母子父子寡婦福祉資金貸付金の審査基準は厳しい?甘い?
皆様母子父子寡婦福祉資金貸付金を利用したことはありますでしょうか。
日本学生支援機構奨学金の方は名前は知られていますが、実は教育のために借りられるお金は他にもあって、母子父子寡婦福祉資金貸付金もその一つです。
今回はそんな母子父子寡婦福祉資金貸付金について詳しく説明したいと思います。
母子父子寡婦福祉資金貸付金とは
母子父子寡婦福祉資金貸付金の良い点は、金利が基本的に無利子またはあったとしても非常に低いこと、また連帯保証人がいなくても借りることが可能なことが挙げられます。
母子父子寡婦福祉資金貸付金は、ひとり家庭のお父さん・お母さん方が自分の子供の就学などでお金が必要となったときに受けることができる融資の制度で、ひとり家庭の父母が経済的に自立することを支援するとともに、その経済的自立からの生活意欲を促進、またその扶養している児童の福祉を増進することを目的としています。
また、返済時には母子家庭や父子家庭の方の負担軽減のため、貸付利率を無利子にしています。
また、他の日本学生支援機構などであれば連帯保証人が必要になってきますが、母子父子寡婦福祉資金貸付金の場合は連帯保証人がなくても借りることが可能です。
ただしその場合は1.5%の有利子貸付ですのでご注意ください。
連帯保証人さえいれば、無利子で借りられるこちらの制度はかなり優遇されていると言えるでしょう。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の審査基準について
まずは公式の貸付対象から見てみましょう。
こちらの制度の貸付対象となる人は、制度の名称からも分かるように、母子家庭及び父子家庭または配偶者のいない女性でかつて母子家庭であった人、いわゆる寡婦の方が貸付の対象とされています。
また他にも、母子家庭または父子家庭で扶養されている20歳未満の児童も貸付の対象です。
こちらに当てはまる人であれば、誰でも申請することが可能です。
母子父子寡婦福祉資金貸付金の審査に通らない理由
では実際に審査が通らない理由として具体的にどのようなものが挙げられるかみていきます。
収入が全くない、または逆に収入がありすぎる
母子父子寡婦福祉資金は、生活が困窮している世帯に対して、基本無利子にてお金を融資する公的な制度となるので、仕事をしておらず収入が全くないといった場合には、返済能力がないと判断されるため、貸付ができない可能性もあります。
また、「貸付による経済的自立」が制度の目的なので、逆に収入が多くあり生活に困っていないという人も貸付できない可能性があります。
連帯保証人がいない
母子父子寡婦福祉資金貸付金の制度は、連帯保証人が必ず必要という訳ではありません。
しかし実際問題、連帯保証人がいたほうが審査は通りやすいのが現状のようです。
また連帯保証人になれるのは条件が自治体によっても違うのですが、60歳未満の親族であったり、申込者と別生計である事などが要件となってきますので、こちらご注意ください。
申込者・連帯保証人が面接に来ない
母子父子寡婦福祉資金貸付金は審査にあたりまして、面接を受ける必要があります。
申込者はおそらく大丈夫かと思いますが、連帯保証人の方は申込者と関係値が良くないとわざわざ面接に行くのも面倒臭がって、面接に来てくれないかもしれません。
それが原因で審査に落ちることも考えられます。
審査に必要な書類を用意できなかった
利用のための審査書類が多く、母子父子寡婦福祉資金貸付申請書から始まり、多数の書類が必要になってきます。
具体的には
・申請者と連帯借主の戸籍謄本、および世帯全員の住民票
・連帯保証人の世帯全員の住民票
・申請者、および連帯保証人の所得課税証明書
・個人情報に関する同意書
・利用したい資金の種類ごとで必要な書類
上記が必要になってきます。
民間の金融機関であれば本人確認書類だけでも借入ができる所も多いことを考えると、非常に面倒です。
こちらを面倒臭がってしまって、審査に通らないことも考えられます。
滞納、もしくは滞納歴がある
安定的な収入があるとは言え、例えば電気代や健康保険料、住民税などを滞納している場合は要注意です。
また、車のローンなどの滞納も、そこまで見られていない可能性もありますが気を付けたほうが良いでしょう。
安定的な収入があっても、返済を滞るような人であれば返済能力がないと判断されることもあり得ます。
まとめ
いろいろと母子父子寡婦福祉資金貸付金について書いてきましたが、総合的には審査は厳しいと言えるのではないでしょうか。
他であればあまり面接を行うことはあまりありませんが、必要になってくるのも他と比べ非常に面倒です。
また、書類審査も厳しいと評判で、落とされる人も多いようです。
また、申請してから融資までに早くても1カ月程度はかかるので、すぐにお金がない場合には向いていません。
ですが無利子で借入ができるという点は他の融資と比べとても優れているので、必要な人は書類を準備するなど大変なことは多いですが、申請してみてはいかがでしょうか。
追記
今回はFPである夫が書いてくれた記事を上げてみました。
これからは夫が書いてくれた記事も少しずつ上げていきますので、よろしくお願いします!
元プランナーである私が書いた記事に興味がある人は、以下の記事も合わせてご覧ください。