合計特殊出生率が1.2と過去最低になったけど、日本の出生率を上げる方法はあるの?
2024年6月5日、厚生労働省は2023年の「人口動態統計」を公表しました。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai23/dl/kekka.pdf
2023年度の合計特殊出生率は1.2、2022年度の1.26から低下して過去最低を更新しました。
ちなみに、合計特殊出生率が最も低かった都道府県は東京の0.99でした。
日本の出生率は低いと言われています。
これは正しいのですが、少しミスリーディングな気がします。
なぜなら、先進国の出生率は大して変わらないからです。
カナダ、イタリア、スペインは1.2~1.3です。日本と同じくらいの出生率ですね。
中国、シンガポールが日本よりも少し低くて1.1、韓国は0.8なので日本よりもずっと低いです。
先進国のうち出生率が高いのがフランス、米国、英国で1.6~1.8です。
ちなみに、インド、インドネシアなどの出生率が約2です。この2国でギリギリ人口を維持できる出生率です。
インドでも人口を維持するのがギリギリの出生率ですから、先進国がいくら頑張っても出生率は2にはなりません。
つまり、日本の出生率を自然増のレベル(2)まで引き上げることは不可能、と考えた方がいいでしょう。
出生率が上昇しないことを見越したカナダは移民政策に切り替えています。
カナダは人口の自然減よりも移民による増加の方が多いため、人口は増えています。
子供は国の宝です。子育て支援は重要だと思います。
でも、少子化対策をしても人口は増えません。
賛否はあるものの、人口を維持したいのであれば、早く移民政策に舵取りするべきなのでしょうね。