【会計士の仕事】会計士に英語力はどれくらい必要ですか?
公認会計士の仕事について紹介する企画です。ここに記載するのは私の私見です。「そんなわけねーよ!」と思う人もいるでしょう。そこは軽く流してください。
A:日常会話レベルで問題ありません。
※個人的な感想です。
参考になるか分かりませんが、私の経験を書いてみます。
私は仕事で英語を使います。海外クライアントとのやり取りも多くありますし、内部(日本と他国)のやり取りはほぼ全て英語です。英語でコミュニケーションをとるのが一番簡単ですからね。
そんな私の英語力は日常会話レベルです。
きっと、TOEICを受験したら400~500点くらいだと思います。しかし、日常会話レベルの私でも英語でのやり取りに困ったことはありません。
なぜでしょうか?
理由は以下の2つです。
1.会計用語は世界共通である
2.ネイティブはほとんどいない
どういうことなのか、説明しましょう。
1.会計用語は世界共通である
公認会計士は英文財務諸表を見る機会が多いです。どの国の財務諸表も同じ勘定科目を使いますよね?
例えば、「Goodwill」には「善意」「好感」の意味がありますが、公認会計士の「Goodwill」は「のれん」しかありません。
デフォルト(default)は「標準設定」ではなく、「債務不履行」です。
全世界の会計に関わる人が使う会計用語は同じ(世界共通)です。
英語が世界共通言語として使われています。だから、共通言語である英語の会計用語(jargon)を知っていれば、世界中の財務・会計の人とコミュニケーションできます。
さて、以下の2つは、会計用語以外は同じ内容です。
「天気が良くないね」
「この会社は業績が良くないね」
この2つも会計用語以外は同じですね。
「電気代が20%値上がりした」
「営業利益が20%上がった」
日常会話に会計用語を入れれば、世界中どこでも通用します。つまり、英語力は日常会話レベルで問題ありません。
2.ネイティブはほとんどいない
世界で英語を話す人は15億人と言われています。その中でネイティブ(英語が母国語の人)は20%しかいません。英語でコミュニケーションをとる80%は非ネイティブです。ネイティブは約3億人です。英語を話すインド人が3億人らしいので同じですね。
英語を話すのに抵抗がある人は、「流暢な英語を話せないし……」と恥ずかしがります。そんなことは、気にする必要はありません。
そもそも、みんな訛りがあります。日本人は日本訛りがあり、インド人はインド訛りがあります。インド訛りは語尾が巻き舌になるので、かなり聴き取りにくいです。
もっというと、アメリカ人も訛っています。ある会議でのアメリカ人の発言を別のアメリカ人が「訛りがきつくて、何言っているのか分からん……」と言っていました。ネイティブのアメリカ人も訛りがあるので、流暢な英語を話しません。
なお、日本訛りを消して流暢な英語を話そうとしても限界があります。これは年齢が影響します。
英語を流暢に話すためには、音を正確に聞く能力、発音する能力が必要です。これは、その音を認識するために脳の神経細胞(シナプス)が結合している必要があります。英語には日本語にない音があります。日本で生活していると加齢とともに生活に必要のない音(英語にしかない音)を聞き分ける神経細胞(シナプス)がなくなります。だから、ある年齢を超えると正確に英語の発音ができません。
流暢な英語を話せるように努力しても無駄です。時間が掛かるだけで、ほとんど成果は得られません。
ということで、英語は日常会話レベルで問題ありませんから、ぜひ世界に羽ばたいてください。
<追記>
米国Big4の初任給は7万米ドルらしいです。
150円/米ドルで換算すると初任給は年収1,050万円ですね。
英語に自信がある人は、ぜひ海外へ!
※個人的な感想です。あしからず。
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