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一眼カメラで星を撮影するときのすべて Part.2 ~当日実践編~

気力の復活、星撮影。

休職していたからこそ、復活してきた写真活動欲、”写欲”。
最近は特にスナップをしていたが、今回は星を撮りに行く気力まで湧いてきた。おそらく1年か2年ぶりだ。

今回の活動の記録を残してみようと思う。
もし、星撮影をしたい初心者がいれば、どんなことを考えているかが一通りわかると思うので一読いただければと思う。

こちらはPart.2、Part.1では事前準備の段階から書いているので、そちらから読んでもらえた方が、よりわかりやすいと思う。

ちなみに、ここで紹介する星の写真はほぼ撮って出しになる。
星の写真で面白いのはそのあとの編集だ。
様変わりをする。その模様は次の記事でお伝えしていこうと思う。


出発、八方ヶ原まで

到着を16時から16時半の間に設定した。
車で休憩を入れて約3時間と少しと考え、13時過ぎに東京を出発。
驚いたのが、東北道の最高時速が120km/hに解禁されていたことだった。

走ってみた感想だが、いやはや120km/hも出すには少し精神力がそがれる。
ハンドルもいささか重く感じ、あまり経験のない速度だからか、若干の怖さも感じた。全体としてはまだ6~7割のドライバーが様子を見ていて、120km/h上限まで速度を出す車は少なかったように思える。
私は物珍しさから出していたが。

途中、佐野SA、矢板のコンビニで休憩。

到着、準備を始めよう

時間通り16時半くらいに到着。
まだ日が落ち切っていなかったので、夕焼けなどを撮りながら準備。
もうすでに外気温は5℃とやばさの顔をのぞかせている。

といってもやるのは三脚を立てるだけ。
暗がりでやるには少し面倒なので、明かりがあるうちに立てておこう。


いざ、撮影

今回は4つの撮影に挑むことにした。

  1. 24mmレンズ、展望台と星野(何か星座をいれたい)

  2. X100Vでの撮影

  3. オールドレンズでの撮影

  4. 望遠レンズ使用してのアンドロメダ銀河撮影


1.24mmレンズ、展望台と星野

星を撮影するときには、①画角を決めること②明るさを決めること③ピントを合わせること、の3つを決める必要がある。できるだけこの順番の方がやりやすいと思う。

①画角を決めることについて、今回はカシオペヤ座が目立っているので、展望台と合わせて撮ることにした。

画像上部左側にWを縦にした星座が見えるだろうか。それがカシオペヤ座だ。

SONY α7C
SEL24F14GM
SS 15秒 F 1.4 ISO 100

②明るさを決めることについては、上部の写真の通り暗いので、適正露出に設定していく。最終的に家で編集をするので若干暗くても問題ない。今回はアンダー気味で撮ることにした。

SONY α7C
SEL24F14GM
SS 20秒 F 1.4 ISO 125

最後は、③ピントを合わせることだ。
これはカメラのピント時拡大の機能や、ピーキング機能(ピント面に色を乗せてくれる)などを駆使し、星の点が一番小さなところでピントを合わせ、マスキングテープで固定をする。

よりシャープになった

これで設定は完了だ。
後は、自分が写りに行ってもいいし、

画角を変えてもいい。

光害が強いので光害カットフィルターを付けている


2.X100Vでの撮影

基本的な撮影の設定は1.と同じだ。
構図を決め、明るさを決めて、ピントを合わせる。
後は撮影するのみ。

FUJIFILM X100V
23mmF2(35mm)
SS 15秒 F 2 ISO 1600

もちろん撮影中は他人もいるので、画角に入ってきてしまうのもご愛敬。
辛抱強く撮影が終わるのを待とう。何ならそれはそれで一つの作品だ。

これは他人の車のテールランプ
スマホのライトを付けて登っていく家族

FUJIFILM X100VはAPS-Cセンサーで23mm、フルサイズで35mm相当と、星撮影には向いているとは言い難いものの、F値が開放で2と、なかなかな性能であるため、撮影してみたが、とても良かった。
Sonyにはないフイルムシミュレーションなども使いながら撮影するのはかなり楽しいかもしれない。

今回は星の写りだけを見たかったので、Velviaのみの撮影とした。


3.オールドレンズでの撮影

なんだかんだやったことがなかったオールドレンズでの星撮影。
私は、Super-Takumar 50mm F1.4を持ってきた。

単純にF値が明るいからである。
50mmでは星が点像になりずらいため、赤道儀という別の機械を介した方が良いのだが、写りだけ見たかったので、そのまま撮ってみた。

特にSEL24F14GMのレンズと設定を変えていないのだが、色が面白い。もともと暖色系に寄るレンズのため、色かぶりの問題で黒に近い色になっている。ただ、星の滲み方に変な紫色が乗っているのも面白い。おそらく単純にパープルフリンジだとは思うのだが、これはこれで幻想的だ。


4.望遠レンズ使用してのアンドロメダ銀河撮影

結論から書くと「4.望遠レンズ使用してのアンドロメダ銀河撮影」は失敗。
アンドロメダ銀河自体目測できなかったために、そもそも画角ミスかもしれない。また、全体的に感度を暗く設定してしまったので、星野としても物足りず。
ポータブル赤道儀の設定も寒さで満足にできず、2分露光だと結構星が動いてしまって点像にならない。
この辺りは反省し、次回夏あたりで再度チャレンジしたいところだ。

ざんねん、、、


反省なるもの

まあ、もうここの展望台は初めて来てから4年以上経つし、星撮影も5年位なので、勝手などはよくわかっている。
案外高級コンデジでもいい画が撮れるのがわかったのは面白かった。特にFUJIは撮って出しでもいいな、と思った。手軽さは正義かもしれない。
オールドレンズは、この時代で24mmF1.4なんて化け物レンズはないだろうし、少し悩みどころではある。面白いけど。

大きな反省はアンドロメダ銀河だ。
後で調べたが、やはり目測を誤っていた。
何もないところを2時間撮影していたことになる。
、、、
oh

天の川も冬に近いので色が薄く、今度は夏にでも撮影に行きたいところだ。

次回

特にSonyの撮って出しは色が薄いので手を加える必要があるのと、星を撮影したときにできる合成表現もあるので、それをお見せしたいと思う。
次回は編集編でお会いしましょう。


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