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Decidimの概要資料

これは何?

お問い合わせがある際に、「最初の資料」として用いているスライドです。関心ある項目を中心に10〜30分で説明できるボリュームにしています。多く問い合わせいただく自治体の方々を想定して作っていますが、「ああ、そういうことね」と気がつく方はそういうものとしてお読みください。

Decidimの概要を知りたいと思った方は、導入に関心がある方だと思います。特に最後のページをご覧くださいね。

私たちは質問にお答えするよりも、関心が高まっている背景や何に取り組んでいくか一緒に考えたいと思っています。

順次更新をかけているので随時ご覧くださいませ。

スライド

これを長くしゃべると、各種講演のようになります。

最新の講演はこちら

よくあるご質問(と補足)

大事なので画像でも

その最後のスライドには文字数の関係で書き込めないこと、お問い合わせにメールなり個別のWeb会議で申し上げていることを補足します。

Decidimを使えば、うまくいきますか?

こういう言い方を直接伺うことはさすがに少ないのですが、何かしらの課題をお持ちで「どうしたらいいでしょう?」という気持ちの現れであったとしても、「うまくいくかどうか」で判断をしてはいけません。

なぜなら、そんなこと誰にもあらかじめ分からないからです。また、それはどこか他人事です。

あとは

「市民の意見を拾って・・・」

ほら、そこのあなた、こういう言い方していませんか?

という言い方もよく伺います。

そうではないのです。「市民の意見を行政が集める」という考え方そのものを転換する体験としてDecidim(をはじめとする参加型民主主義プラットフォーム)と向き合っていただければと思います。

また、結局は同じことだと思っていますが、反対からのご質問として「コメントが荒れたらどうしていますか?」というものもあります(うまくいかないときはどうしますか?、ってことですね)。

…うーん、って思いながらこうしたご質問を伺っていて、「リアルの場でそういうことがあったらどうしますか?」と逆に聞きたいなあといつも思っています。

それが答えなんですが、Decidimの機能的な話で言えば「モデレーション」機能というものがあり、誰かが「これはちょっと…」と思うコメントを審議することができます。その履歴を残す形でコメントを取り扱います。

つまり、「管理者が不適切だと一方的に決めつけない」ことが大切であり、またそれは参加者全員、一人一人がDecidim上の場をどうするか考えてほしいということでもあります(昨今起こっていることを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう)。そうしたオープンな場であることが最も大切な価値だと思います。

ユーザーが利用するにはどうするのですか?

ここで説明しているのは、2つの要素です。1つは「参加」の種類、もう1つは利用するために必要な登録情報です。

まず、「参加」の種類については、Decidimは、ページを利用する段階があります。

第一段階:普通にページを閲覧する

普通にDecidimサイトにアクセスすると、ページをご覧いただくことができます。コメントがどのようなものがあるのかや、その他情報を取得するという意味ではどなたにも開かれたWebページです。

第二段階:コメント記入などDecidim上でアクションをする

コメント入力欄等に「ログインまたは新規登録することでコメントできます。」と書かれています。アカウントを作成することでDecidim上でアクションする「参加」、通常イメージする「参加型」はおそらくこの段階だと思います。

第三段階:限定公開ページに招待を受ける

最近はこの使い方も増えていますが、すべてのコンテンツが公開するステータスしかないのか?と言えば、そうではありません(次の次の質問に関係します)。

参加型プロセスや参加スペースなどの各種コンテンツには、他のSNS同様に「限定公開」する機能があり、シェアする対象を指定することができます。


次に、登録する情報ですが、「簡易(表示名・メールアドレス)」と「詳細(簡易に加えて、氏名・住所・生年・職業・性別)」となります。運用するサイトの性質や利用規約に応じて選択することになると思います。

デジタル・デバイド対策はどうしていますか?

ご質問の仕方として「デジタル・デバイド」という言い方をしていますが、私からはこういう言い方はしません。最近では「デジタル・コンピテンシー」という言い方、つまり「デジタルを活用してユーザー自身が望むことを主体的に行動して実現する」という観点から捉えるべきかと思います。

ちなみに、台湾のデジタル大臣のオードリー・タンさんが「リテラシーではなくてコンピテンシー」という言い方をされていることと同じだなと思っています。

例えば、次のようなインタビューでの発言です(太字加工は私)。

“──たとえばそうしたデジタルテクノロジーの使い方に対する教育に、国はどの程度力を入れたのでしょう? ITリテラシーを高めるための投資ということですが。

わたしたちは「リテラシー」という言い方をせず「デジタルコンピテンス」、および「メディアコンピテンス」と呼んでいます。「リテラシー」という言い方は、ユーザーが読者や視聴者といった受け手であることを前提としているからです。コンピテンシーは能力や適性という意味ですが、「あなたがつくり手である」ということを意味しています。高齢者や子供たちにデジタルセンサーの入門クラスをするとき、わたしたちはいつも「あなたはつくり手なのです」と伝えます。デジタルネットワークのなかでは、何かを撮影したい人は撮影をして、それをみんなと共有することができます。みんながつくり手であるという前提に立てば、みんなに、ジャーナリストがどのように働き、情報ソースをどうチェックし、どんなふうにファクトチェックを行っているのかを、学んでもらうことができます。受動的な視聴者や読者にそれを教えることは大変困難です。それが社会にも生産にも役立つスキルなのだということを念頭に学んでもらい、かつ、誰もが民主的にさまざまなソースにアクセスできるようにすることが大切です。”

https://note.com/blkswn_tokyo/n/ne3513163c79b

その意味で、オンライン側に完全に振る必要はなくて、これまで通りのオフラインや何か・誰かを媒介してオンラインでつながる方法を検討するのがいいかなと思います。

コンテンツはすべて公開になるのですか?

Decidimのコンテンツ管理は「全ユーザー公開(full-access)・限定公開(limited-access)」と「公開(publish)・編集中(un-publish)」の掛け算になります。これは他のCMSでも同様の考え方でしょう。

操作方法に慣れるのにどのくらいかかる?

「よくあるご質問」なので書いていますが、

ご自身のホームページをご自分で編集したことありますか?

初めてやることって不安あるよね

ということと同義です。「あります」であれば「それと同じです」ですし、「ありません」であれば「やってみましょう」となります。

また、あえて「操作方法に慣れる」と書いているのは「Decidimを使えるようになる」ということと同義ではないからです。ここ注意です。スライドでも「CMSです」と書いているとおり、コンテンツ管理システムだということを意味しているだけで、「それを使ってどうするか?」ということとは別ですので念の為。

自分たちで環境を構築することはできますか?

ありがたいことに、すでにご自身で構築して運用をされている方々が日本でも出てきています。Code for Japanは、オープンデータとオープンソースによる官民連携を促進するコミュニティでもあります。ですので、こうした取り組みにジョインする方を歓迎します!

コミュニティ活動としては、Code for JapanのSlackチャンネルに「#proj-decidim」があり、そこで開発状況を共有するとともに意見交換をしています。ぜひ参加してみてください。

その他、ご覧いただける情報

Code for Japanの活動ページにDecidimについて紹介していますので、そちらもどうぞ。


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