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「お前なんか消えてしまえ」
そう言って私は晴天にも関わらずカーテンを締め切った
部屋を見渡すと隅で膝を抱えている少年や伏目がちな制服を着た中高生らしき人物、牽引ロープを鴨居に掛けようとしている青年らがいつもの様に居た
彼らは皆リプレイかの様にある一定の動作を繰り返した後定位置に戻る、そして私に対して口々に言うのであった
「お前はいらないんだって」
彼らは私が歳を取るごとに増えていき今では部屋だけでなく風呂場や玄関、外にまで生息域を増やしている
一体彼らは誰なんだろうか、そして彼らが居なくなる日はあるのだろうか
部屋の中は今日も止まない雨、「もう無理かもね」諦観じみたその声は私の声かそれとも彼らの声か


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