2019下半期を振りかえる.

2019年ももう終わりということで下半期を振り返ろうと思う.上半期にツイッターにポストした振り返りを書こうとしたけど字数制限が煩わしかったのでnoteに書くことにする.
2019上半期の反省はこちら


[読書]
年間目標であった50冊は上半期時点でクリアしている.今年はトータルで120冊くらいの本を読んだらしい.120冊という数字を積んで感じたことはこんな感じ.
・限界効用の逓減を感じる.本の読了数と,それらがもたらす効用の増加量は冊数を積み上げるごとに減少している.(想像以上に内容を忘れる)
・ビジネス本や実用本の類よりも純粋な好奇心を満たすためだけに読んだ本が特に心に残った.(実用本は実生活の具体的実践に落とし込んで脳内の記憶容量から落としているというのはあるかもしれないが)
・読書との距離感はかなり縮まった.多くの人がYoutubeやテレビ,アルコール,スマホなどで消耗している間に本を読むという選択肢を自らの意思で取れるようになることは今後活きてくることを期待したい.

2020年は1冊1冊の読書体験をより実りあるものにする方向にしていきたいと考えている.具体的には
・冊数は意識しないが生活習慣としての読書は続けていく
・手元にある本を読み返す.スルメを食べるときのように繰り返し,その味を引き出して地肉にしていく.
(節約と所有物を増やさないことを狙い,どんな本も図書館で借りて読むことにしているが「これは!」と思った本は後から買ったりすることがある.ナシーム・ニコラス・タレブの本とかね)

今年読んだ本で印象に残っているのは
タコの心身問題,西洋の自死,ウイルスの意味論,果糖中毒,暴力と不平等の人類史,地球を「売り物」にする人たち,巨大システム 失敗の本質,東京貧困女子,脱毛の歴史,プライベートバンカー,サイバー完全兵器,身銭を切れ,牙,生命科学クライシスなどなど

[運動]
ジョギングを趣味としていて2019年は総走行距離600km(月50km)を目標としていた.こちらについても上半期でほとんどクリア.
下半期は体調不良,イベント,倦怠感,目的もなしに体を動かす事の意味のなさを感じ取組は急落.
ジョギング中に新しいアイデアが浮かんだり,日差しを浴びてから動かすことによる心身のリフレッシュの効用は大きかったが,「こんなに走って自分はどうしたいんだ」と言われると何も出てこないということに気づいてしまった.
2020年も運動を目標とする予定だが,2019年よりも緩い縛りでやっていこうと考えている.より優先順位が高いものは他にもたくさんある.

[商品作り]
縁あって開発させてもらった商品が結構な成果になった,ビジネスとしては単発物になってしまっているので今後も継続的に必要とされる商品にできるかどうかが課題であり,今施策を打たねばいけないことである.
自らの取り組みとしては,上半期からそうであったが読書などを理由に”自ら思考錯誤してを動かす”ことを全然しなかったということは反省しなければいけない.本件も外からの圧力があったから動けたはいいもののそういう姿勢では今後やっていけない.後は自分から売りに行く姿勢も必要だ.商売って難しいね.出来上がった仕組みに乗って与えられたミッションをこなしてくサラリーマンとは違う.

この商品に限らないが,創造的活動は2020年の重点テーマとしていく所存.

[蓄財]
2019年の目標は達成.社会人2年目という社会人人生で最も手取りが少ないと言える時期に生活水準を安定させ多くをストックに回せたのは大きい.
蓄財のために取った施策は以下の通り.
・月々の手取りから40~50%を貯蓄
・年2回の賞与の約90%の貯蓄
・金融商品の購入(つみたてNISA,確定拠出年金マッチング拠出,個別株)
・諸々の地味な活動:ふるさと納税,○○ペイのキャンペーンに積極的参加など.
これにオリジナル商品の収益が加わり,投機で火傷した分のマイナスを鑑みても大幅プラス.

2020年はさらなる成長ではなく,2019年と同水準の純資産の成長ができるかを目標としたいと考えている.2019年はキャッシュレスキャンペーンなど小銭拾いがしやすかったことと,これからは過熱感のある金融市場の調整,増税の影響という下向きの経済の流れがあるかもしれないと思うと同水準の成長ができるだけで十分.また,ライフスタイルが大きく変えざるを得ないイベントが発生する可能性もあり,これがどう転ぶかにもよる.何れにせよ高満足・低支出な生活水準の維持と副収入のための諸々活動をやっていく.

また,取り扱うリスク資産の金額が増えていき,コントロールが難しくなってきている.これについては総資産額の推移などではなく「配当収益でいくら獲得する」などある程度自分がコントロールしやすい目標を立ててやっていく.今のペースであれば2年後の今頃に純資産1000万も夢ではなさそう.コツコツとやっていき,ただの労働者という脆弱なポジションから少しづつ自由度を持たせていく.

[英語,資格]
年初に目標としていた資格は上半期で取得.英語は海外出張に何度か行き,「やらざるを得ない環境に身を置くと嫌でも伸びるなあ」ということを実感.
2020年も海外出張がありそうなので,英語はそのおまけでフォローしていき,新しい資格は春にぱぱっと取ってしまおう.

[総括]
今年は概ねいい年だったと思う.上には書いていない人付き合いや趣味の探究も含め,プライベートでの目標はほぼ達成できた.プライベートではない仕事でも特に大きなストレスもなく色々とこなせている.評価も悪くはないらしい.

反省点その1は投機で結構なお金を溶かしたこと.そもそも資産運用に関するルールについて蓄財まではきっちり決まっていたのにそのあとの運用がルーズになっていて,それにより思いつきの投機でお金を溶かしてしまったことが反省.
反省点その2は何かと言い訳をつけて創造的活動を怠ったこと.積み本を消化しないといけないなどと理由をつけてインプットばかり,肝心のアウトプットが十分ではなかった.そういう意味でも2020年は読書などのインプットのノルマは減らし,その分アウトプットの活動を注力するようなセルフコントロールを心がける.
3つ目にこれは反省点ではないが,克服しなければいけないこととして「人生は暇つぶし」という割り切りを持つことがある.利己的な遺伝子などの影響で,特に今年の後半あたりから何をするにしても宇宙的ニヒリズムが脳裏をよぎり一切の活力が湧かなくなるという場面が多かった.ニヒリズムは簡単にいうと”結局何もかも虚構”ということで,お金を貯めても,異性にモテても,仕事が評価されチヤホヤされても,それは結局何になるの???と突き詰めたらその先には何もないと考えてしまうことである.ニーチェが一つの解(向き合い方)を示してくれているらしいからそれに触れてみようと思う.

一年間お疲れ様でした.来年もやっていきましょう.

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