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4/20 諦「あきらかにみ」る

春は花粉の季節だ。
初めて喋った敬語は「すいません、ティッシュ貸してもらえますか?」だった。

小学校の入学式で僕は堂々と先生にそう話しかけ、ボックスティッシュを膝に置いて先生の話を聞いていた。

それから花粉とは20年以上の付き合いになる。諦めるしかない。
花粉など。

諦めることが肝心だ。
僕の苦しみは全て諦められないことから来ているといっても過言ではない。
諦めることで、その苦しみから解放される。

諦めないことを美徳とし、それをガソリンにしてきた人間は、
「諦める代わりに、人生から熱がなくなる。」という。

それは違う。


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