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♠ O.D.005_ “ 銀次の夢 “=「怒りからの脱出」(アングリー・マネジメント)---(novel)


♠ O.D.005_ “ 銀次の夢 “=「怒りからの脱出」(アングリー・マネジメント)---(novel)

 

◾銀次は、今年、おんとし=66才。

 

■相棒の妻には、3年前に先立たれ、

安~い国民年金だけでは、食っていけず、

近くのコンビニで、夜中にバイトしている。

 

◾子供たちの学資ローン残が、こじゃんとあり、

愛車の白のカプチーノのガソリン代もかかるので、

老体に鞭打って、時給の高い深夜に働いているのだ。

 

◾昼すぎまで、寝ていることができず、

早起きなので、どこにも行かず、

ひたすら車いじりをしているので、

愛車のカプチーノは、ビカビカ-ビカ である。

 

◾そして、夕方を越えると、カプチーノで、

ほんの数kmのコンビニまで、ちょっと遠回りして出勤する。

 

◾ぶうおおおお~ん。

ちょっとだけマフラーをいじっているので、

周りを気にしながら出掛けるのだが・・・

 

◾銀次: 「やっぱり、いい重低音だなあ」と、

ひとり、悦に入って走り、

 

◾あっ!

という間にコンビニに到着して、

早速、タナ卸しを済ませ、レジの前に立つ。

 

◾田舎のコンビニなのだが、

この辺りに、1店舗しかないので、結構、繁盛していた。

 

◾銀次: 「ちっ、また来た。あのじじい

(自分の年齢は、棚上げしていた)!」

 

◾その男は、銀次と同年輩位なのだが、

 

いつも態度が悪い?

 

■特に、

同じ時間帯にくるマナーの悪い若者に、食って掛かる癖がある。

大声で怒鳴る!!!

 

◾以前、

食って掛かった若者たちに、店裏でボコボコにされていた

みたいだったのだが、全く懲りずに、今夜も来た。

 

◾そして、今日も・・・、

紙のコーヒーカップを飲み、

散らかして、出て行こうとしたギャルたちに、

大声で、説教していた。

 

◾本来なら、こうゆう輩は、

 

『で禁(出入り禁止)』に、

 

されるのだが、

 

■権限のある銀次は、

たまに優しくいさめる程度で、

暗黙の了解状態だった。

 

◾そして、そんな、ある夜。

たまたま、その男が、来た時に、

他に客がいなかったので、

 

銀次は、思いきって話かけてみた。

 

◾銀次: いつもありがとうございます。

 

と、

 

◾振り向いた男は、若者に見せる時の、しかめっ面ではなく、

 

満面とまではいかなくとも、やや緩んだ顔で、

 

■男: 「いつもすみません。

お騒がせして❗」

 

と、

 

信じられないような、

言葉を吐いた。

 

??????????

 

◾銀次: いえいえ、いつもありがとうございます。

 

男は、

きょとんとした。

 

◾銀次は、続けて

「実は、若者たちに、

私の言いたい事を、スパッといってくれるもので、

内心スカッとしていたんですよ!」

 

◾すると、その男は、

さっきよりも一段と表情が緩んで笑顔になった。

 

◾そこで、すかさず銀二は、

「それですよ❗ それ‼️

その笑顔で、生きてみませんか?」

 

◾すると男は、再びいぶかしげに、銀次を見た。

 

◾銀次: 実は、私、

半分、遊びで、こんな事やっているんですよ❗

 

と、

 

■銀次は、なんか?名刺にしては、

でっかい名刺のようなものを、

その男に、差し出した!

 

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--🏄--【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)の、

『OD-K.K.ライフサポート・インストラクター』(世話人のおっちゃん)

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■実は、

銀次は、その男の 【状態】 と 【再生方法】 が、なんとなく、

おおかた分かっていた。

 

◾銀次:  “ バタフライ・エフェクト戦略 “ や “ 大谷翔平-大作戦 “ 、

“ めんたるトローリング技 “ など、など、

いろいろ面白い事やっているので、

一度見学に来てみませんか?

 

■  「☆明日なんかどうです↗?」 と、

=すかさず銀次は、アポを切った‼️=

 

■銀次: あまり、面白く無さそうだったら、

いつでも退席自由です。

 

■ただ、

もし、気に入ったら、

あなたの=【第二の居場所】=に、なりますよ🎵

 

■男: ぅ---ええ。 明日も、いちよう、暇してますから、

とりあえず・・・

 

■すこし詳しく話を聞くと、年齢も銀次とほぼ同じ一人暮らし。

 

■境遇は、銀次より一ランク上の

悠々自適の 『厚生年金くらし』 だった。

 

■銀次: では、では、明日、お待ちしておりますので!

 

 

---つづく

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