コント『ういちぐちでんでん』の解説 21 高山銀平(カカフカカ企画) 2020年4月18日 10:20 ※※ どうぞ動画を見てからお読み下さい ※※コント『ういちぐちでんでん』脚本・演出 高山 銀平2012年2月 カカフカカ企画第22回本公演『カカフカカ4D』にて上演(カカフカカベストコント円熟編に収録)以前解説しました『者』と同様、このコントも台本を書いてから実現するまでに時間がかかってしまったものの一つです。理由はイケメン俳優役のキャスティングです。●ある程度シュッと見える●しかし、一たび口を開けば一瞬にして台無しになるアホっぽさ中々僕の理想を叶えてくれる役者さんがいなかったのです。(かと言って選ばれた役者さんは複雑な心境でしょうが)動画ではわかりやすく字幕を付けていますが、会場ではもちろんセリフのみでございます。お客様の笑い声に耳を澄ませて頂きますと、《ハヘロロ》が《谷口》であることに気づくタイミングにズレがあり、まばらに始まった笑い声が一つの大きな渦になっていくのがわかります。(言い過ぎ)これだから舞台はやめられない、という瞬間です。大きな声で言うことではありませんが、実は皆本番でも台本をそのまま読んでおります。ですのでイケメン俳優役と僕の二人きりで稽古をし、あとの出演者たちはほぼぶっつけ本番というとてもエコなコントでした。カカフカカ企画は台本が小道具として出てくるコントが多くあります。新しく参加した役者さんなどは白紙でできた台本を持ち、台詞を一生懸命覚えようとしてくれます。そんな時僕は必ずこう言います。「台詞は覚えず台本を読んでください 読んでいますよという演技をしてほしいからです そのセリフを覚える時間を使って他のセリフを完璧にしましょう」ようは自分がカンペをよく使うことの正当性を守りたかったのでしょう、、、このコントはもう一度リベンジしたく、次の本公演でリメイクする予定ですのでお楽しみにして頂けましたら幸いです。 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #演劇 #コント #カカフカカ企画 21