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建物表題登記、こんな場合は自分で申請するのは難しいです
先日頂いた新築アパートの表題登記のご依頼。
実は、普通の表題登記は一般の方でも登記申請書を作成できたりします。
特に、新築物件の場合は建築確認申請書の図面が使えるので、現地で巻尺などを使うことは殆どありません。
現地で測るのは、ロフトの天井高が1.5m以上あって床面積にカウントされるのか、と隣地との境界標から建物外壁までの距離くらい。
隣地との境界標から外壁までの距離も、建築確認申請の図面に境界標から壁芯までの距離が記載されているので、大体の予想はつきます。木造の場合、壁芯までの距離から10cmくらい引いた長さが外壁までの長さになります。
ちょっと頑張って、自分で登記するのも楽しいと思います。
ただ、所在地の土地登記簿を見て、今回の場合はそうは行かないことが分かりました。
土地の所有者は、アパートを建てた方ではなく、近くのお寺さん。
それも20棟くらいの建物が建っている大きな一筆の土地。
ご依頼主は、その土地の一部を借りてアパートを建てているのです。
何が面倒かというと、住宅密集地なので、隣接地との境界への距離を直接巻き尺で測ることはできません。
トータルステーション(TS)という、レーザーで測る測量器械を使うか、ドローンで空中から測量するか。
それぞれに別の面倒さがあります。
TSの場合は、地面に杭を打ったりして一つ一つの点を測っていかなければなりません。時間がかかります。暑いのに。
ドローンの場合、撮影時間は5分くらいで済むのですが、他人の建物の上を飛ぶので、一通り挨拶しにいかなければなりません。この土地の上には20棟以上建物が建っています。うわぁ。
TSを使った方がまだマシ。
こんな場合の登記は、測量器械を持っていない一般の方では難しいかも知れません。