作ってはまた壊す
先日「つくってきたものを躊躇なく壊せるのがすごい」と褒められた。
たしかに24年間、何度も壊してきた人生だったなあと。
関西に引っ越すときに、小学校から書いてきた大きめの段ボール2箱くらいの量のスケッチやイラスト、創作メモ、ノートを全部捨てた。
大学の個別塾のバイトは生徒数も給料もマックスのときに辞めた。
15年やってきたピアノも躊躇なく辞めた。
twitterは5回、Instagramは3回やり直したし、ブログなんて何個閉鎖させたか覚えていない。
あまりよろしくないことかもしれないけど(これは本当に正しい選択なのか自信がない)、何十人も付き合いや関わり合うのをやめてきた。今もほんとうに大事な友人たちを除けば、人間関係の入れ替わりは激しい。
そして10月いっぱいで今働いている会社を辞める。
親には「続かない人間」「努力しない人間」と言われたこともある。
わたし自身も本当は何がしたいのか全くわからなくてカッコ悪くのたうち回ったし、グダグダと考えてじっとしていた。
でも、1年前と同じことを言い同じことを繰り返していて、いったい何が得られるというのだろう。
凝り固まっていくこだわりと機械のように正確なルーティーンが残るだけではないのだろうか。
だから「何でも続かない」なんて悩む必要はない。破壊すればするほど柔軟でいられるからどこへでも行ける。
何十年もひとつのことを続けられるのもスゴイけど、スパッと潔く切り替えられるのも十分スゴイことだ。
そういうことを冒頭のお言葉で思った。
破壊には痛みが伴うけれど、破壊しなかったらもっと痛みが長引く。
行きづまったらまずは壊してみよう。