♠ O.D.010_ “ 幸子(ゆきこ)の夢 “=「幸せ」---(novel)
♠ O.D.010_ “ 幸子(ゆきこ)の夢 “=「幸せ」---(novel)
・ごくふつうの家庭に生まれ、
・ごくふつうの教育を受け、
・ごく普通の人と結婚をして、
・こどもにも恵まれ、
・なんとか大きくして、
・社会に送り出した、
幸子(ゆきこ)は、ふっと思った。
■幸子: わたしの名前の由来は、 “ 幸せ “
■人としての、『喜怒哀楽』の感情も、
ふつうに持っていると思うのだけれど、
可もなく不可もなく、ふつうに生きてきた。
■ふりかえってみたら、【馬鹿笑い】した事も、
【大泣き】した事も、あまりないような気がする。
■私って、 “ 幸せ “ なのかしら? ? ?
・『ふつう』
の感覚は、人それぞれ違うと思うのだけれど、
ほんと平凡で平坦な、さほど変化のない
ごくふつうの人生だったような気がする。
■そんな事を考え始めると、
なんとなく空しくなる。し、
ちょっと寂しい、すこし悲しい。
■そう考え始めた幸子は、
それでも、漠然とした人生を送っていた。
・・・
■そんなある日、幸子は、
隣町のコンビニに寄った時の事である。
■無茶苦茶、幸せそうな、コンビニの店員を見かけた。
■明るくて元気で、大声で笑い、
イキイキ生きている感じのおじさん。
=いや、おじいさん!
なんか気になった。
■彼のネームプレートに、 “ 銀次 “ と書いてあったので、
ちょっとヤバそうな名前なので、その日は、何も言わず、
コンビニを後にした。
■数日たって、
やっぱりなんか気になって、
また、隣町のコンビニにお気に入りの、
“ ベスパ “ に乗って出かけた。
■すると、
その日は、銀次がいなかった。
ちょっと寂しい気持ちで、店を出て、
ベスパのセルを回そうとした時の事だ。
■まっ白なオープンカーが、店の奥の駐車場に止まった。
やや、やかまし気な音を立てていたので、
どっかのヤンキーだと思い、
■いぶかしげに見ていたら、車から降り、
サングラスを外したその顔は、どこか見たことあるじいさん!
■そうだ!
あの時のコンビニ店員= “ 銀次 “ だ!
■銀次: やあ!こんにちわー!
幸子: (もう夕方なので、こんばんわーだろっ!)って、
つっこみを入れたくなったが、
■そこは、小心者の幸子。こくりと頭を軽く下げて、
ベスパに乗って走り去った!
■幸子: なるほど、この時間帯のシフトなのね。
とひとり納得して、家に帰った。
■そして、
なんかやっぱり気になる。
■あまり、買う物もないくせに、
幸子は、また、例のコンビニに、
銀次が居そうな時間帯(夕方)に、行ってみた。
■果たして、銀次は居た。
■いつもと変わらず、
こぼれんばかりの=じじいスマイル=で、
ハツラツと仕事をしていた。
■そこへ、
銀次と同じ年恰好の、これも、じじいが入ってきた。
■銀次: いらっしゃいませ! 猿八 つぁん~!
昨日はいかがでしたか~↗?
■猿八: いや~ギンさん、ありがとう!!!
楽しかったよ!なんか生き返った気分だ!
みんないい人ばかりで、あなたが言っていた
第二の居場所を発見したよ!!!
■銀次: それはよかった!
それでは、これからもこのコンビニ同様、ごひいきに!
■「わぁっ、はっ、はぁ~~~!」と、
ふたりは、まわりを気にせず、大声で笑った!
■幸子: ???
気になる、なんか気になる!
あの 【じじい-ず】!
■幸子は、コンビニを出る時に、ふっと見つけた
銀次の車のおしりに、
【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)
というシールを見つけた!
■幸子: これも気になる!
なんか?
やたらと明るい、摩訶不思議な【じじい-ず】、
怪しげな会社名?
■どうしても、頭にこびりついてしまっていたので、
【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)
を、ネットで検索してみた。
--🏄--【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)
■幸子: あったわ!
これね!
ちょっと覗いてみようかしら?
と、
・・・ぴこぴこぴ~!
■O.D.【AI】 ギンジー: いらっしゃいませ! はじめまして!
私の名前は、 “ ギンジー “
---ちょっと、あの 「ちょびひげメガネ」の世界の偉人、
ガンジー似の【AI】が、にこにこしながら、話しかけてきた。
---つづく
:::::::::::::::::::::::::::::::::::
※注意)
申し訳ございません!!!
【Ordinary Dream K.K.】=(ささやかな庶民の夢_株式会社)は、
まだ架空のドリーム会社なので、
検索してもございません m(_ _)m
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