代襲相続人は遺留分を主張できるの？
若くしてサザエさんが亡くなってしまいました。その５年後に波平さんが亡くなりました。
波平さんは、「私の財産はカツオとワカメとタマで３等分するように」との遺言を残していました。
「腰振りネコ以下かよ！」
怒ったタラオさんは、遺留分を主張することができるのでしょうか？
A.遺留分を主張できます。
遺留分権利者は、兄弟姉妹以外の相続人であり、その包括承継人及び特定承継人も含まれます。したがって、遺留分権利者には、子の代襲相続人も含まれます。
★世戸弁護士のコメントです
遺留分権を有する相続人を，遺留分権利者といいます。遺留分権利者は，被相続人の配偶者，子，直系尊属であり，子の代襲相続人も，被代襲者である子と同じ遺留分を持ちます。他方，兄弟姉妹には遺留分はありません（民法1042条1項）。胎児は，生きて生まれれば，子としての遺留分を持ちます（民法886条）。
相続欠格（民法891条），廃除（民法892条），相続放棄（民法915条，939条）により相続権を失った者は遺留分もありません。但し，相続欠格，廃除の場合には，代襲相続が開始しますから，これらの者の直系卑属が遺留分権利者となります（民法887条2項3項）。
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