2024秋M3頒布作品「折り返し無何有郷」のライナーノーツ
この記事は仙骨マウスパッド製作委員会アドベントカレンダー2024(12月11日)の記事です。
前回記事はこちら
ライナーノーツです。
決して、決ーーーっして、記事が足りないとか、記事自体を書くのが遅すぎてアドベントカレンダーの時期まで残ってしまったとか、そういう訳では、ございません!
追記(1/11)
BOOTHでダウンロード版を販売しています。
歌詞はこっちにあります。
M3
2024年10月27日
つまり、この前の秋M3で仙骨マウスパッド製作委員会として3回目の参加をして、3rd EPである「折り返し無何有郷」を出しました。
この記事ではその制作云々、曲解説を書いてます。
EP制作
全体のコンセプト
対話拒否と自己肯定です。
あんま書く事ないな…何書こうかな…
シゲキックスの宮殿
ジャケット
頒布形式をダウンロードカードにする事を決めており、先ほどのコンセプトと合わせ、対話拒否/自己肯定の表現として線が切れた電話がテーマの候補に上がりました。
また、前回に出したEPがポイントカード風デザインだったので、同様に何かしらのカード風なデザインにしようと思い、テレフォンカードに決まりました。
という事で下記の内容で依頼をしました。
そして、以下のようなジャケットになった訳です。
曲解説
1曲目:折り返し無何有郷(BPM:150、キー:Am-Dm)
表題曲です。明るい雰囲気なのはこの曲だけです。
テーマはEP全体のものと同一で「対話拒否と自己肯定」です。
EPの中だと3番目に着手した曲です。(1番目じゃ、ないんやねぇ)
この辺の歌詞は自分で書いててやれてるなーーーッと、思っています。
今回のEPで、3曲目の「憂慮有料」以外は全てMassiveXの「BeepLayer」というプリセットを使用しています。好きな音。
この曲だとイントロとBメロで鳴っている、ポワーンとした音です。
あと全曲サイドでフィルターがかかった8か16分のシンセ音が鳴っているんですが、Massiveで作った音にStudio One付属のAutoFilterを刺しているだけのシンプルな構造なので画像もありません。
代わりにトイプードルの画像が来た!
2曲目:考察死体(BPM:110、キー:Dm-Gm)
曲、歌詞含めて一番サッと出来て良い感じになった…気がする。
時間をかけても良い事ないです。
テーマは、「コンテンツの消費」です。
この手のテーマの楽曲は幾つか以前に作っていて、「解釈種」や「亜Q正伝」が該当します。
この後の「憂慮有料」もそうなんですが、軽い音を中心に選んでいます。
分かりやすい所だとイントロのリードとか、808のスネアとかですね。(リードは自作なので選んでいる、とかではないんだけど)
基本的に露悪…とまでは言わないけどそういうテーマの曲は軽い音で作るようにしています。
じゃあ他のテーマの曲は音が重い/太いのか?と言われるとそんな事もない(なんだよ)です。気の持ちようです。
この曲のサビは、実は結構コーラスが重なってます。
あと歌詞の「絶え間なきMachina」は完全に語感で選ばれています。こういうことは往々にしてあります。「已己巳己見切り」とか
3曲目:憂慮有料(BPM:148、キー:Am-F#m-A#m)
Youtubeとニコニコ動画でフルを聴けます
元々はnote記事用に書いていた曲だったのですが、EPに入れる事になりました。
「FanboxのR18差分」がテーマの楽曲です。
歌詞の「グル」は元々「グール」でしたが、一応怒られない様にするためと、グルってサンスクリット語で師じゃんと思って変えました。
2曲目の考察死体同様、皮肉要素の多い楽曲なので、軽い音/変な音が中心になっていて、イントロとAメロで使ってるスネアはファイル上の名前だと「percussion」だった気がします。(面倒なので確認はしない)
着手したのが1番早く、1番難産だったと思います。
月1回投稿で、それがTwitterに上げた奴の高画質版だけだった時、貴方はどうする?
4曲目:Code100052810(BPM:170、キー:D#m)
唯一のインスト曲。特に公開していないですが、昔2時間くらいで作った楽曲のリメイクです。
ジャンルとしてはブレイクビーツとかになるのかな?数年ぶりにアーメンブレイクを刻むなんてことをした気がします。
割と曲数埋めの側面が強い気が…というより自分で意味が分かっていないものを制作する気持ちがどんどん下がっている。
インスト曲に思想を込めるって難しいなと最近は思っています。
例えば「星空」をイメージした楽曲を作るとして、ピアノはそれを表現する適切な楽器なのか?BPM〇〇はそれを表現する適切な早さなのか?といった感じで…
そんな訳でここ1年くらいは歌モノを多めに作っている訳ですね…
曲についてはそこまで言う事もない気がします。ブレイクビーツについてはSpliceとかにあるドラムループを3つ用意してバラバラに組み替えてます。
あと声ネタはCymaticsのフリーの奴だったと思います。
確かこれ
5曲目:推生夢死(BPM:170、キー:D#m-F#)
これもYoutubeとニコニコ動画でフルを聴けます(課金しないとサムネイル自由にできないのおかしくねーか?)
実は元々この曲のタイトルが「折り返し無何有郷」でしたが、歌詞に良くない要素が多かったので改題しました。テーマは「推し」です。
推しという存在、行為を通して自己肯定するための曲です。
上記の書き方と歌詞の内容で、KKOが「推し」という概念に対してどう思っているかは…
一応書くと、後半の歌詞に「天から値へ~」ってあるんですが、書く時は駿河屋をイメージしていました。
曲としては少しだけ変わった構成というか、イントロ+Bメロが5拍子、Aメロが3拍子、サビで4拍子のハードコアになります。
久々にハードコア(そうか?)的なのをやったのですが、むずい!というか作曲全体むずいっス!
また、サビで平行調に行くのは元々のタイトルが折り返し無何有郷で、なんとなく「平行」要素が欲しいなと思ったからですね、多分。
EPで最後に着手した曲です。
終わり
この厚み、篠澤広か?と思った方もいると思います。(新品の篠澤広は特に、指を切ってしまう可能性があります)
頑張ればもう少しボリューム多めで書くことも出来るんですが、正直それをやる体力があまりないのと、意味を詳らかにする行為に対してKKOが若干忌避感を覚えているというのがあります。まあ、考察死体なんて曲書いてるくらいですから…
そういえばこの記事が出ているのが2024年12月11日なんですが、次回M3の募集が来週くらいから始まるらしいです。
出来れば出たいですね。こういう機会がないと曲を作らないってのも問題と言えば問題ですが事実作らないので…
一時期シゲキックスが箱になった時、皆さんはどう思いましたか?
(次回記事をここに貼ります)