雨水(2月19日)に思うこと
立春の次の二十四節句は2月19日の雨水です。まだ春浅いはずのこの時期ですが、この2,3日の温かさは異常だと思いませんか?
場所によっては5月並みの気温となり、コートどころかシャツ一枚でも暑いぐらいです。我が家で育てている植物は春と秋にグンと成長します。いつもだと春は3月の終わりごろから梅雨入りまで、秋は9月中旬から初霜が下りることまでがその時期に当たり、私は個人的に春のボーナス、秋のボーナスと呼んでいます。
昨年は2月の中旬ぐらいから春のボーナスを迎えるにあたっての植え替え作業をしましたが、今年は暖かくなるのが早かったため1月下旬から植え替え作業を始めています。
今年は地植えで冬越しをした株を鉢上げする作業も加わっているため作業量がとても多く、土日の休日の実の作業では追いつけないレベルになっています。それでもできるだけたくさんの植物に快適?な春を過ごさせるためにと頑張っているところです。
昨年に新設したビニールハウスには、部分的に二重張りにしたところがあり、実験的にこの場所で「真冬の播種」をしていました。種類によっては発芽しなかったものもありましたが、一部は無事に発芽し、徐々に育ってきています。こちらも窮屈そうなところは独り立ちさせ、のびのびと育ってほしい所です。
植え替え作業をしていて気づくことがあります。
鉢植えの場合は一年程度の育成をした鉢は、アガベ特有の太い根の間にスポンジのような細い根がモジャモジャと存在するので古い土と共にこれを除去し、太い根もある程度整理して新しい土で植え替えをします。
地植えした株をスコップで堀上げて畑土を落とすと、鉢植えにあるようなもじゃもじゃとした細根が全く付いていないのです。引き抜くときに脱落したのかとも考えましたが、抜いた後の土壌中にそのようなものは残っていません。地植えと鉢植えでは根の状態が根本的に異なるような気がします。
地植えの場合は完全に乾燥することがなく、ほぼ無限に根を伸ばすことができるのに対し、鉢植えは限られた土壌から必要な水分や栄養素を吸収するために細根を発達させているのかもしれません。一般に地植えの方が成長が早いといわれますが、年に一回程度の植え替えをしているアガベは地植えに遜色ない程度には成長しています。ただ、管理は地植えの方が楽なのは確かですね。
アガベはとても丈夫な植物で、地植えから鉢植えに移行してもほぼ失敗することはありません。ごく稀に鉢上げしても値を伸ばすことができずに弱っていく個体もありますが、ほんの数パーセントだと思います。
豆類などの直根性の植物は植え替えを嫌うといいますが、アガベについては海外から根なしの状態で輸入されるほど丈夫(というか植え替えに強い)なので、地植えでのびのびと育てるのもいいですが、適宜植え替えをすることで鉢植え管理で手元で楽しむのにも適した植物だと思います。
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