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紙の報告書マジで廃止した方がいい

 ホントこれ。3月なので行政案件で報告書を提出することが多いのですが、データ+紙での報告書も提出指示されていて、マジで廃止した方がいいなと実感してます。

 巷でいうような「資源の無駄遣い!」「SDGs的に!!」みたいな話もありますが、そんな話でもなくて、コレ、めっちゃ無駄な時間コストかかってるんですよ。

 行政指定の青いファイル買って、印刷かけて、綴る。という単純そうな作業ですが、めっちゃ時間かかってる。そもそも印刷かける用にデータ調整をするところからスタートするので、データとしてちゃんと管理されていても過去の膨大な会議資料などを調整かける必要があります。

 かつ、資料が膨大になればなるほど、印刷時間もかかりますし、差し替えなんかがあった時には、分厚いファイルから該当ページを見つけて、差し替える、という手間も発生。枚数が多ければプリンターや紙のトラブルも発生しますね。長時間この作業にとらわれていたら、凡ミスもするでしょうし、「データでええやん!」という気持ちがベースにあるので、精神衛生上良くない状態での作業、ストレスでしかない。

 いつの時代やねん、という昭和臭ぷんぷんの作業を令和になった今でもやってます。こんな仕事するために生きてるんじゃねーよ、って感じ。

 個人的に闇として根深いと思うのが、慣習として日本全国でこんな事が行われていること。だってさ、それなりの税金かけて1年間仕事してきてる訳ですよ。本来、報告の対象となる業務にめいいっぱい時間と労力を注いで、働かなアカンのに、年末辺りから報告書のこと考えた動きでアタマが占領されはじめちゃうんですよ。仮に単年度のプロジェクトだったら、4月からPJTスタートしたら実質稼働9ヶ月くらい、なんなら次年度予算のこともチラついて動いたら秋までが本気の稼働期間でしょう。

 事業なんて動かしてみないと分からないことだらけなのに、予算組みのスケジュールや報告業務の構造がいつまでたっても古いから、本来割くべき事に時間を使えていない現象が全国至るところで多発してるでしょう。高いスキルと専門性を持ったメンバーが、印刷作業に四苦八苦している時間ほど切ないと感じる瞬間はありません。この人が印刷にかけてる時間単価いくらだと思ってんねん、これ全国で換算したらどんだけのコストやねん。

 更に恐ろしいのが、たくさん紙で印刷した報告書が完成すると、やった感が出ます。ホンマにこれが恐ろしい、内容とか業務の質は関係ないですからね。そりゃ、それっぽい活動を半年くらいして、年度末にたくさん印刷してお金もらえるなら、自治体を狙ったハイエナコンサルが横行しますよね。

 分厚いファイル見て満足するような行政にも問題あるから、ホンマに根深いよ。資源の無駄とかそういう話じゃなくて、紙提出の構造が膨大なコスト(時間とお金)を生み出していて、もっとやらなアカンことをドンドン先送りにしてる要因がここにあると思う。

 行政に限らず、民間の大手企業でもあるあるなのかな。紙で置いておきたい気持ちも分からなくはないけど、いい加減やめないと、もっとやらないといけない事に時間使えず、社会も自分も沈んでいってしまうよ。

 

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