サカナクションのネプトゥーヌスの話
「夜中に聴いていたら涙が出てきた」
恋人は言った。
多忙な毎日を極める中、ふと聴いてみたら堰を切ったのだろう。
部屋は深海
布団は砂
床は海の底
そう見立てて書かれたこの曲からは
優しい絶望が感じられる。
ボーカルの一郎さんは実体験しか歌にしないらしい。
(断定しないのは人から又聞きしたから)
それが本当だとすると、彼が患っている群発性頭痛を歌にしたものではないかと考える。
痛みで眠れずに泳いで、
痛みに耐えて疲れ果てた頃には一筋の朝日が差し込む。
改めてきちんと歌詞を読んでみたけど
美しくて、静かで、救いが無い。
何回生まれ変わってもこんな文章書けないなぁ。