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『わたし』はどこに?
先日、免許証更新のために写真屋さんへ行きました。
免許センターへ行くと無料で撮影してもらえますが、顔支度(笑)をする間もなく一瞬で撮られて終わります。
どんな顔で新しい免許証が仕上がっているかは、出来上がるまで分かりません。
現在の免許証の写真は目つきがキツくて、ちょっと怖い雰囲気です。
今回はどうしようかと考えてみて、きれいに撮ってもらおうと写真屋さんを利用することにしたわけです。
まず写真屋さんの受付では、こちらが何も言わずとも『自然なお直しコース』の代金を言われました。
客の要望が顔を見てわかるんでしょうね。
撮影では自分では分からない髪の直し、顔の位置の直しの声がけがあり助かりました。
写真も何枚も撮ってもらえて、そこから相談しながら自分で選んでもいきます。
でもモニターに写った自分を見てガッガリでした
私の知っている自分じゃない!
鏡に映る自分の顔とは違うし、目や口のパーツもこんなだったかとビックリするやら悲しくなるやら。
この数年で自分が思った以上に変化していたのでしょうね。
やっぱり写真屋さんへ来て良かった、
『自然なお直しコース』にして正解だったんだと内心のガッガリを打ち消して、口もとが柔らく写った写真を選びました。
そして数時間あとの受け取りで、また違ったショックを感じることになります。
整っている…
撮影時の写真の顔は頭の中の記憶にしかありませんが、明らかに違うんですよね。
目の左右のバランスの悪さや、疲れた感がきれいに滑らかに整っているんです。
どこの誰だか分からない写真ではありませんが、どこのすましたおばちゃんだろう?
そんな感じです。
そのままの自分も、お直しの自分も居心地が悪い。
『わたし』は何処へ行ったしまったんでしょう。
私が自分だと思っていた顔はまた戻ってきてくれるのかな。
もしかして、ここが別れ路?