the pillows ありがとう
the pillows 結成35周年おめでとう。
2024年9月16日、the pillowsのアニバーサリーライブが豊洲で開かれた。
最近はアルバムのリリースもなく、活動を控えているようであったが
久々の大きなイベントに、僕の心はpillowsに舞い戻った。
僕とthe pillowsの出会いは15年ほど前
2004年リリースのトリビュート・アルバム「シンクロナイズド・ロッカーズ」であった。
TSUTAYAに置かれていたそのアルバムを手に取りthe pillowsを知ったのだった。
当時、僕は19歳だった。
父親が大病をし、自分は大学受験を浪人。
一浪して志望した大学には受かったものの、熱意も目標もなく無為に日々を過ごしていた。
そして、偉そうであった父親が日に日に病気で弱っていく姿をただ見ていた。
僕はそんな父親に優しくすることもできず、折り合いが悪くなり家から遠ざかってしまった。
最期まで優しくできなかったこと、自分の幼さを後悔している。
大学にほとんど友達がいなかった。恋人もいなかった。
高校時代の友人ともだんだん疎遠になり、誰にも心を開けず他人との付き合い方がよくわからなくなった。
大げさに言えば少し孤独だったのだと思う。
そんな僕は、the pillowsを熱心に聴いていた。
彼らの音楽は嘘をつかない。孤独を歌い、戦い続ける彼らの音楽に僕は勝手に共感していた。
アルバムのリリースがあれば、ライブに足を運んでいた。
1期・2期の再現ライブに参加できたことは一生の思い出だ。
その後、僕は大学を卒業。就職した。
仕事に追われ、熱心に音楽を聞くことはなくなった。
pillowsも、2019年の30周年を最後に活動が少なくなり
アルバムのリリースもなくなってしまった。
pillowsと出会ってから15年。現在の僕は結婚し、子供も生まれた。
僕は昔ほど孤独ではなくなり、the pillowsを聴くことも少なくなった。
だが、今でも苦しくなったときに自分を支えてくれるのはpillowsの音楽である。
どん底の彼らが花開く第3期の始め
「責任を取らない他人の言うことを絶対に聞かない」
とさわお氏は腹を括り、ストレンジカメレオンを作ったそうだ。
このマインドは僕の生きる指針の一つになっている。
彼らの音楽が、僕の根っこを支えている。
長々と自分語りをしてしまった。
他人から見たらどうでもよい個人的な文章だと思う。
なぜこのような文章を書く気になったのか正直わからない。
ただ、the pillowsの作る音楽に救われた自分にとって
どこかのタイミングで、the pillowsに関する文章を書きたいと思っていた。
それがちょうど今だったのだと思う。
ありがとう the pillows。
2025/2/1 追記:
解散の報告。。35年間おつかれさまでした。
あなたたちは最高のバンドです。