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薬学部で学べる事について分かりやすく解説します!
みなさん、こんにちは~!
ご覧いただきありがとうございます!薬剤師のからすまです。
今日は、薬学部で学べる事について分かりやすく解説します!
<薬学部がある大学>
薬学部がある国公立大学は19大学、私立は58大学です。2006年の薬学6年制に移行してから、薬学部を新設する私立大学が急増しました。その為、偏差値範囲が幅広く、難易度はバラバラです。複数のサイトの偏差値を参考に、下記4つに分類しました。
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まず、入試難易度が最も難しいカテゴリー1は、難関国公立が該当します。国公立は、受験科目数が多く、やはり私立と比較して、入試難易度は高くなります。カテゴリー2は超有名私立や地方国公立が該当します。慶應の薬学部の入試は、英語が難しく、科目数が少ないとはいえ、入試難易度は非常に難しいです。カテゴリー3は、多くの私立大学と一部の国公立大学は該当します。やはり、都市圏の国公立は人気で、地方は少し人気が落ちます。カテゴリー4は、偏差値40代でも受験できる薬学部が意外と沢山あります。薬学部は難しいイメージですが、先述した私立薬学部の急増により、私立の薬学部受験は易化しました。数学を苦手とする受験生が多いと思いますが、「数学Ⅲ」が必要となるのは、国公立大学で、私立大学は「数学Ⅲ」が受験範囲に含まれていない大学が多いです。(もちろん、数Ⅲが必要な大学はあります) ちなみに、薬学部では薬物動態学で、微分積分の内容は必要となるので、結局勉強はする必要があります。
<薬学部で学ぶこと>
大きく二つに分けられます。
① 研究に重きを置く4年制(薬剤師にはなれない。多くは大学院(修士/博士)へ進む。)
② 薬剤師国家試験の合格を目指す6年制(薬剤師になれる)
これは、入学前に①か②が決まっている大学がありますので、しっかりと入学前に確認しておく必要があります。また、大学によっては、進級時にどちらかを決めることができます。国公立薬学部は、①の研究に重きを置くパターンが多く、私立は②の薬剤師を目指すパターンが多いです。また、②の方でも、全く研究ができない訳ではなく、卒業論文のために配属された研究室にて、実験することができます。
<薬学部のカリキュラム>
とある私立大学の6年制コースのカリキュラムの一例です。4年目にCBT/OSCE、5年目に実習、6年目に薬剤師国家試験を受験する流れは、どこの大学でも共通しています。
*CBTとはコンピューターを用いた薬学の基礎テストのことで、OSCEは、実習の前に基礎の薬剤師の手技を確認するテストです。
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私立大学では、薬剤師国家試験の合格率を売り文句にしていることが多く、薬剤師国家試験の合格率を上げるため、合格見込みのない受験生は、留年させたりしています。特に、先述したカテゴリー4に該当するような大学では、定期試験を突破することができず、進級できない方が一定数います。
楽しい大学生活もできると思いますが、薬学部は学習範囲が広く、定期試験の前は一生懸命勉強する必要があります。また、薬剤師国家試験で求められる知識は、どこの大学に属していても同じなので、あまり偏差値の高くない大学の方も、上の大学の方に負けないくらい、勉強する必要があります。
<薬学部で学べる具体的な科目>
下記が薬剤師国家試験の試験範囲で、どの大学でも学ぶことになります。
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<薬学部の学費>
医学部ほどではありませんが、一般的な学部と比較して高額です。奨学金を借りている方も多いです。また、私立と国公立で大きな差があります。ご両親のご負担を考えると、国公立を目指したくなりますね。
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<薬学部の問題>
2006年以降、薬学部の数が急増し、将来的に必要な薬剤師の数が飽和することが懸念されています。また、定員割れが発生している私立薬学部は、その学部の存続が危ぶまれていてきます。
本日は以上となります。お忙しいところ、ご覧頂きありがとうございました!
からすま