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森山直太朗 20thアニバーサリーツアー       『素晴らしい世界』 <前篇>         2022年7月6日 浜松市天竜壬生ホール

1.しまった生まれてきちまった


指を鳴らし、足を踏み鳴らし、リズムを刻みながらアカペラでピンスポットを浴びる直太朗。「♪たどり着いたよ浜松の街」で観客から温かい拍手。雲雀のさえずりで美しく終わる。

2.青い瞳の恋人さん


WHAT A WONDERFUL WORLDと描かれたギターケースからギターを取り出す。青い瞳の恋人さんを聴くと無条件に「森の人」に引き戻される。アートスフィアに連日通った思い出。森の人は迷って揺れて優柔不断で情けないちっぽけな存在だったけど、今しっかりとこの世に存在している。

3.カク云ウボクモ


最初のAメロをちょっとアレって感じだったが持ち直す(笑)いろんなアレンジの弾き方りバージョンがあり聞き応えがある。低音がギターがおなかに響く。心の中でチュルル〜歌いまくる。絶対聴きたかった楽曲なので大満足。

4.ラクダのラッパ


戦争なんかやめさしゃいいのに、お前の命はグラムでいくらだ?

MC


ようこそようこそ森山直太朗の素晴らしい世界へジャーン(拍手)
浜松でライブするのは初めてですか?(お客さんに聞く)静岡は結構ある。100本ツアーの説明。前篇はギター1本の実家で弾いてるみたいなリラックスした感じ。
なぜ100本なのか?コンセプトのようなものがあるとしたら知らない場所に行ってみたい。各地のクセのある会場で歌ってみたい。昨日の名古屋の会場は円形のすり鉢状になっていて味わい深かった。天竜壬生ホールも素敵ですね。
今朝、天竜二俣駅に降り立った時、懐かしい感じがして。この歌、唄わなきゃ嘘かななんて思って。あんまりこのツアーでうたってないんですけど、夏の終わり(拍手)「♪人影のない駅で〜」(一節歌う)ま・さ・に天竜二俣駅!(会場笑)
風がふ〜っと吹き抜けていって歌えよって言われました〜。

5.夏の終わり


まさに会場に着く前にスコールがあって、CDTVのあの土砂降りの夏の終わりとシンクロしてんなぁと思ってたら歌ってくれました。単線の無人駅の感じと突然の豪雨で、直太朗がビッショビショになるあの衝撃的な美味しい映像が脳内再生されて笑いを堪えるのに必死でニヤニヤする私。帰ったら映像見なきゃだな(笑)

MC


mc途中に最前列ど真ん中が空いており入場されたお客さんに「平日だもんね」とやさしい直太朗。「今ね5曲くらい終わった」と報告「じゃあ最初からやろうか」お客さん「お願いします!」なかなかいい返答や!
20周年の話。アルバム素晴らしい世界。いろんなことがあったんですが自分の中で解決されていない気持ちと向き合うきっかけになった、それを象徴している楽曲です。

6.papa


セットリストボードではここが手書きになっていたので幾ばくかの変更があったのかな。この楽曲も絶対聴きたいと思っていたのですごくうれしい。語りかけるように、そばに誰かがいるように唄う。「生まれるよりずっと先の遠い闇からあなたを知っていた輪廻」深く共感している輪廻しちゃうよね。

MC


しんみりした曲が続いたのですが、もう少ししんみりしてください(笑)

7.君のスゴさを君は知らない


この辺からもう立って踊りたくなる私。ヘイ浜松手拍子!浜松頑張って!そうそうそんなもんじゃねーだろ!と煽る直太朗。

MC


浜松最高です!最初は揉み手っぽかったけど(会場笑)だんだん裏のビートを感じるツタタンタンタンポーン!
何年か前に矢野顕子さんがこのホールにきたらしい。昨日の名古屋の会場はとてつもないポテンシャルを持った会場だった。天竜壬生ホールはデザインがいい。ステージの壁と客席の壁が一緒で隔たりがない感じが一体感がある。ありそうでないデザイン。この会場で4デイズくらいやりたい。自分の家にいるみたいにリラックスしています。昨日浜松に入っていろんなところに行きました。どこもかしこも洞窟だった。アレを掘ったのがすごい。長年をかけてああいう形になった天狗の鼻みたいな卑猥な形でコラ!って感じで(笑)←ノリツッコミね。自分の中の闇に入っていくみたいな気持ちになりました。

8.どこもかしこも駐車場


もう座っていられない立って踊りたい私(笑)みんな手拍子。エブリバディ心の中で!どこもかしこも駐車場だわ〜うたうよ。そろそろ火星に帰りたいを2度リフレイン。みぶみぶ壬生壬生〜夢が壬生壬生入りました〜どうもありがとうー!昭和なセリフやな。

MC


アルバム素晴らしい世界、父親とのbokuの葛藤を歌ったうたです。

9.boku


待ってました。。浜松これてよかった。。座りながら踊ることができるようになる私。ガットギターの繰り返すフレーズ、超絶技巧に心も跳ねる。叫ぶような祈りの歌詞とは裏腹にリズムできっと昇華されるものがある。音楽の神様、どうか永遠に直太朗を愛し続けてください。

MC


浜松、緑に囲まれた山や川や自然が豊で、自然が主導権を持っているまちに住む人たちは、人間がちっぽけで無力なものだとよく理解している知っている。都会に住んでいる自分がいろんなことに少し疲れて山小屋を購入して、純然たる孤独になって自分の悩みのちっぽけさに気がついた。その音楽から遠ざかった時期にどうしても生まれてしまった山小屋で作った曲です。

10.金色の空


2016年7月6日ちょうど6年前の今日偶然だな。ファンクラブイベントわくわくお楽しみ会で初めて聞いた時、その場に立っていられないくらい泣いてしまった。自分のお話で恐縮なのですが、久しぶりにライブ後会場で径に会ってお互いに赤ちゃんが生まれたことを喜び合い報告できたのが良き思い出。
直太朗にとっては奈歩ちゃんとの決別があって一旦お休みがあって。。息を吹き返すように生まれた大切な楽曲。同じ景色が鮮明に見える楽曲。

MC


とっても不思議な体験をした話。デルタ株に罹患した人の共通点が同じような夢を見ていて、壊れた万華鏡みたいな開けても開けてもドアが続いていくという悪夢、それがデルタの形で…怖いな怖いなー(稲川淳二風)セミナーみたい(笑)
自分がとっての辛い洞窟みたいな自分の闇をみた。このまま社会に見捨てられるのかなと思った。回復した時に、外から聞こえる幼稚園児の声や何でもないものが尊いものだった。日記に記すようにこの気持ちを曲にしました。豊かさや幸福は自分の外側にあるように感じているけれど、本当は自分の内側にあるものなのだと気がついた。もっと言うと内も外もないものじゃないかと思っている。
ピアノは浜松だからヤマハかなと思ってたけどスタンウェイでした(会場笑)

11.素晴らしい世界

このホールはきっとどこの座席でもフラットに聞こえる、素晴らしさがピアノでもよく伝わってくる。ピアノ上達している!曼陀羅の時は物凄い緊張してたけど今日は滑らかで歌とピアノが融合していた。サビのフォルテにグッとくる。最高のピアノの先生が側にいてくださるのだから、これからもピアノ弾き語り新曲に期待しちゃうな。

12.生きてることが辛いなら

今日は声の調子が良いです。旅の疲れや体調・気分・気温差や湿度で都度変わるものだろうけど。音数が少ないとごまかしが効かない曲。よくみえてしまう。

MC


多分終電とかあるからかな?退席される方多数。バタバタ。大丈夫ですかー
静岡に後篇で戻ってくる。昨日も95さいのおばあちゃんと娘さんが来てくれて。お孫さん連れて親子三代で来てください。
君は五番目の季節、間奏を心の中で歌ってほしいです。

13.君は五番目の季節

目眩く悠遠に願わくば嗚呼
ごめんなさい。まだ・・・もう少しで克服します。トラ&ウマ曲です。

MC


みんなと一緒に歌える日が来るといいなと。みんなで落ち合えることが奇跡だったんだと。贅沢言っちゃいけないなと。

14.土曜日の嘘

メトロノームとファン・ブロンク・フォルストと土曜日の嘘。笑えない冗談ツアーが蘇る。懐かしさで押し潰されそうになる。いつもきつく睨むようにギターを弾いて歌っていた直太朗はここにはいない。揺れたり何かと戦っていたヒリヒリしたあの表情は今はない。昔はよかった、今は大人になった、とかそんなありふれた次元の簡単なことではない。ただ時は流れ、今を生きていることに感謝が溢れる。

アンコールMC、さくら(マイクなし)

毎回アンコールは予定調和になるからやらない。アンコールに対して慎重な姿勢になっている(そうだよね慎重になるよねトラウマになるよね)
僕の友達が二十日前に41歳で突然ガンで若くして亡くなった。彼女から自分が受けているものは答えのないもの。シンプルにただいなくなっただけ。体の病気ってほとんどが心からきていると思う。遺伝的なものもあると思うが、心で遺伝的なものも覆せると思っている。近い人ほど伝えることがむつかしい。他人には言えないことがあっても自分には嘘を付いてはいけない。スイーツを食べた時にああ美味しいと言えるように、誰か他者に自分の思いを言うことが大切。言っていいよと受け止めてくれるプロに聞いてもらってもいいし。アウトプットすること。自分で可視化するのもいいし。自分の心に嘘をつき続けることが体にとって一番よくないことだと感じている。ほらねセミナーみたいになってる(会場笑)
一番大事なことは、グルグルグルグル頭の中で考え続けてはいけない。
誰かに伝えて。健康あっての感受性だから。

お見受けしたところ初めましての方が多いのでみなさんに知ってもらう機会となった曲さくらをアンコールで。

全曲マイクなしでいいんじゃない?と思うくらいビンビン響く。
やはりさくらというと明らかにみなさん前のめりに聞いていらっしゃる姿が見受けられて微笑ましい。あたたかな拍手と声にならない歓声で幕を閉じました。
3階最後列でひとりスタンディングオーベーション!!タオルフリフリお見送りしました。

一般販売で取れた奇跡の最初で最後の前篇浜松最高に良かったです。
最後まで拙いレポを読んでくださった方にも感謝です。
どうか一人でも多くの方に届き、ちょっとほっこりしてもらえたうれしいです。
直太朗の言葉と音楽が、世界や人々や神様に届きますように。
皆さんがまた安心してライブに出かけれらる日々が来ますように祈りを込めて。

#森山直太朗
#ライブレポート


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