育成の用土と添加物?について
育成を始めた当初から鉢植えに使う用土は自分で配合していました。理由は単純で、経費節減のためです。
私の住む地域は宮崎に近いこともあり、園芸用土の中では日向土(ボラ土)が最も安価に入手することができます。距離が関係するのか、鹿沼土や赤玉土(焼成も含む)はボラ土の倍以上の値が付いています。
様々な媒体でいろんな人が用土についてアドバイスをされていますが、それらを参考に自分で配合(というほど厳密にはしていませんが)して使っており、これまでに不具合とかは感じたことはありません。
ということで、自分の用土について記録がてら紹介しようと思います。
使用資材
上記のとおり、経費や用途を踏まえて以下の資材を使います。
日向土(ボラ土)細粒または小粒 鉢底石として中粒
赤玉土 または焼成赤玉土
ヤシガラの園芸用土(100均)またはバークたい肥
牛糞たい肥
竹炭
マグアンプ等の緩効性肥料 他
それぞれについて解説するところですが、良く知られているものについては簡単に・・
日向土(ボラ土)
地域によっては入手しにくいかもしれませんが、ここ南九州ではどこのホームセンターでも取り扱っています。粒度により、細粒から大粒まで4種類あるのはどのメーカー?でも同様のようです。値段的には1袋200円程度ですので、用土の基材として使用します。軽石よりは重く、水切れも良く酸度も中性で理想的だと思っています。
小苗(小鉢)は細粒を、3号鉢以上の中苗以上には順次小粒を配合しています。また細粒、小粒は化粧砂代わりとして表面に散布し、湿度調整、用土による汚れ防止に役立っています。
赤玉土
こちらが一般的には基材として使われているのでしょうか。アガベ等の感想を好む植物にとっては水持ちが良すぎると思います。意外と水を好むアデニウムなどの時にはやや多めに配合しますがアガベには2割以下にしています。あと、赤玉土は一年ぐらい育成すると植え替えの際には崩れて原型を留めていません。微細な粉になるのだと思いますが、そのスペースに根がはいていくのかもしれません。崩れ具合は無印も焼成赤玉土も変わらないように思います。
ヤシガラまたはバークたい肥
100均で水で膨れる用土として売られているものを以前は使っていました。ピートモスと似ていますが酸度が違うようです。売り切れていることが多いので最近はバークたい肥を使っています。水持ちと肥料持ちを担当させているつもりです。
牛糞たい肥
基材としてというよりも基礎肥料として入れています。サラサラしているので混合するのは容易です。入れなくてもよいかもしれません。
竹炭
育成の当初は、単なる容積を増やすためとして身近にあった竹炭を混合しましていました。ある時「現代農業」のバックナンバーで竹炭の効用を知り、積極的に利用することにしました。
竹炭は親戚の所有する放置竹林から枯竹を入手し、特大の焚火台で燃やし、ポーラス竹炭にします。要するに消し炭で、炭焼き窯を使っているわけではありません。
緩効性肥料等
定番のマグアンプKを適量混入します。こういったサプリメント的な資材については効果を確認するのが極めて困難です。確かめるには比較実験をするしかないので、保険的に入れているだけかもしれません。
気休めか順調な育成への期待かはその人次第ですが、このへんが個性の出るところ?ということで、昨年から導入したものを紹介します。
・海藻ミール 海外からの輸入品で、ミネラル分の補給として入れています。海のにおいがします。
・ニームケーキ 某ユーチューブ動画で有名なカーメン君が紹介しているニームですが、メーカーのダイコーさんからペレットを購入して使用しています。肥料というよりは虫よけとしての効果を期待しています。
・ツバキ油かす 毎年9月から11月にかけてツバキの実を集めて油屋(絞り屋さん)へ持ち込んで椿油とともに油粕を入手できます。特殊肥料としての扱いですが、これも期待効果は虫よけです。
・バットグアノ これは最近購入し、来春から使うつもりです。マグアンプの主要成分はリン酸で、小粒の効き目は約一年。鉢の植え替えも長くて1年ですので、これぐらいの期間であればグアノでもよいのではと考えて使用することにしました。期待効果はマグアンプの代用です。
配合割合
上記の資材を鉢の大きさ、対象の植物の特性(というほど研究はしていない)を考慮して配合します。
日向土4 赤玉土2 バークたい肥2 竹炭1.5 その他の肥料0.5
ぐらいが基本でしょうか。日向土の粒度は鉢の大きさで小粒も使いますが基本は細粒です。