横浜中華街
横浜中華街。皆さん行ったことありますか?
私は、埼玉在住のくせに神奈川県民(横浜市民ではない者)より横浜中華街に行くことが多い。元々親が横浜が好きで、子供のころからいつも食事は中華街の行きつけの店。そしてみなとみらいで観光して帰る。だから下手な場所よりも横浜の港町が非常に心の故郷的な部分が多い。
中華街という町は、ネオンランプがひしめき合う美しい町だ。もちろん、昼間に散策するのも非常に良いもの。むしろ昼間に散策したほうが中華街の本筋には沿ってるのではないだろうか。
しかし、少し斜に構える人間である私はあえて夜に歩くことをお勧めしたい。リスクは承知の上で。暗闇の中に光る看板にまるで虫のように吸い寄せられるのは、ある意味生物の本能であろうか。暗闇の中の光程、美しいものはないのかもしれない。
夜も深くなると、ほとんどの店は光を落とし眠りに就く。そして少しの店が光を煌々と照らしながら営業を続けている。この光のコントラストは、他の街でも味わえるかもしれないが、中華街でのこれはまた格別なものである。
多分これは、埼玉県民である自分にしか分からないのかもしれない。そんな時間に中華街に居ては、首都高で帰ったとしても日付が回る時間ギリギリになるのだから。昔から自分の親は遅い時間まで出かけることが多かった。もちろん、これは良しとされることではないのだろうけど、自分自身としては、夜に対する感受性が強くなったから良い事だと思っている。夜は、昼と違うまた妖艶で哀愁漂うモノを見せてくれる。特に最近自分はそれを、車で夜中に出かけるときに、助手席を見ながらふと思うことが多い。
モノの本質は、夜に見えるのかもしれない。そしてそれに惹かれ、夜に出かけるのかもしれない。