―私のノスタルジア―
ミョウバンの色鮮やかな茄子の紫.
涼やかに艶やかさを増す表皮.
夏休みの朝.
知りつつ一口ほうり込む.
やっぱり、塩っ辛い茄子の漬物.
お祖母ちゃん家のお祖母ちゃんの味.
まだ、遠慮がちに鳴く蝉の声.
構わず慌てて.
甘いだけの卵焼きに箸をのばす.
夏休みの朝.
冷たく冷えたほうじ茶を.
無作法にご飯にぶっかける頃.
遅れてシワシワな温かい手で出してくる.
茗荷の味噌汁.
水蕗の油いため.
ご飯一杯じゃ足らないよと.
そんな夏休みの朝.
お祖母ちゃんの味.
おかわりと響く、あの夏の朝.
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