5千円の価値は日によってバラバラ
A
あなたは新幹線を利用するために5千円のチケットを1万円で購入しました。改札の前で財布を取りだしたとき、新幹線のチケットを無くしたことに気が付きました。その後もう一度新幹線のチケットを購入しに行きました。
B
あなたは新幹線を利用するために5千円のチケットを1万円で購入しました。改札の前で財布を取りだしたとき、お釣りの5千円を無くしたことに気が付きました。
さぁ、あなたはどちらのパターンが「より損をした」と感じますか?
「5千円」と「5千円のチケット」の価値は同じなのにどうして「もう一度チケットを買う」ほうが損をしたと感じてしまうのでしょうか。
人は心の中でお金の価値を計算する
人は無意識のうちに状況に応じて本来の金銭的価値とは異なる非合理的な計算をしてしまう。
ここで世の中を観察してみると「心の会計」の性格を活かした経済は多くみられる。
車のディーラーだってそうである。500万の車を購入した人に10万のカーナビや5万の車内電話をつけても購入者はまぁいいかと思いがちである。
しかし、150円のサラダをコンビニで買ったとき20円のドレッシングを買うかどうか迷ってしまう。
10万5万払うのに躊躇しなかったのにも関わらず20円支払うのを、ためらってしまうのは人間の非合理的な部分である。
心の会計で分かったことは人間は金額が大きくなるにつれて、金銭感覚が麻痺してきます。絶対額ではなく、比率や割合で考えがちです。
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