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投げ銭ができるサービスってなにがあるんだろう(随時追加型記事)
経緯
昨今、明日より未来のことのほうが大事、という人ほど家から出ない生活を続けている状況だけども、これによってめっちゃ影響を受けているのが「イベント系」と「飲食店」だと思う。海外はしらんけど、日本は「人を物理的に集めて収益を得るモデル」のビジネスがあまりに多いので、こういうときに大打撃を受けてしまうのだけど、むしろ今の時代だからこそできる対策があるんじゃないか、ということを日々妄想しているわけであります。
んで、ふと思いついたのが「飲食店の人、みんな少なからず料理してるんだから、クッキング動画もしくは配信をして、応援目的の投げ銭集めしたらどうだろうか」というものだった。
どこか飲食店の人、自分の店のメニューのクッキング配信して投げ銭で売上出すモデル試してくれないかな。
— UTAGE.WORKS カワシマ / UTAGE.GAMES ウタゲ (@utage_studio) April 11, 2020
もしうまくいくなら、コロナパニック中の収益にしつつ、解消後のための宣伝にもなる気がするんだけどな。
よっぽどのセンスがないと、普段の収益と同じ金額を得ることは無理どころか、お小遣いにもならないだろうけど、ワンチャン🐩それでもないよりマシ程度の収益にはなりえる可能性はあるよなぁ、と。
ノウハウやハウトゥーって、公開するとみんな自分でやっちゃうので客が減る、という恐怖感が少なからずあるけど、実際試してる人たちの意見を見ると「みんな興味持って見に来るけど、大抵の人は知ったところで、面倒臭がって自分で実践しないから大丈夫。むしろ「アレ美味しそうだったから、食べに行こう」ってなる」みたいなことを言っているし (※ 要出典) 、宣伝広告目的でやってみるのはありなんじゃないかと。マスクの作り方がいくら公開されても、未だに5枚1,000円の転売マスクをみんな買ってるでしょ?
本題
んで、気になったのが「そもそもそういうときの投げ銭の受け口ってなにがあるんだろう」というもの。いくつかは知っているんだけど、ほとんどがクリエイター向けだし、いくら業種違いでもダメってことはないだろうけど、心理的参入障壁的な意味でもっと経営者向けのがったりしないのかなーって。
なので、投げ銭ができるサービスと、そのサービスのメインターゲットをまとめてみました。
あ、ちなみに日本語圏の人が使う想定で考えてるので、日本語化できないサービスは除外しております。決して俺が英語苦手だからじゃないよ! じゃないってば!
投げ銭できるサービスリスト
【 投げ銭 】
「投げ銭」というカテゴリを用意するのもなんなんだけど、本当に「一回だけ払う」みたいな事ができるサービスの一覧
note
一種のブログサービスとして登場したnote。ちょっと前からクリエイター支援向けのテコ入れが入ったことで、投げ銭に限らずサブスクや販売などの窓口にもなるスグレモノ。テコ入れが入るちょっと前から、ビジネス界隈の人たちが注目し流入してきた面もあるので、ひとえにクリエイター向けと思い込む必要もなさそう。仮に料理動画/ライブの配信をするのであれば、そのテキスト情報や裏話を載せることで、ブログとして(つまり集客経路の1つとして)も使いつつ、マネタイズもできそう。
手数料は、課金目的や手段によって変わってくるらしく、最も低くて「クレカ決済5%+サブスク以外10%+振込手数料270円」。高くても「携帯キャリア決済15%+サブスク20%+振込手数料270円」。仮に1万円の売上があったら、最大8,230円/最低6,230円が手元に来る計算。
Ofuse
一風変わった投げ銭システム。ファンは1文字2円でクリエイターに手紙を書き、クリエイターは手紙と一緒にその課金分の91%を受け取れる、というもの(つまり手数料は9%)。なんか「ちゃんと作られたレターポット」のようなサービスだ。
ただお金をもらうわけじゃなく、一緒に手紙ももらえるのでクリエイターとしてはとても励みになると思う。また「クリエイター一覧」のようなものはなさそうなので「イラストレーターやミュージシャンの間に料理人がいるの、気が引ける…」的なデメリットもない。公式もFAQで「誰か一人でもOfuseしたい!と思ってくれる人がいれば、どなたでもクリエイターです。」と言っているので、気兼ねはないだろう。というかそもそも料理人もクリエイターじゃんね。
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【 配信プラットフォーム 】
YouTube
そもそも動画/ライブ配信しようってんならYouTubeを使うことになると思うので、そのままそこで投げ銭を集めるのも一つの手。しかしYouTubeは様々な社会事情もあり、収益モデルを構築するためには事前に「収益化可能」にしておかなければならず、そのためには「チャンネル登録者数1,000人」「過去12ヶ月の総再生数4,000時間」を達成しなければいけないので、今から始める人には現実的ではない。この記事の趣旨はまさにそこで、チャンネル登録者が少なくても収益出せる方法はないか、なので、ここはスルーで良い。もし料理配信してみた結果、うまく当てることができたのなら、YouTube収益も検討してみよう。
YouTubeの収益化モデルには大きく3つある。1つは広告。視聴者が増えれば増えただけ収入になるので、投げ銭とはちょっと違ってくるためここでは割愛。もう一つはSuperChat/SuperStickers。ライブ配信/プレミア公開のときに使える「チャット機能」と合わせて投げ銭ができる機能だ。視聴者からしてみれば任意のタイミングで投げ銭ができないので、コンスタントに配信しないのであればアテにするのは難しいかもしれない。そして最後の一つが「メンバー」。簡単に言えば「サブスク」である。メンバー限定の動画公開もできるらしいので、料理する際のTIPS動画などを特典にして誘導すればよさそう。
手数料については情報が見つからなかったが、噂では約3割とのこと。1万円の売上なら7,000円が手元にくる計算だ。
ツイキャス
Twitterユーザー向けライブ配信プラットフォームでおなじみのツイキャスも、収益化モデルを構築している。形としては「企画に対して課金してもらう」もののようなので、クラウドファンディングに近い。ただ、こちらも誰でも可能というわけではなく「直近3ヶ月の累計視聴時間が300時間以上の人」のみのようなので、すぐに始めることはできなさそうだ(とはいえ、300時間なんて、1回1時間の配信を10人が見る場合、30回の配信で達成できるので、YouTubeに比べたら格段に低いと言えるだろう)。
手数料等については不明。「モイ独自の算出方法(非公開)に基づいた係数をかけ合わせ決定されます。」と書かれており、実際に受け取っている人の話を聞くしかなさそう。噂では、10%~17.5%と書いているところもある。
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【 クラウドファンディング 】
投げ銭とはだいぶ違うベクトルにはなるが、料理配信プロジェクトの支援をお願いする、というテイであれば資金集めの手段にはできそうなモデル。実際、アイドルの活動費やイベントの実施費用などを集めていたりするし、あまりカテゴリに臆する必要はない。昨今の問題が収まったときに、料理をサービスします、という「先払いシステム」的に使うこともできるかもしれない。
Green Funding
国産クラウドファンディングサービス。CCCと関わりがあるので、T-Pointが使えるというメリットがある。
Campfire
起業家の 家入 一真 が作ったクラウドファンディング。よくある「プロジェクトへの単発支援」の他に「サブスク」もできるようになっている。
もともと頑張る弱者への支援を好き好んで行なっている人でもあるため、たとえば今回の件でも「支援金振込時に掛かるサービス手数料」が12%→0%になる、というサポートプログラムを行なっており、決済手数料の5%をひいた95%が手元に入ることになる。
また同社は「3rd Table」という飲食店専門のクラウドファンディングも行なっているので、ターゲットを絞ってリーチしたいのであれば、そっちを利用するのも手かもしれない。
さきめし
クラウドファンディングとは違うのだけど「解消後に御飯が食べられる」といったプロジェクトとほぼ同等のサービスを見つけたのでご紹介。
「さきめし」は、「未来の自分にゴチる」というコンセプトで作られた簡易サービス。同社が別に提供している「ごちめし」というサービスの発展型の模様。手数料は、ごちめしと同じであれば10%(税込価格に対して計上)なうえ、解消前に潰れたりしても返金はないなど、お客さんからするとお得感はほぼない。純粋に飲食店を支援したい、という人向けだろう。なのでそれまでの間は、お礼的に飲食店側から料理配信をしてあげる等のサービスをしてあげるのも良いかもしれない。そういう意味ではやはりとてもクラウドファンディングっぽい。
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【 パトロン 】
パトロンとはいうけど、要はサブスクである。クリエイター支援を月額制で行う。ただ、性質上イラストレーターやそれに類する人を支援するのがほとんどで、ちょっと参考にならないかも。
pixivFANBOX
イラスト共有サービスのpixivが提供する、クリエイター支援サービス。サブスクモデルの支援だけではなく、グッズ販売の窓口にもなってくれる。手数料は10%。
利用者の性質上、やはりイラストレーターやそれに類する活動をしている人の支援をしたい人が集まるので、飲食店経営者がそのまま参戦するのはやめたほうがよさそう。逆に、イラストが描ける飲食店経営者なら、名目は店舗支援だけどお礼としてイラストを公開する的な流れには持っていけるかも。
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【 決済システム 】
特にクリエイター支援のような建前はもっていないのだが、銀行振込のようにキャッシュレスサービス内での資金移動を行うためのサービスを集めた。
ちなみにこの項目のサービスは利用に注意が必要で、どのような理由や方法で資金を集めようとしているかによっては規約違反になる可能性があるため、利用する際には各サービスへまず問い合わせたほうがよいかもしれない。
PayPal.me
ウェブマネーの大御所、Paypalが提供する決済システム。相手がPaypalアカウントを持っていればそのまま資金を移動(支払い)できる。世界的なサービスなので、日本に限らず海外からの投げ銭も期待できるかも。支払いページへのURLを自分で作ることができるので、見た目的にもよさそうだ。
手数料はちょっと複雑だけど、個人間かつ国・通貨が同じなら無料。これに現金化(引き出し)をしようとすると5万円以上で無料。未満なら1回250円だそうだ。ビジネスアカウントになると、1ヶ月ごとの売上高ごとに変わってきて最大で1取引あたり3.6%+40円、最小で2.9%+40円だそうだ(国内)。売上が多いほどお得になる仕組みになっている。また、1回の取引量が少額の場合、1取引あたり5%+7円になるという。
飲食店が事業者であることを考えると、どうしてもビジネスアカウントになる(そもそも投げ銭の受取自体、営業利益扱いなのでビジネスアカウトにしないとダメな気がする)かと思うのだが、仮に1取引で1,000円、10取引の売上であれば9,430円が取り分となる。(1取引5,000円、2取引だと、9,560円)
LINE Pay
日本人の殆どがスマホにインストールしているといわれるチャットツール「LINE」と連携した、決済システム。一応個人間送金機能もあるので、投げ銭に使うことはできそう。ただ「投げ銭ってそもそも個人間送金なの?」という疑問もあり「これでいいや」というのは今は言えない。
PayPay
日本で結構普及し始めているキャッシュレス決済サービス。個人間送金を行える機能もあり、実際にこれを使った投げ銭プロジェクトもあった。
ただ、不特定多数に向けてコードを公開した遠隔利用は「規約違反の恐れがある」という情報があり、今は中止されているようです。
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なんか結果的に集金システムのまとめになってしまった感はあるけど、逆にいろんな可能性が見えた感じもするので、良しとしたいと思う。
今後、まだ掲載してないサービスや新しいサービスなどを見つけたら、追加していきたいな、と思うので、もしよかったらサポートよろしくおねがいします。