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#188 「ドル円170円への道のり」
12月11日 月曜日
皆様、こんにちは。TikTokerのmizumayuukiです。
ドル円170円への道のり - 円安の背後にある真実
円安進行の現状
2020年12月に1ドル103円だったドル円レートが、33年ぶりの高値を更新するなど、日本経済における円の価値が大きく下落しています。専門家の間では、この円安は「適正」と見られていますが、その背景には複雑な要因が絡んでいます。
日本銀行の影響
日本銀行(日銀)の金融緩和政策が円安の大きな要因です。日銀は安定的な2%の物価上昇を目指し、植田総裁の下で金融緩和の継続を明言しています。これにより、他国と比べても金利が極めて低い日本では、円を保持する意味が薄れ、円売りの流れが加速しました。
金融緩和の影響
日銀の金融緩和政策は、国際市場での円の評価にも影響を及ぼしています。特に、黒田前総裁の退任報道や、後任の植田総裁の就任時には、金融緩和政策の修正への期待が高まり、一時的に円高が進行しました。しかし、植田総裁の金融緩和継続の姿勢が明らかになると、再び円売りの流れが強まりました。
日米金利差の影響
日米間の金利差が円安のもう一つの重要な要因です。米国の利上げと日本の金融緩和策の継続により、より高い利回りを求める資金がドルに流れています。このため、円売りが止まる材料は現在も見当たらない状態です。
今後の円安予測
専門家は、今後も円安が進むと予測しています。一旦1ドル145円程度までは下がる可能性があるものの、最終的には160~170円台まで進むと見られています。米国のインフレ状況や金融政策が重要な要素となり、小売り企業の業績悪化などの材料があったとしても、ショートカバーが入って円安が進むと見られています。
経済への影響
このような円安進行は、輸入物価の上昇や、国際競争力に影響を与える可能性があります。一方で、大企業の業績向上やインバウンド消費の増加など、ポジティブな側面も存在します。しかしながら、今後の国際情勢や日本国内の経済政策によっては、円安の影響がさらに大きくなる可能性もあります。
円安の進行とその背景にある日本の金融政策や国際市場の動向に焦点を当てていきました。