株式会社いろあわせへ1日潜入してみて分かったこと
年末年始のお笑い番組ばっか見てて、noteの更新頻度が落ちてる。笑 書きたいこと色々あるので、書こう、書こう。
ということで、年始早々に滋賀県彦根市にある「株式会社いろあわせ」に行ってきたことを書きます!そもそも僕は、いろあわせの代表をしている北川さんが以前シナジーマーケティングで人事のお仕事をされていた時に、新卒採用いただいたという関係でして。。
北川さんも僕も現在は別の場所で活動をしていますが、個人的に人生の節目節目で話を聞いてもらったり、滋賀でバリバリ活躍されているお話を聞いて学ばせてもらったり、という感じで10年くらい繋がっていました。北川さんが主催されている対話の場、ぶっちゃけ(仮)にも何度か参加させてもらったりも。
今回は、僕がまちづくりの仕事をすることが増えたのもあり、改めて北川さんに話を聞きたいと思ったのと、「いろあわせってどんな組織なんだろう?」と気になっていたので、1日いろあわせにお邪魔させてもらいました!
基本的には朝から北川さんの鞄持ちのように、打合せなどの業務にくっついて回らせていただいた1日。ちょうど、いろあわせの定例MTGにも参加させてもらい、メンバー皆さんの空気感を肌で感じながらたくさん学ばせてもらった濃密な1日でした!突然やってきた僕を受け入れてくださった皆さんには感謝感謝です。。
それでは、実際に感じたことを書いていきます~。
1日のはじまり
早朝から丹後を出発して株式会社いろあわせのある彦根には8時半頃に到着!ちなみにいろあわせのオフィスは、自社で運営されているtemincaという古民家を活用した「アソビのあるオフィス」に構えています。彦根城のすぐ近くで、路面店の賑わうエリアで観光地の雰囲気もあります。
「おはよ~今日はよろしく!」と、いつもの笑顔で北川さんにお迎えいただき1日がスタート。この日は朝からいろあわせメンバーの定例会があり、定例会前恒例のtemincaのお掃除から僕は参加させてもらいました。掃除が始まるちょっと前からメンバーの皆さんが続々と出勤してきます。なんか緊張してくるな。。
という僕の気持ちとは裏腹に、すんごいラフな感じで皆さん出勤されていました。「おはようございます~。」と挨拶をしながらも「北川さん、昨日置いてた●●ちゃんと見ましたか?」「え、そんなんあったっけ?見てへん。笑」「ええーーー」、みたいな会話が聞こえてきます。代表とメンバーの関係性いい感じだなーと初っ端から感じつつ、お掃除がスタート。僕は洗面台をゴシゴシ掃除!
15分ほど掃除をした後、いろあわせの定例会が始まります~。
いろあわせ定例会に参加
teminca2階の会議スペースに移動して、リモート参加のメンバーとも繋ぎ定例会が始まりました。面白かったのが「起立!礼!」という小学校の朝の会みたいな号令から定例会がスタート。笑 ゆるく始まってるようで、ここから始まるよ~というのが分かりやすくて絶妙でした。
北川さんに淹れていただいたコーヒーを飲みながら、メンバーそれぞれ業務に関する情報共有とプライベートも含んだ近況報告がされていきます。いろあわせの業務は多岐にわたっていて、人事経験の長い北川さんがいるので人材領域のお仕事はもちろん、地元企業さんの企画やプロモーション案件、行政との政策案件、昨年から立ち上がった「conecone.」というカフェの経営など、本当にいろいろ。
それぞれが担当する業務については報告が主で、出来上がった成果物をみんなで見て「めっちゃいいやん!」とか「これ、入稿まで大変だったやろうなぁ」といった称賛&ねぎらいのコミュニケーションが自然発生的に行われていました。
皆さんプロフェッショナルとしてのお仕事されているので業務に熱心なのですが、年始1発目の定例ということもあって休暇中の話や身の上話でめっちゃ盛り上がっていました。笑 阪急百貨店のバレンタイン企画がヤバい(販促物とかの広告宣伝費の使い方エグい)とか、消防団で年始の放水式があったとか、オススメの暖房グッズの紹介など。。
なかでも盛り上がっていたのは、就活を控えた学生インターンの子が話していた証明写真についての話題でした。撮影した1回目の写真と2回目とを見比べながら仕上がりの違いで盛り上がったり、彼の成長を皆で語り合ったりしていて、あたたかく受け入れてたんだと感じた時間。
そんな賑やかな定例会もあっという間に時間が過ぎ、最後は1週間の予定をそれぞれ報告&確認しあって終了。最後も「起立!礼!」で締りました。
北川さんの業務にくっついて動く
ミーティング後は、メンバー個別で業務確認や相談をしていたり、次の予定に向けて移動していたり、その場でデスクワークを始めたり、それぞれが動き出していました。
僕は北川さんにくっついて行政案件のオンラインミーティングに参加。WSの設計に関するお話で、人事として幾度となくこういった場を作ってきた北川さん、目的確認、ゴール設定、スケジュールなどをバリバリ決めて話を進めてました。北川さんの作る場好きだったなーと昔を思い出しながら話を聞く僕。
言うてる間にお昼時となり、僕は以前から好きだったラーメン屋さん「ラーメンにっこう」へランチに。午後イチから見学させてもらう「彦根麦酒」を立ち上げた友人と共にラーメンを食べました。ここのタイミングだけ、いろあわせから中抜けです。ラーメンホントに美味しかった。。彦根麦酒の醸造所を見学させてもらった件は、改めて書けたらと思います。
彦根麦酒から戻り、temincaの近くにあるということで「conecone.」へ。午前中の定例会でリモート参加されていた方にも会えるという事でワクワク。
conecone.の店長の方は元々別のお店で働いていたそうなのですが、お店が閉店することになり今後どうしようか考えていた時に、たまたま北川さんと話をする機会があり相談する中でこのお店を立ち上げることに。味はもちろん、お店の雰囲気もいい感じで、この日はケーキを持ち帰ってtemincaへ戻りましたが、次は店内利用でお邪魔します!
戻ってすぐにコーヒーをまた淹れてくださる北川さん。たまたま居合わせた経理担当の方にも、「コーヒー飲む?」「飲みます!」「OK!」「あ、でも皆も欲しいって言うかもです!」「そこまでは時間ないから見つかったら、もう淹れられないって言うといて。笑」「はーい」みたいなコミュニケーションがナチュラルに行われる、いろあわせオフィス。
「ドリップする時間がいいよね」と北川さんから語りかけられ、僕も毎朝ミルで豆を挽いてドリップしているので「わかります~何かゆっくり時間流れる感じがいいっすよね」なんて会話をしながら、conecone.のケーキをいただき(本当にめっちゃ美味しかった!!)、僕が気になった事をあれこれ質問。
けんご:定例会の雰囲気めっちゃ良かったですね。雑談の時間を大切にしてるように感じたんですが、北川さんの狙いって何かあるんですか?
北川:あー、そうそう。みんながなるべく素を出しやすい雰囲気は意識してつくってるかも。何でも話していいんや、ってメンバーが思えるような関係性づくりが大事だからね。
けんご:なるほど、それがあるから普段のちょっとしたコミュニケーションも皆さん自然体なんですね、どれくらいの頻度でやってるんですか?
北川:週1回はやってる。今日は彦根のtemincaにいるメンバーでやったけど、草津のジョブパーク(いろあわせが運営している「しがジョブパーク」)のメンバーとも週1回は対面でやってるよ。
けんご:ほえー、忙しくしてる北川さんも必ずそういった時間とってるんですね。
北川:ていうか、組織運営って働く人が自然体でいられることが全てだと思っててさ。会社で出てくる不満の原因って、大概はトップのエゴが出てバイアスかかってしまったり、メンバー間のコミュニケーションが上手くいかない事で生まれてるし。だから何でも話せる関係性づくりを意識してるよ。
けんご:なるほどー。(かくいう僕も新卒時代から「今まで何でも話せる北川さん」のイメージだったなぁ)
そんな話をしている途中、近所で仲良くしているという滋賀飲料の瀧さんがふらっと現れ、「このプリンター、あんまし使わんから置いてくわ~」と言って裁断機能付のシールが作れる高機能プリンターを持ってきてくれました。笑
「めっちゃ面白そうやん!」とテンションが上がる北川さん。すぐに2階で仕事しているメンバーの集まる部屋に持っていき「コレ、めっちゃ面白そうなんやけど、ためにし使ってみいひん?」と机の真ん中にどどーんとプリンターを置く北川さん。
ぽかーんとしながらも、「なにができるんですか?」とか「それなら●●作れるかも」など、少し盛り上がるメンバーの皆さん。とはいえ、それぞれがみっちり仕事中で「え、今やるんすか?」という声も出ていたのですが、「やろうぜやろうぜ~」とお構いなしにセッティングし始める北川さん。その空気を察したメンバーからは、「はいはい、今やりたいんですね」「代表の権力強行反対ー!」と辛辣なコメントが出ながらも、皆でプリンターを触る流れに。。
説明書を読んだり、ドライバーをDLしたり、使い方のアイデアを出したり、構わず仕事をしていたり、とメンバーそれぞれが動く空間。。結局、北川さんの次の予定が迫ってきたので試せず終わってしまったのですが、いろあわせ感が詰まっていたような時間だったなと。笑
その後は、北川さんが講師を務める大学生向けの就活オンラインセミナーを横で聞きました。セミナー内容から今の自分にも刺さることがあったので、終わった後に自分の相談も少しさせてもらいました。こちらの内容も別エントリーで書きますね。
あっという間に時間が過ぎ、18時に。メンバーの皆さんは仕事を終えてぞろぞろと帰宅していきます。意外と早く終わるんだと思っていたら、「うちの会社みんながメリハリつけてるから、早い時はサクッと帰るし、頑張るときは遅くまでやってる感じかなー。そんなに毎日遅い、みたいな感じではないよ。意外かもやけど」と北川さんからも。
お世話になったお礼を言いながら皆さんとお別れ。「お疲れ様でした~」「明日の●●お願いします~」「子供の迎えいってきます~」と、それぞれが帰路についてました。お土産のニンジンも喜んでもらえて良かった。。笑 1日の始まりから終わりまで見させてもらったけど、皆さん自然体で働いてたなー。
いろあわせの凄さ
朝から晩まで北川さんに同行させてもらいながら「株式会社いろあわせ」を見させてもらいました。業務内容はもちろん、それを少数精鋭で遂行している凄さも感じたのですが、メンバーの皆さんが自分のキャラを出しながら仕事に注力できている環境が、いろあわせ1番の凄さでした。メンバーそれぞれの個性やスキルが引き出されて、相乗効果を生みながら、組織が回っていく、、まさに多様な「いろ」が合わさって価値を生み出していく、そんな集団。
もう少し掘り下げて考えてみると、大きく3つあった気がします。1つ目はとにかく心理的安全性が高いこと。定例会で雑談含めて何でも話し合える空気が醸成されている、それはtemincaの中でも自然に行われていて、業務のことからプライベートなことまで、色んな会話を聞かせてもらいました。本音で話せる、素の自分でいられる、だから自分の持つ「いろ」も自然と引き出せるのだなと。
2つ目は、メンバー同士がお互いの事をよく分かっているから、組織としてのメリハリがあること。リラックスしてコミュニケーションを取る時間もれば、真面目な相談をする時間、個人でタスクに集中する時間、1日の中で色んな切り替わる瞬間を見させてもらいました。メンバーそれぞれが、今どんな時間の使い方をしているのかが表情や雰囲気から伝わってきます。これってメンバー同士の「いろ」を知っているから判断が容易にできるし、それに合わせて話かけたり、タイミングを見図れるので、働きやすさ(生産性)をぐっと上げていると感じました。「いろ」を「あわせる」タイミングが適切に行わている、みたいな。
3つ目は、それぞれの「いろ」が尊重されていること。業務に対する賞賛や労いはもちろん、ちょっとした時に「●●さんの■■なところって素敵やと思うよ」という言葉が自然と北川さんの口から出てるタイミングがありました。それとはまた別で趣味の話が盛り上がっている時に、面白がって聞いていたり、質問したり、ツッコミを入れたりしているメンバー同士のコミュニケーションもありました。これって、引き出された「いろ」を大切にする文化が皆さんに根付いているんだなと。素の自分も出すけど、お互いに興味関心を持ちながら大切にしているから、「いろ」をさらに深めたり、新しく変化させたりしながら皆で成長していく、そんな感覚です。
重ねてになりますが、多様な「いろ」が合わさって価値を生み出していく、そんなすげー集団、いろあわせ。いま僕が所属しているまちの人事企画室にも活かせるような事をたくさん学ばせてもらいました。振り返りながら書いてたけど、濃い一日だったな。笑(彦根麦酒と個人的な相談の件と2本分記事書けそう。。)
最後となりますが、図々しくも受け入れてくださった北川さん、そしていろあわせメンバーの皆さん、本当にありがとうございました!!僕は僕で丹後を中心に頑張りつつ、また彦根にも遊びに行かせてもらいます!!この学びを活かすぞ~。それでは、また!