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KKL 20230719 研究室会議レポート

はじめまして
門脇研B4の石井です

はじめに

少し自分の話をすると、僕が門脇研のnoteを初めて閲覧したのは大学1年の秋学期でした。どうやら4年生は卒業設計なるものがあるというのを聞き、どんな楽しいことをやっているのかとワクワクしながら読んだのですが、全くのちんぷんかんぷんだったのを覚えています。それからあっという間に3年経って書く側に回りました。3年前のあの文に見合うだけの内容が書けるだろうかと思いつつ、文を書いた先輩方に抱いていた憧れが、自らに投影されるような不思議な感覚があります。そして今、投影される側になって思うことは、考えていることは根本的には1年生と変わらないということ。

大学1年生の時のメモ


さて、門脇研は僕らの代で11年目となりました。門脇研には、先代の10年で築き上げてものこと、例えば家具プロやプロジェクトを英字3文字で表すことなど、様々な固有の文化があります。そういった、これまでの門脇研らしさを引き継ぎつつ、新しい風を吹かせることができたらいいね、などと同期と話しています。10年という節目を超えて、何か変わるかもしれないし、何も変わらないかもしれない。そんな11期生として初めてのnoteです。どうぞ温かな目で見ていただければと思います。

家具プロジェクトを進めるB4

個人発表

B4

本日が前期最後の発表だったのですが、ここまでで何となく感じた空気感について書きます。
今日の発表は山縣、吉見、池田、横川の4人だったのですが、全体的に思うのは漫画やゲーム、アニメーションなどといった、サブカルが熱いなということ。00世代の時代性なのかもしれないけれども、サブカルという大枠で共通しながら、それぞれが隣接するような分野に興味を持っているという現象が面白いなと思います。

ゼミの前期では、彼ら彼女らはこれらを直接のアナロジーで建築と結びつけていくのではなく、漫画で表象されていることや、映像の手法についてを一度深掘りする作業を行なっています。
しかし、これらから学んだことは、建築になるかもしれないし、ならないかもしれないのです。建築と相性の良い分野も良くない分野があると感じていて、でもそれは蓋を開けてみないと分からない。加えて、私たちは誰もやっていないことに目指すので、必然的にみんなそういった不安とワクワクと隣り合わせの状態で前半を進めていくのです。ゆえに、懸命に自分の興味と向き合うことをするんじゃないかと思うのです。この必死にもがいている感じをずっと忘れずにいたいなと。

同期の発表のコメントで、先生からB4全体に向けたアドバイスをいただいたので、ここに書き残しておきます。

うちの思考方法は、作るためにリサーチを行なっていることろがある。最終的に何かを作るためのリサーチが大前提にある。だから常にどんな創作に寄与するかを忘れちゃいけない。それは必ずしも物理的実体を持つ必要はなく、新しい物語、新しい映像、、を作るとかでもよくて、でも新しいものを作るという感覚に結びつける。作るところに向かっていく必要がある。

(B4から見た)M2

僕らの2年後。2年後像に投影される先輩方の研究内容を聞いていて思ったことは、定量的に物事を観察する能力がリサーチの段階でかなり求められるなということ。当たり前のことですが、研究が現代の社会においてどのような意味を持ち、どのような位置付けになるかについてより意識的でなければならないのだなと感じます。今年のM2の方々は修論を書いてから修士設計を行う(みたい、、?)ことから学部生では到達できない設計の密度に期待したいと思います!

(B4から見た)M1

前期を通して感じたこと。自分の興味から研究のテーマを決めて、B4よりも事実ベースに、M2よりも自分との対話を行なっている印象を受けました。卒業設計を終えて、一度峠を越えた先輩方の、自らの興味に対する手つきは僕らB4にとってはとても参考になります。興味の絞り方や、社会と関係を結ぶところの見つけ方、リサーチの方法など、、、、
そして、映像など、私たちB4と類似するような分野を研究対象とする先輩もいらっしゃるので、後期のアウトプットではよりお世話になるかと思います。よろしくお願いします!!!!

本日をもって、前期のゼミは終わりました。
それぞれ具象と抽象のバランスに悩みながらも夏休みにやるべき方向性が、柔らかくも決まったように思います。ひとまず手と足を動かし「自分たちの興味」から「プロジェクト」に移行していきましょう。

B4 石井開 / ISHII Haruki


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