ミニ先生
授業中に席を立った息子とその理由
今日、次男の参観日だったので小学校に行った。授業中に次男が席を立ち、周りの生徒のところに歩き出したので驚いたのだが、どうも手を挙げた子たちのところに行ってわからないことを教えているらしい。
授業終了後に息子に聞いてみた。
私:「みんなの所に行ってたのは、先生に言われてわからない人の所にいって教えてたの?」
息子:「うん、そうだよ。ミニ先生だよ。」
なるほど、ミニ先生という名前か。とてもわかりやすい。
ミニ先生をパターン的に分析してみる
これをC. アレグザンダーのパタン・ランゲージの観点で捉え、ひとつのパターンとして考えてみると次のようになるだろうか。
コンテキスト
先生が授業中に生徒に個人課題を出して、一人で考えてもらっている。その時クラスに何人も課題の考え方や解き方がわからない生徒がいる。先生としては、全員の生徒が落ちこぼれないようにフォローしてあげたい。
問題
各生徒が答えだけでなくそこに至る過程を理解できずに授業が進んでしまうと、わからない生徒が落ちこぼれてしまう。
考慮すべき点
先生は個別丁寧に各自の詰まっている所を聞いて対応したいが、一人しかいないため時間内にすべての個別対応が難しい。
解決策
すでに理解できている生徒が、理解できていない生徒の個別フォローをする。わからない人が手を上げたら、先生役の生徒が聞いてあげる。その際は教える側の生徒は席を立ち、わからない生徒の所まで行って疑問を聞いてあげる。
結果
課題がわからない生徒の個別の疑問に対して丁寧にフォローすることができ、教える側の生徒も人に教えることで理解が深まる。
まとめ
自分がこの情景をみてぱっと浮かんだパターン名は「教え合い」というものだったのだが、ミニ先生という名前が言い得て妙だったので思わず書いてしまった。
新学期になり新しい担任の先生になったけど、子供の話を丁寧に聞いてくれそうな先生で授業も工夫もされていてよかった!
皆様のサポートによって、より新たな知識を得て、知識と知識を結びつけ、実践した結果をアウトプットして還元させて頂きます。