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16歳の遺言

こんにちは、私です。
8月25日に17歳になる私です。つまり今日は16歳最後の日、16歳の私の命日。
あんまり嬉しくないです。
「おめでとう〜!」って言われたりプレゼント貰ったり、毎年中々楽しい誕生日なのですが、これは私の問題で、後悔とか、未練とか、そういうのを拭えないまま歳をとるのが苦しいのです。
好きな人への告白。
描きたい絵の具現化。
読みたい本の購入。
その他諸々間に合っていないのです。

そしてもうひとつ、私は本当は15歳で止まりたかった。
自分を振り返ってみた時、15歳の私は1番馬鹿で愚かで愚図で最低で且ついちばん可愛かったと思うんです。今になって制作の中で「思春期」を取り扱うようになりました。15歳の私は毎日リストカットが辞められなかったし、授業中わけもなく泣き出して別室に連れていかれたし、誰のことも信じられなかったし、病み垢もあったし、塾帰りに自習と嘘をついてゲーセンに寄って帰ってくるような人間でした。経血を見た日は嘔吐しました。
だけどいちばん充実してました。思春期真っ只中の諦めの悪さとか、「イタい」という概念、好奇心、あの時はドブみたいだったのに、今になって宝石みたいに見えます。なによりあの時は今より可能性があった。きっと何にでもなれた。その可能性を潰してしまったのは紛れも無く私ですが。
15歳の私はきっと16歳、もう17になる私を呪うと思います。もう死んだ15歳の私は地獄で私を呪っています。私はそれがどうしようもなく申し訳なくて仕方ないのです。だから、戻れるなら15歳になりたい。でも無理だから、せめてもう歳をとることを辞めたい。死にたい。死ねませんけど。

あと30分と少しで16歳の私が死にます。墓場はきっとあの時大嫌いだった15歳の私の隣でしょうから、せめて地獄で、16歳の私が15歳の私に「ごめんね」と「愛してる」が言えたならいいと思います。
17歳の私が16歳の私を愛せることを願おうと思います。

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