見出し画像

ジュビリーは誰の曲になるのか?

皆様こんにちは。
現在『アイドルマスター シンデレラガールズ』では、ホロライブプロダクション所属のアーティスト・星街すいせいとのコラボが実施されていますね。
今回はその一環でイベントの課題曲として登場した楽曲「ジュビリー」について、記事をまとめたいと思います。

過去の記事でも言及したとおり、残念ながらぼくはVtuberに全く明るくないので、イベント前の印象としては

  • 星街すいせい:TVの音楽番組で一度見たことがある人

  • ジュビリー:『X-MEN』に登場する女性ミュータント

くらいのイメージしかありませんでした。
故にぼく自身はこれは「VTuberとのコラボ」であり、「音楽番組に単独で呼ばれるアーティストとのコラボ」でもある、という解釈で今のコラボイベントをプレイしています。

『X-MEN』に登場するジュビリー(Jubilee)。
花火のような爆発性の光球を生成する能力を持つ。

そんなこんなでMVを見てみた最中、ふとこんな疑問が浮かびました。

この曲、扱い上はシンデレラガールズの曲になるの?
それともアーティスト・星街すいせいの曲になるの?


プロ野球における「広澤克実はどこ(ヤクルト→巨人→阪神)のOBなのか?」並の難問です。
ちなみにぼくは阪神OBだと思っています。

という訳でくだらない考察ではありますが、ジュビリーは誰の曲になるのかについて少し考えていきたいと思います。

他の曲から考える

シンデレラガールズに限らず、アイドルマスターにはオリジナル楽曲だけでなく、他のアーティストとのコラボ楽曲やカバー楽曲、他作品を初出とする楽曲が多数存在します。
今回はそのうち幾つかをピックアップして、「誰の/どのブランドの楽曲か?」を割り振ってみたいと思います。

  1. 団結:初出は『ビューティフル塊魂』だが、歌唱メンバーは当時の765PRO ALLSTARSのメンバーのみである
    →765ASの曲

  2. アムリタ:牧野由依が佐久間まゆ役に抜擢される前に、牧野由依の楽曲を萩原雪歩がカバーしたものである
    →牧野由依の曲

  3. 無重力シャトル:ゆずが楽曲提供を行ったが、ゆずの2人はこの曲を歌っていない
    →デレマスの曲

  4. Great Journey:『プリンセスコネクト!ReDive!』とのコラボ楽曲だが、歌唱メンバーはニュージェネレーションズの3人のみである
    →デレマスの曲

  5. ハーモニクス:デレステ×ミリシタコラボの一環で実装されたミリシタ発の楽曲である
    →ミリシタの曲

  6. ダンス・ダンス・ダンス:デレステにも実装済&ライブでも披露されたが、初出は『アイドルマスター スターリットシーズン』である
    →スタマスの曲

  7. みちづれ:星街すいせいの楽曲を黒埼ちとせがカバーしたものである
    →星街すいせいの曲

  8. かざぐるま 〜Windy Road〜
    :銚子電鉄100周年を記念してJupiterが歌った楽曲である
    →SideMの曲

  9. 異次元BIG ★♥ BANG:→「異次元フェス アイドルマスター★♥ラブライブ!歌合戦」の為に書き下ろされた楽曲である
    →合同楽曲

...あくまで歌唱メンバーや初出に基づく独自考察であることが前提ではございます、このように割り振ることができると思います。
(完全に独自考察なので、異論は十分にあると思います)
これらの例を基にジュビリーを割り振ると、異次元★♥BIGBANG同様、「デレマス・星街すいせいの合同曲」として割り振るのが適切かな、と一度は考えました。

が、

この当てはめを非常にややこしくしている楽曲があります。
Majoram Therapieです。

ご存知の方も多いとは思いますが、この曲は2022年を通して開催された、ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)とデレステのコラボにおいて誕生した楽曲です。
CDは日本コロムビアからSTARIGHT MASTER PLATINUM NUMBER名義、即ちシンデレラガールズの楽曲の1つとして発売されています。
(ももクロver.、コラボver.は配信限定販売)
一方でこの曲は、カラオケや歌詞情報を掲載したサイトでは、ももいろクローバーZの曲として紹介されることが多いのです。
例として第一興商が運営するカラオケ・DAMでは、ももクロver.、デレステver.の双方が収録されているのですが、本人映像等含め、ももクロver.が先に紹介される形となっています。

また、どちらの曲なのかを振り分けるうえで、曲名表記も見逃してはいけないポイントです。
デレマスでは概ねデレステのイベント発楽曲のFullで用いられるM@STER VERSIONの表記が、この曲には付けられていないのです。
これに関してはももクロver.の表記に合わせたもの(=この曲に限りももクロver.が曲名の基準となっている)と考えられます。
ももクロのライブで4人が歌った実績もありますし、今後ももクロ側のベスト盤でこの曲だけ「M@STER VERSION」となっていると、謎の表記があることに困惑するモノノフが出てくるかもしれません。
そういう意味では、ももクロの曲単体として見ても違和感のない表記にしたのは正しいと思います。

M@STER VERSIONが付いていない

これらの要素、特に宣伝内容や曲名の表記を踏まえると、Majoram Therapieは「ももクロの曲でもありデレマスの曲でもある」という非常に珍しい立ち位置になると考えます。
初めから合同メンバーで歌うことを前提としていた異次元★♥BIGBANG等とは異なり、「ももクロのMajoram TherapieとデレマスのMajoram Therapieは別個に存在する」(=双方が独立した曲としてライブ等で披露可能)と解釈できる点がポイントです。
より厳密に割り振るならば、

  1. プロデューサー目線:デレマスの曲

  2. モノノフ目線:ももクロの曲

  3. 一般目線:ももクロの曲

と割り振ることが出来るでしょう。
こうして考えるとやはり広澤克実のようだ

ジュビリーを考える

ではジュビリーはどうなのか。
まずは楽曲のクレジットを見てみましょう。

作詞・作曲・編曲は、アイマス・星街すいせいの双方に楽曲提供実績のあるTAKU INOUE
歌唱メンバーの人数は星街:1、デレマス:1で対等であり、どちらかに偏っているということはありません。

強いて着目するポイントがあるとすれば、歌唱メンバーの表記順ではないかと考えます。
上記画像を確認すればお分かりの通り、今回の楽曲は星街すいせい→高垣楓の順に掲載されています。
「ゲストがアイドルより先に掲載される」というクレジット表記は、Majoram Therapieのももクロ×シンデレラver.と同じです。
今回のクレジット表記が前例を踏襲したものと仮定すると、「星街すいせいの新曲に高垣楓が参加している」と解釈できます。

一方で楽曲配信はアイマス・ももクロ双方のレーベルから行われたMajoram Therapieと異なり、現時点では日本コロムビアによる配信のみとなっています。
下記リンク先の通り、星街すいせいの楽曲はホロライブプロダクションの親元であるカバーが直販しているのですが、今のところカバー側からの配信は行われていないようです。
従って、レーベルで見るなら先程とは異なり、「シンデレラガールズの楽曲に星街すいせいが参加している」と解釈できます。

歌唱メンバーや配信媒体だけでは完全に決めきれない。
ならば配信時の楽曲名義を確認してみましょう。

FullにM@STER VERSIONが付いている!
ほなこれはデレマスの曲や!!!!!

個人的結論

星街すいせいが参加したシンデレラガールズの曲
(2024.3.31現在)

今週金曜日に日本コロムビアからジュビリーのCD発売について情報解禁がなされましたが、M@STER VERSIONの表記とともに、各メンバーのソロで使用される「○○ソロ・リミックス」が星街すいせいに対しても使われており、この曲の帰属そのものはシンデレラガールズ側にあると考えて良いでしょう。
一方でカバーから彼女のベストアルバムが発売された際に、現状「星街すいせいソロ・リミックス」として扱われているこの曲のソロが収録されることも十分考えられます。
その時に「M@STER VERSION」や「星街すいせいソロ・リミックス」の表記が外れるかに関しては、今後のアルバム等の発売に応じて注目していきたいですね。

いいなと思ったら応援しよう!