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【政策参与のおはなし(その13)】参与の2年間の仕事実績について(2023年3月9日日野町議会令和5年3月定例会・本会議一般質問・再質問に対する答弁)
本会議で答弁しました
参与である私について議会でご質問をいただいたので、2021年12月の本会議以来の答弁をしました。議事録としては後日搭載されると思いますが、当日の音声文字起こしをベースに書き起こしました。
過去の答弁
質問
2021(令和3)年度予算審議で、「参与」という職が新たに設けられ、国の自治体デジタル改革とあいまって、民間人材活用、国のDX推進役ではないかと問題になりましたが、この2年間で参与はどのような仕事をされたのか、伺います。
町長の答弁
参与の2年間の実績についてご質問をいただきました。
専門的な知識と広範な人的ネットワークをもとに、これまでに、町議会でのタブレット導入や新型コロナワクチン接種にかかるワクチンメーター、確定申告相談の受付状況ボード、わたむき自動車プロジェクトにおける人流データの活用やぐるりん日野ナビ、「日野町デジタルトランスフォーメーションの進め方」の策定、スマホ教室の開催、保育ICTツールの導入、ホームページの運営、ロボットコンテストなど、各種事業に対して提案、助言をいただいています。
また、町への政策提言については、町の行事やイベントにも積極的に参加いただく中で、町民のみなさんとのやりとりの中から、町の実情を理解することを大切に、事業や取り組みの先にあるものを見据えた提案をしていただいています。
これらを通じて、職員自身が自分たちでアイデアを出して実現するという動きになってきていることが、今後の業務改善や組織改善につながるものと考えます。
再質問
町民の方から、「参与さんは何をしているんだろう」と何人の方から伺いました。そういうことから質問をしています。町民さんにとっては「ワクチンメーターを作らはった」という印象になっているようです。それも1つの実績なんでしょうけれど、本来は職員のデジタル技術の習熟への指導なども必要なんだろうと理解をしていました。その点については、さきほど答弁で伺いましたので今後一定進んでいくのではないかと思います。
その中で、1つは日野町デジタルトランスフォーメーションの進め方というものを策定したとあるが、これはどういうものを指しているのか。
企画振興課長(DX推進室長兼務)答弁
略してDXの進め方について再質問いただきました。
これについては、議会改革特別委員会において、企画振興課からご説明させていただきました、日野町DX全般についてまとめた冊子をお渡しし、その中に具体的な事業について、例えばさきほど町長も答弁申し上げましたワクチンメーターとかスマホ教室とかなど一覧にまとめております。この取りまとめにあたり、参与からの助言に基づいて策定に至ったというものです。
再々質問
参与についての問題は、自治体デジタル改革に関して、国のデジタル改革の一端ではないか。特に外部人材を活用することについては、個人情報の守秘義務の問題や終了後の日野町の情報保管についてどのように担保されるのか、そのあたりの懸念があるがどうなっているのか。参与ご自身が個人情報を直接操作するなどはないのか。
政策参与の答弁
ご質問ありがとうございます。
私の委嘱に当たりましては、日野町参与設置規則というものが制定されています。その第7条において「職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も同様とする。」とされておりまして、これはおそらく議会でも過去答弁があったように記憶しておりますが、守秘義務を遵守しております。
また、私が業務を行うにあたっては、例えば個人情報、マイナンバー事務には当然アクセスできない環境で業務を行っておりますし、職員さんにはできるだけ書類をいただかないようにしています。この他、メールやチャットで情報共有を行ったりすることもありますし、私は残念ながら日野町に住んでおりませんので、リモートで仕事をすることも多くある訳です。
その際には、セキュリティに留意をしながら、議員各位も本日議場にお持ちになっている方がいらっしゃいますが、ChromebookやGoogle Workspaceを用いて、同じく安全性が担保されたツールを活用しながらリモートでもコミュニケーションをとっているところであります。
そうした中で、実績というお話が見えにくいというご指摘、これはある意味でありがたいご指摘であります。私の仕事の内容上どうしてもそうした面はあるかと思いますけれども、(ご質問の内容とは少し離れることでもあり)お許しいただいて考えているところをお話させていただきたいと思います。
参与の実績とは何か
さきほどの「進め方」への助言についてです。企画振興課長の答弁にありましたとおり、議会改革特別委員会でご報告がありました。その際、ご報告したのは企画振興課の職員でありました。その職員さんが1から書き上げ、DX推進室内で何回も書き直しながら全庁とも調整して作成しました。その上で、委員会でのご説明に際しても、彼が1人で最初から最後まで説明しきったのではないかと思います。議員各位からのご質問への対応もそうでありました。
(デジタルトランスフォーメーションを考える際には)こうした形でまとめるプロセスが大事なことであります。また、そのことへ何かしら寄与できたということについて、私自身は、それをことさら実績だということで申し上げるつもりはありません。私が関与させていただいている仕事は、すべて日野町あるいは日野町職員さんの実績であります。
私の場合は、任期は1年以内ということですので、毎年毎年こうした形や別の形でも町民のみなさんにもどういうことをしているのか情報発信も検討させていただきながら、引き続き務めて参りたいと思います。