かどわきけんきゅうしつ 2024ねん04がつ24にち こんしゅうのにっき
4 がつ 24 にち 水よう日 なまえ どい りょうた
きょうは、かどわきけんきゅうしつの皆といっしょにきちじょうじでピクニックに行きました。きちじょうじは東きょうの左がわにあるまちで、ぼくはここにくるのは2回めでした。
ぜんいんで20人。グループにわかれて、ひとはん4人で、ぼくのグループは、4ねんせいのおおたくんと、ふじべさんと、かどわき先生がいました。まずぼくたちはいのかしら公園というとても大きな公園に行きました。
さいしょは先生がボートにのろうというはなしをしていましたが、雨でやっていなくて、かなしい気もちになりました。それからボートをやめて、公園のなかにあるどうぶつえんへ向かうことにしました。どうぶつえんに行くのはとてもひさしぶりです。とても楽しみな気もちになりました。
まずは水のなかにすむ生きものが見れました。池やみずうみにいるような鳥さんがいたり、水そうの中にはお魚さんたちがたくさんいました。むかし、こどものころにちかく池でエビをとったのをおもいだしました。
そして、どうぶつえんのひろばにつきました。雨でもどうぶつさんたちはみんな元気にすごしていました。カワウソやリス、おさるさんやペンギンさんなど、すごく近くどうぶつさんを見ることができました。
先生が後で教えてくれたのですが、とくにカモシカという生きものは日本の”とくべつてんねんきねんぶつ”らしいです。するどい二本の角とふさふさとした白い毛なみが、とても”いげん”のあるふうかくを感じる、と思いました。
そのあと、先生のていあんで”ちょうこくかん”という、ちょうこくがたくさん置かれているばしょと、ちょうこくを作っている人のアトリエというばしょにむかいました。
”ちょうこくかん”というたてもののなかに入ると、そこには家をこえるぐらいの大きさの像がありました。そこでとても表現しづらい感情におそわれました。
足を組み、両腕を伸ばしたその姿は、力強く勇ましく感じれる一方、朗らかな表情からはどこか優しさと希望を感じられます。この石膏像を元に造られた記念像が長崎県にあるということも、そのとき初めて知りました。
そして我々は彫刻家のアトリエに足を運んだ。高さ12m程の切妻屋根で造られた木造建築。中には、彫刻家による試作品や模型などが展示されていた。建物に入り彫刻に並んで存在感を表すのは巨大なクレーンだ。「平和記念像」を制作するための用いられたもののようだが、この高さ10m程のクレーンを用いて人力で巨大彫刻を製作していたと思うと、並々ならぬ情熱に感極まる。
そして、特に私の目を引いたのは、木片を組み合わせた習作である。
どうやら、この習作は余った木片を組み合わせて即物的に造られたもののようだ。切れ端のような木片をパズルのように組み合わせて、コの字の釘で荒々しく接合されている。
切れ端の鋭利な先端は羽に、癖のある曲線は首の美しいラインになぞらえられ、湖に佇む一匹の水鳥が目の前に浮かんだ。
使われなくなった木片が北村の手によって、生命が吹き込まれたかのように感じられた。
私はそれら作品群を前にして、感服せざるをえなかった。
彫刻家北村は、たかだか木っ端である”モノ”に対して、その情熱と信念を吹き込むことによって、我々の前に生命の息吹すらも感じさせたのだ。
作者は荒れ狂う時代の波を乗り越え、絶え間ない自己への向き合い、数多の創作を通じてこの域まで達したのだろう。私は作者への畏敬の念を抱いた。
建物の外に出ると、ひんやりとした雨風が火照った身体を撫で、現実の世界を呼び覚ました。
そして、頭の中に無限に広がる夢や希望に胸を膨らませ、日々を全力で楽しむ子供がそう思うように、創作がしたいと私は思った。
土居
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?