが、主に以下のような分野があります。

 <CRO業界の市場規模と成長性>
世界市場規模:2023年時点で約650億ドル、2028年には1,000億ドル超えになると予測されています。
日本市場:海外ほどではありませんが、CRO業界の成長率は年5~10%程度と堅調に推移しています。
*興味深い話ですが、COVID-19の流行は、多くの企業で逆風となりましたが、医薬品開発業界では、「ワクチンや治療薬開発」により、追い風となりました。
*医療分野の需要は絶えることがありませんので、今後もCRO業界は明るい未来が待っていそうですね。

<主なCRO企業(国内・海外)>

世界の大手CROは、日本でも拠点があり、たくさんの従業員がいます。内資及び外資の間に、仕事の内容に違いはありません。なので、外資や内資の違いはあまり考えず、自分が期待する文化、制度、待遇で、会社を選ぶといいと思います。なお。昨今、臨床試験は国際共同治験(世界同時進行の治験)のため、外資でも内資でも英語の能力は必要になります。ただ、大卒で読み書きができれば、十分だと思います。 

<CRO業界の平均年収>
CRO業界の給与水準は、職種・経験・企業規模によって異なりますが、一般的な目安は以下の通りです。

外資系CROは給与が高めで、特に英語スキルがあると年収がアップしやすいです。

<CRO業界の年収の特徴>
1. CRA(臨床開発モニター)は給与が高い
CRAはCROの中でも給与が高めの職種で、未経験でも400万円以上、経験を積むと800万円超えも可能です。
*外資系のCRAは1,000万円以上も可能!

  • 未経験(1~3年):400万~600万円

  • 経験者(3~7年):600万~900万円

  • シニアCRA(7年以上):800万~1,200万円
     

  • 2. プロジェクトマネージャー(PM)は高収入
    プロジェクトマネージャー(PM)になると、年収1,000万円以上も珍しくありません。特に外資系CROのPMは1,500万~2,000万円の年収を得ることも可能です。


  • 3. データサイエンス・統計解析は高待遇

  • AIやビッグデータの活用が進む中、統計解析やデータマネジメント(DM)の重要性が増しています。統計解析(バイオ統計)担当者は年収600万~1,200万円と比較的高めです。

<CRO業界の求人>
CRO市場は右肩上がりで、製薬会社からの受注が増加しているため、どの会社も高求人です。未経験や新卒でも応募可能な会社もありますし、経験者だとより高待遇を期待できます。社内昇進を待つより、転職した方が簡単に給料を上げることができるので、頻繁に転職を繰り返す方もいます。

以上、今日は「治験のCRO業界について」について解説させて頂きました。今後も似たようなトピックをお届けしたいと思います。本日も読んで頂き、ありがとうございました!また、次回もよろしくお願いします!

からすま

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