【2024年】京都芸術大学通信|卒業制作展に行ってきました
京都芸術大学通信のグラフィックデザインコースに在籍しているitoです。
今年も、京都芸術大学通信の卒業制作展を見に行ってきました!
今回は、グラフィックデザインコースを中心に、
・どのような作品があったか
・印象に残った作品
・来年度卒業制作に取り組む身としての学び
を中心にまとめていきたいと思います。
Web卒展の会場はこちら!
昨年度の卒展についてもまとめています!
■作品のテーマ
グラフィックデザインコースでは、主に以下のような作品が見られました!
分類するのは難しいのですが、何となくどういった作品があるのかご紹介していきます。
・商品やお店の企画、ブランディング、プロダクトデザイン、プロモーションデザイン
商品やお店のテーマ設定から商品のパッケージ、ポスター、チラシなどの制作
・商品サービスの提案
主に教育を目的とした商品の提案、実際の商品の制作
・デザインをかけ合わせて新しい視点を生み出しているもの
多くの人に馴染みのないテーマや専門性が高すぎるあまり取っ付きづらいものなどを、デザインを使って分かりやすく表現したり説明したりする作品の制作
・旅行に関するもの
思い出に残った旅先の紹介や、旅行先の決め方を提案するサービスの制作
・きっかけづくりをする作品の提案、制作
絶滅危惧種や古生物など、日常で興味を持つ場面の少ないものについて知ってもらううきっかけを作るような作品の制作
・平面表現
様々なテーマでのパネルやイラスト等の制作
特に、ブランディングやプロモーションデザイン、プロダクトデザインに取り組まれている方が多かった印象です。
社会課題の解決を目指したものから、エンターテイメント性の高いもの、ご自身の興味のある分野について展開したものなど、幅広い作品がありました。
■特に印象に残った作品
どこまで詳しく書いていいか分からないため、何となくぼんやりと記載していきます…!
・日本ワインのブランディングデザイン
日本ワインの魅力とブドウ栽培の楽しさを伝える作品
ワインボトルのラベルとギフトボックス、リーフレット、アートワークを制作していらっしゃいました。
ワインに興味のない人でもついつい手に取ってしまうような温かみのあるパッケージデザインと、分かりやすく制作されたリーフレット。
作品全体に統一感があり、世界観が出来上がっていました。
また、デザインはもちろんですが、ラベルの貼り方から展示の仕方に至るまで、丁寧に愛を込めて、細部までこだわって作られたことが伝わってくるような作品でした。
・高知県の特産物である玉ねぎのブランディングデザイン
5月半ばから8月半ばの短い期間しか楽しめない品種の玉ねぎを、365日楽しんでもらうためのブランディングデザインです。
パッケージ、ショッピングバッグ、レシピカード、リーフレット、ポスターなどを制作していらっしゃいました。
この作品で印象に残ったのは、デザインとアイデアのクオリティの高さです。
すぐにでも販売できそうなデザイン性の高さ。
制作物1つひとつにはこの玉ねぎの魅力を感じさせるアイデアがたくさん詰め込まれており、視点がとても勉強になりました。
・子どもからおじいちゃんまで、様々な方の手書き文字の魅力を届けるフォントメーカー
これは説明が難しいのですが…
テーマ設定とそれぞれの方のチョイス、呼び方、説明パネルの文章、言葉選び、そして写真と映像の雰囲気がとても良かったです!!(早口)(息切れ)
15名ほどの方の手書き文字を集められていたのですが、これだけあると人によっての文字の違いが伝わってくるなと思いました。
これだけの数を集めるのは大変だったかと思いますが、「人それぞれの違い」や「それぞれの魅力」を伝えたいならば、ある程度の数が必要なのだと実感しました。
・旅先選びのきっかけを作る旅みくじ
おみくじと神様人形の入ったカプセルトイ、ポスターやパンフレットを制作されていました。
テーマと目的の理解のしやすさ、ストーリー性の高さ、全体的なクオリティの高さに引きつけられました。
実際にこんなおみくじがあったら楽しいだろうなあ、おみくじで出た先に旅に出たいなあと、利用シーンを具体的に想像できる点、そして想像したときにワクワクさせられる点が素晴らしい作品だと感じました。
■来年度卒業制作に取り組む身としての学び
個人的にこういったことを大切に卒制に取り組みたいなあと思ったことを備忘録的にまとめていきます。
・テーマのわかりやすさは大切かも
利用シーンがパッと想像できたり、こんな課題を解決したい作品なんだ!というのが相手に伝わりやすいのは大切かも、と思いました。
今回、わたしは夫と見に行ったのですが、わたしはすぐに理解できても、夫には理解できない作品があったり、その逆もあったり…
どんな部分に課題を感じて、どんな作品にしているか、
作品に対する理解は人ぞれぞれで良いのかなと思うのですが、テーマや課題設定はどんな方にも理解できるものにすることが大切かも、と勉強になりました。
・新しい何かを作りたい(漠然)
わたしは入学したときから「地域ブランディング」に関わることを卒制にしようと思っていて、今もそれは変わっていません。
その中で、商品ブランディングを行うのもいいなあと思っていたのですが、今回様々な展示を見ていく中で、世の中に新しい”何か”を提供できる”何か”を作りたいなと思いました。
”何か”ってなんぞや、という感じではあるのですが、新しいサービスだったり仕組みだったり、”何か”のきっかけになる”何か”…
考えれば考えるほど、漠然とした”何か”が増えていくばかりですが…
1つの地域や1つの商品のブランディングをするのではなく、ブランディングの仕組みを作ると言いますか…
まだまだ形にはなっていないのですが、そんなことを考えました。
・ブースの作り方にもこだわりたい!
これは卒制の評価には関係ないのかな…?とも思ったのですが、ブースの作り方にもこだわりたいなと思いました!
作品をどう展示するか、説明パネルはどんな風に作るか、素材はどうするか、壁に貼るのか机に置くのか、どんな雰囲気の空間にしたいのか…
展示の仕方も人それぞれで、先生からもアドバイスなどはあったかもしれませんが、皆さんが様々なことを考え、時間をかけて準備を重ねられたことが、展示からも伝わってきました。
せっかくリアルに展示できるので、わたしも皆さんのように展示もこだわって作りたいなと思いました。
====ここからは余談です====
■学内のカフェで反省会
展示を一通り見た後は、学内のカフェで反省会。
(卒展の感想をひたすら喋りながら、これまでの自分の作品や考え方を振り返り反省する会です。)
■お昼は進々堂へ
去年出来た進々堂 京都芸術大学店へ…!
学校に進々堂があるなんて…?!憧れがすぎる…
※「夜は短し歩けよ乙女」を観てから京都好きになり、本校に入学したわたし。
進々堂は、主人公2人がデート?の待ち合わせをする場所なんです。
それから進々堂はわたしにとって憧れの場所…。
■大学周辺さんぽ
・一乗寺とうふ
去年卒展を見に来たときには定休日だったため行けなかった「一乗寺とうふ」さんへ
まるでお豆腐みたいな白くて四角いお店、かわいい。
お豆腐もおいしかった!
・恵文社 一乗寺店
去年も書いたけど、学校の近所にこんな素敵な本屋さんがあるのうらやましいや…
学校に来るたびに通ってただろうなあ。
△
そんな感じで大学周辺もさんぽして、帰路につきました。
少し話が逸れてしまいましたが、卒業制作展のことが少しでも伝えられましたらうれしいです!
日々、学校生活のことを投稿していますので、また覗きに来てください!