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第10回 6代目 17クイーンセイコー

この6代目からセイコーのラインナップにおけるクイーンセイコーの位置づけが変化したように感じます。
前回お話ししたように、1968年に婦人用最高級機種として19グランドセイコーが発売され、クイーンセイコーは最高級機種の座を明け渡した形となりました。
その流れからか、この17クイーンセイコーは゛セイコーブレスレット゛や゛セイコーベルフィーナ゛等の商品群に組み込まれる事となりました。

゛セイコーブレスレット゛は「時計と腕輪のトータルルック」を合言葉として多くの製品を生み出しています。
デザインが主流のセイコーブレスレットシリーズのため、時計にクイーンセイコーの文字はなく、品番に17QSとの表記があります。

また、゛セイコーベルフィーナ゛は「ヤングミセスをはじめ、幅広い層を対象に開発され気品のある落ち着いた商品」と銘打っていて、婦人用の高級機ラインとなっています。
その心臓部であるムーブメントを17クイーンセイコーは支えた形となります。
この時計に採用されたCal1700のムーブメントは5代目ハイビートからロービートの21600回/時に抑えられています。

なお、前回ブログで記載したように、このムーブメント供給は5代目クイーンセイコーから始まっていて、初期シリーズではクイーンセイコーとしての立ち位置をキープしていましたが、後半になると男性用ドレスウォッチやセイコーブレスレット等の商品にムーブメント供給していました。
今回、17QSの他に2点ほど2559ムーブメントのブレスレットウォッチの画像を添付しています。

17クイーンセイコーの代表的な商品です
17QSが搭載されたベルフィーナシリーズ
金色の輪列が美しいQSの17Aムーブメント


セイコーブレスレットにも多くの17Aが搭載されました

17Aのパーツリスト

前回案内していたCAL2559搭載のブレスレットウォッチ