KKL 20220615 研究室会議レポート
こんにちは、今回の研究室会議レポートを担当します、M2の本多栄亮です。
最近は雨が多いですね、、
昨日、鼻水が止まらず、なんて話で同期の小野田と共感しつつ季節の変わり目を感じていました。
そんな中の研究室会議は、毎度ながらですが前半は研究室の運営方法、予算といった事務的な連絡と各プロジェクトの進捗状況などの研究室全体に関わることが主となって話が進められます。
■運営と各プロジェクト
今週は学期末の納会をどこでするかという議題がありました。
ービアガーデンか、レンタルスペースか。ー
門脇先生から、「門脇研には料理ができる人がいなかった」ことが語られる中、間違いのない堅さのビアガーデンか、チャレンジのレンタルスペースかという選択、投票へ。結果は追々。
(自分の投票が保守的だったのはきっと梅雨のせい、、、)
プロジェクトの発表では、B4が制作を行うiksと木工所のカフェ兼店舗兼ワークショップスペースを制作するMOKが順調な進捗を報告してくれました。
■個人発表
後半の個人発表ではB4→M2→M1の順番で、発表と議論が進みます。
自分なりの仮説を議論の遠くに一度投げてみる勇気
B4が取り組む卒業設計での個人的感想は、「自分なりの仮説を議論の遠くに一度投げてみる勇気が大事」でした。
今回だと、「料理と建築」をテーマに取り組む市花さんは、前回までで出てきた料理の構造からのみの発想の限界に対して、カタルーニャの独立という社会問題を取り出して地域性と結びつける、議論を飛躍させた話を紹介してくれたり、「音と建築」を取り組む大橋さんは、これまで調べた科学的ツールをもとに実際にカタチにおこしてみたものを紹介してくれて、オリジナルの仮説を提案してくれました。
他の構成員からのリアクションは”違うのではないか”だったりもあるわけですが、文献リサーチ以上の成果として自分だけが出したオリジナル、自分なりの仮説を投げて構成員に共有することで会議ではその検証が行われ、議論の前では良いか悪いかもまだ知らなかった結果が現れることで次の議論の手がかりになっていくのだと思います。
この議論を遠くに投げてみる勇気から議論は始まると思うので、、と言いつつなかなかやるのは難しくて自分は堅い選択をしがちなのですが、、重要です。
研究計画の構成
M2・M1の修士研究では、研究の背景から調査方法、最終アウトプットのイメージなど大枠が順調に見え始めています。門脇研では卒業設計の取り組み方が学生でも共有されつつあるのですが、今年からは修士論文・修士設計もしっかりと取り組み方を研究室全体として積み上げていこうという話になりました。背景・仮説・目的・調査対象/方法・得られる結果と研究計画の構成を意識した発表がこの時期のM1からも聞けるようになり、門脇研での修士の取り組みが強度をもつ取り組み方として充実してきたのかなと感じています。
文章化する
また、今週の発表の中で個人的にはM2の小野田の発表が印象に残りました。「小説と建築」を皮切りに研究に取り組む小野田ですが、前々回から出ている「なぜ小説なのか、その必然性がわからない」という問いかけに対して、研究の背景の一語一句を定義付ける勢いで、文章を書いてはその中の疑問となる単語を明らかにしてと文献調査を重ねてその位置づけを整理して紹介してくれました。
前回の自分の発表では、文献のリサーチから調べ得たことを含めて研究の全体を構成したつもりだったのですが、そのリサーチデータが含む背景が自分の研究の本筋と異なることに気が付かずに取り込んでしまったために瞑想することになり、KKL20220601 研究室会議レポート|明治大学構法計画(門脇耕三)研究室|noteで杉野が書いていた下の文章が刺さっていました。
自分がどこにいて、何を調べているのかを把握する意味で、今回、小野田の発表を見ながら文章にしっかり起こしてはその文章構造とともに分析を進めているところが良いと思いました。自分は図で整理をしようとしがちなのですが、図だとその要素が含む背景の文脈が見えにくく、曖昧なままにまとめることができてしまうため、その齟齬に気づきにくくなります。一方で文章は接続語で前後の文脈の位置づけをはっきりとさせるので、文章化することは、そういった違いを理解したうえで自分のものとして翻訳する作業にでき、有効なのではないかと思います。
特にまとめとかは無いのでここらへんで。。
書き慣れない文章で長々と書いてしまったのですが、読んでいただきありがとうございます。
※余談
最近、個人的に取り組んでいることですが、自分の言葉で議事録をつくることを毎回の研究室会議でしています。
もともとは他の構成員の発表も流れで追いたいと思い、始めたことですが、続けているとなかなか良いです。
良いと思った点は以下に挙げておきます。
1. 議論を流れで追うことができる
2. 文章を構造で理解できるようになる
3. 自分の言葉として蓄積する
4. 自他のコメントの位置づけが把握できるようになる
もしよければ試しにやってみてください。
M2 本多栄亮
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