2024年 年間アルバムベスト10
2020年から始めた年間アルバムベスト10は今年で5年目(2020年はこちら、2021年はこちら、2022年はこちら、2023年はこちら)。
大体例年の選考方法は、Paste Magazine、No Depression、Pitchfork、Smitonian Folkwaysからのメールマガジン、萩原健太さんのKenta45rpmやPeter Barakan氏の推薦ディスクから毎月何枚かピックアップし、その中から特に印象に残ったものを選んでいく。
今年は315枚のアルバムから旧ディスクのリマスタリングや今年知った古いアルバムを除き、Gillian Welch & David Rawlings, Aoife O'Donovan, Sarah Jarosz, Britany Howardのような近年常連化しがちなアーティストは別格扱いしてそれ以外を選んでみた。今年知った古いアルバムで印象深かったものやオムニバスアルバムは別途来年の初めに公開したいと思う。
1.Amy Helm/Silver City
Levon Helmの娘、Amy Helmの4枚目のアルバム。ProduceはJosh Kaufman。
2.Bonny Light Horseman/Keep Me on Your Mind
先のAmy HelmのアルバムをプロデュースするJosh Kaufmanを含む三人組の3枚目のアルバム。アイルランドのバリーデホブにある100年以上の歴史を持つパブ、Levis Corner House(リーヴィス・コーナー・ハウス)での録音らしい。
3.Cassandra Jenkins/My Light, My Destroyer
Cassandra Jenkinsのサードアルバム。前作に続いて素晴らしい。
4.Cody Dickinson/Homemade
North Mississippi AllstarsのDrummerであるCody Dickinsonのソロアルバム。Ecclecticでゴキゲンな音楽。
5.Father John Misty/Mahashmashana
彼も準常連なので別格扱いしても良いかもしれないが、楽曲が古い歌謡曲のように大仰でそれがかえって新鮮だ。このアルバムタイトルはサンスクリット語で“偉大な火葬場”を意味するらしい。
6.Laura Marling/Patterns in Repeat
英国のSSWによる八枚目のアルバム。彼女も常連化してきたような気もするが、この声を聴くと選ばざるをえない。
7.Maggie Rose/No One Gets Out Alive
米国Maryland州出身のCountry and Soul Singerによる4枚目のソロアルバム。デビューは2009年で15年のキャリアを感じさせる堂々とした佇まい。
8.Waxahatchee/Tigers Blood
Americana/Country BandであるWaxahatcheeの六枚目のアルバム。今年のベストアルバムランキングで必ず上位に立っているだけあって素晴らしい。
9.Hurray For the Riff Raff/The Past is Still Alive
New Orleans出身のAlynda Segarra率いるHurray For the Riff Raff、通算9枚目のアルバム。こちらも今年のベストアルバムランキングの常連だ。
10.Linda Thompson/Proxy Music
ジャケットを見た途端に思わず言葉を失ったが、Linda Thompsonによる11年振りの新作アルバムは元夫のRichard ThompsonやRufus Waignright等ゲスト陣も豪華で素晴らしい。
これらのアルバムを収録したPlaylistはApple Musicで公開中。